第135話 ソフィアとの一戦
ソフィアが別室で控えていた聖女様をこの場に連れてきた。
「彼女が神様よりご神託がありました神授の姫でもあります聖女のマルガリータ様です」
「一村娘にすぎませんが、少し前に神様が夢の中に現れて私に『聖女として振る舞うように』とご神託をいただき、すぐに両親と教会に走りましたが……」
聖女のマルガリータからの説明はそこで涙とともに途切れ、そのあとをソフィアが引き継ぎ、教国の悪しき所業を俺に許しを乞うかのように説明してきた。
俺に向かってしかも自分の責任でもないだろうに懺悔されても困るのだが、それにしてもソフィアの説明には俺も少々どころか相当腹が立ってきた。
前からソフィアから聞いていたから大体のところ想像はついたのだが、要は庶民、それも最下層に近い村娘で、しかも外国の者が聖女として敬われるのが気に入らない一勢力のたくらみにより、彼女の両親は謀略により異端者として捕らえられ、たぶん惨殺されているだろうということだ。
聖女になったマルガリータ嬢は、先に相談に向かった教会に軟禁されていたのだが別の企てによりフランの祖国が襲われた混乱に乗じて逃げ出して辺境の村に潜んでいたらしい。
だから、俺が心配したような彼女については誘拐になっていないどころか保護されて感謝すらしているというのだ。
俺の今の気持ちがわかるか。
そう、正直『ほっ!』としたことは認めるが、正直それ以上に腹が立ってきた。
そうでなくとも俺は理不尽な目に遭い職場から放りだされたことがあるが、この世界の理不尽も相当だ。
当然、俺はすぐに彼女に向かって『全力で守るから安心してほしい』と伝えると周りの空気が一瞬で変わった。
特に女性たちからの視線が変だが、今はそれどころではないので話をつづけた。
「プレアデスの姫の伝説は俺も聞かされているけど、マルガリータ嬢は気にする必要はないからな。
フランやソフィアから無理強いがあれば俺にすぐに言ってほしい」
そうなのだ。
フランやソフィアってプレアデスの姫の従者とかいう扱いだとかで、あのわけわからん伝説に沿うように何かしでかしそうでここは先手を打って先に話しておいた。
少なくともフランには何度もそのあたりは説明しているのだが、そこはやはり貞操を頂いてしまった手前あまり強くも言えないので、今までなあなあで来てしまった。
俺達の会食は、途中おかしな雰囲気になったが、それは俺がこの世界の理不尽に対して本気で腹を立てたためのようで、特に聖女様として扱われているマルガリータに、教会から聖女になるよう強要されてきたソフィアたちが俺に対して本気で申し訳なさそうにしていた。
俺が慌てて態度を改めて、どうにか会食は終わった。
今回は俺の態度があまりに幼すぎたようで、反省しきりだ。
会食後、気分をスッキリとさせたくフェリーの大浴場に向かう。
ここは俺が許可を出している者たちが女性に偏っている関係でほとんど男性の大浴場は俺の独占状態のようなもので、今日も誰もいない。
まあ、今回は俺の反省もあり、一人でゆっくりと浸かれることにはありがたかった。
しばらくしていると脱衣所の方から音がしてくる。
誰か入ってくるのだろう。
俺もそろそろ上がろうかとしていたから、挨拶だけでもしてからと思っていたら、なんと入ってきたのはフランとソフィアの二人だった。
「守様。
失礼します」
「ちょ、ちょっと、失礼って、ここは男性用だぞ」
「ええ、守様お一人だけしかいないことはわかっておりましたし、しばらくここをお借りするよう手配もしておりますので」
どういう……どういうことかくらいは簡単に想像がついたが、フランとは乗船の儀とか行っていたっけ、あれ以来にも何度もお世話になっているので、構わないこともないけど、だってここって大浴場だぞ。
それこそ泡風呂なんて……いや、それよりもソフィアまでもが全裸だが、恥ずかしそうにしているな。
「ソフィア……」
「ええ、使徒様にすべてを捧げる覚悟はできております」
そこから、風呂の中で一勝負していただいた。
うん、そもそも最初に手を出した俺が悪い。
この習慣はそろそろどうにかしないとまずそうだけど……正直この誘惑に勝てる気がしない。
美人ばかりだぞ、俺に体を許してくる者たちは。
ハーレムなんて男にとってそれこそ永遠の夢だろう。
もっとも頭の中の空想や、AVの世界の中だけだけど。
それを現実にって……そういえばプレアデスの姫全員を娶るんだったっけか。
現状で、マルガリータ嬢を含めると4人集まってきたけど、まだ集める気なのかな。
それに天使族やハイエルフは幼いし……でもハイエルフには手を出していたな。
確かに年は俺よりも上だと言われたけど、あれってそれこそ大人ゲームの世界にしかない合法ロリだとしか思えないな。
結局、風呂でしっかり二人に慰めてもらうように絞り出されて、そのまま船長室に連行され、そこでも今度はケリーまで加わりちょっとした騒ぎになっていた。




