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プレアデスの伝説 姫たちの建国物語  作者: のらしろ
第六章 新たな仲間

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第127話 ゲリラ調査隊の出発



 前に聖女の情報を集めたことがあったので、それもすぐ前だったこともあり、領民からはまたかという感じを持たれるかもしれなかったが、それでもすぐに必要な情報は集まったようだ。

 今、ダーナとフランが集まる情報をまとめているので、数日中にはそれを元に本格的な調査計画を立てることになるだろう。

 今はダーナの部下で、獣人族の5人が自分から名乗りを上げてきた。

 皆獣人族という一括りにしたけど、正確にはミーシャのような猫属人もいれば、ゾランやボルグといった虎や狼の種族もいたりした。

 結局、彼ら獣人族たちに、ダーナの部下でダークエルフ族の参謀役を付け、上陸隊を編成することにした。

 本当はケリーたちにも上陸隊に参加させようかとも考えなくもなかったが、ケリーたちは顔が売れている可能性も捨てきれず、今回は上陸はさせるがサポートに徹してもらう。

 なにせゴムボートですら、水の上で扱う器具類はケリーたち以外に扱えないのだ。

 俺が教えてないことが原因なのだが、今まで必要もなかったしそれで良かったが、今回は流石に彼らを上陸させるのにゴムボートを使うしか無かった。



 巡視船で港に乗り付けてもいいって、戦争する気ならばそれもありかもしれないが、俺達はあくまでひっそりと揉め事を起こすことなく聖女様を保護するのが目的だ。



 名乗り出てきてくれた5人にケリーたち数名を交えてブリーフィングを行う。

 ブリーフィングのあと、ナイフ類の武器と防刃チョッキを貸し出して、近くの森の中で簡単な訓練をした後に出発することにした。

 野営のキャンプなども貸し出すので、その設営の訓練もしていく。

 ケリーたち騎士にはついでだから全員に参加してもらい、ちょっとした大事になってしまったが、ゲリラ戦戦闘訓練の様相を呈してきた。

 まあ、今回下手をすればゲリラ戦をしていかないとまずいことにもなりかねないから、俺の持つ知識を最大限彼らには伝授していく。

 この国にいる限り悪用はしないだろうが、その辺りダーナが彼らの人となりを保証してくれた。



 一週間ほど近くの森の中で訓練をした後に、もう一度関係者を集めて改めて打ち合わせだ。



 俺達の計画に気がついたのか、この打ち合わせに主任侍祭のソフィアも同行を名乗り出た。

 今更また訓練のやり直しかと身構えたが、元冒険者のヴォルグが「俺が保護します」と言ってきた。

 よくよく話を聞くと、冒険者の仕事では危険地帯に聖職者を同行させることがあるらしく、ヴォルグもかつて侍祭を連れてダンジョンなどの探索に出たことがあったらしい。

 その場合でも、今回同様いきなりの登用だったので経験があるというのだ。

 フランも、さも当たり前のような顔をしているので、この世界では日常茶飯事のことらしい。

 仕方なく、俺も同意して計画を練り直す。



巡視船でできる限り上陸地点に近づいて、夜にゴムボートで上陸させ、ケリーたちにはそのまま上陸地点側に隠れて待機してもらう。

 上陸後に、この探索チームのリーダーに指名した元ダーナのところで兵士長をしていた虎族のゾランに無線機を渡しているので、無線を通してケリーたちと連絡を密に取り合ってもらう。



 俺もケリーたちに同行したかったが、それは許されず、仕方なくケリーたちに中継してもらい、無線で航路から外れた位置で待機する俺達巡視船に情報を伝えてもらうことにした。



 これならリアルタイムとまでは言わないが、かなり頻繁に情報のやり取りができるので、対応は取れそうだ。

 本当に上陸隊が危険になれば俺がヘリで救出も考えているが、フランがそれは最後の手段と、あまりいい顔はしなかった。

 俺達の力量が他の諸国にバレるのを恐れているようだ。

 入念な打ち合わせの後に、いよいよフランの祖国、元ハートポンド商業連合国に出撃だ……違った、作戦開始だ。



 なんか最近面倒事が多くなり、考えがかなり乱暴になりつつあるかも。

 こんな好戦的な性格ではなかったのだが、気をつけないとまずいな。

 俺達は巡視船に乗り込み、目的地である元ハートポンド商業連合国の田舎に当たる海岸線近くまで向かった。


 とにかく、貿易国であったハートポンド商業連合国に近づくので、他の船に俺達が見られるのを極端に警戒しながらなので、前のように勢いよく船を走らせるようなことはしていない。

 といっても巡航速度でも十分この世界では高速に当たるし、何より前回向かったときはそこまで考えてもいなかったが、幸い他の船と出会うことはなかった。



 ステルス船などないので、十分レーダだけでも監視は足りそうだが、フランが自分がいた頃には頻繁に貿易船が港に出入りしていたと言うので、今回は警戒レベルを上げて、マストにある監視望遠カメラまで使い、監視を強化している。


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