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プレアデスの伝説 姫たちの建国物語  作者: のらしろ
第六章 新たな仲間

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第126話 作戦を終えての慰労会、そして





 俺に指示した通り、植民都市に向かった水夫たちも含め全員がフェリーの食堂に集まっていた。



 俺と姫の従者と自称する美女たちとの交流の途中で呼び出されたが、何のことはない、乾杯の号令を待っていただけで、俺は求めに応じて乾杯の音頭を取り、部屋に戻り続きを行った。



 何も俺を待つことなど無いのに律儀な連中だ。

 フェリーでの会食は、この地の者たちにとって特別なご褒美になっていると後からダーナに聞かされた。

 俺の認識では叙勲に近いのかもしれない。

 そこまで大げさだとは思ったが、確かに考えようによってはフェリーの内装ってかなり贅沢だし、料理も酒も十分にうまい。


 庶民である俺には下手な豪華客船よりも性に合っているのかもしれない。

 前に勇者がもらったという豪華客船は探さなくともいいかも……あのカミサマあたりから催促が来そうなので、探す素振りくらいは見せておくか。


 本当はプレアデスに姫探しも素振りだけでも……こちらはダメだな。

 俺の気持ちは置いておいても、フランたちの要望というか、生きる希望にすらなっているので、こっちだけは真剣に取り組まないと人としての誠意の問題になってくる。



 まあ、この休みを終えたら、聖女探しにきちんと取り組むか。

 安全だけには十分に気をつけないといけないので、まずはフランの祖国の地図を用意して、先に情報を聞いた水夫の故郷の場所を調べるか。


 今回の作戦に参加した者たちへの慰労の宴会を済ませた翌日から、わずかに得た情報を基に、本格的な捜査の作戦をみんなで考えていく。


 絶対にフランの本国への上陸は必須だということだけはわかっている。

 そう、誰か人を派遣するのだ。

 敵前に上陸作戦なんか海兵隊だって命がけなのに、素人の俺が指揮を執るなんて絶対に無理、ムリムリ……だからといっていかないという選択肢も、これがないんだよな。


 一体どうすればいいのか。

 俺が真剣に頭を抱えて悩んでいると、俺の周りに集まった連中は何を悩んでいるかわからないといった感じで、いぶかしそうに俺のことを見ている。


「守様。

 何をお悩みなのですか?」


「何を……って、そんなの決まっているだろう。

 敵前に上陸だよ、上陸。

 危険度なんか半端ないぞ。

 そんな危地にいかにして安全に……」


「守様、安全でないから危地なのでは」


 揚げ足を取られたが、わかっているのなら俺に聞くなって言いたくなった。


「無傷で作戦が完了するとは思ってはいるが、それでも生きて全員が戻ることを最低限の使命として考えてほしい」


「そこまで危険なのでしょうか」


 ケリーが俺に聞いてきた。

 ケリーは以前にドローンで聞き取った寂れた繁華街の酔っぱらいの会話を思い出しながら俺に聞いてきた。


「確かに、あの時聞いた情報では占領政策を敵が真剣にしていないとは思えなくもないが」


「守様、それはどういうことなのでしょうか」


 俺とケリーとの会話にフランが加わってきた。

 たしかに祖国の現状のことだ。

 気にならないはずはないが、占領政策がまともに回っていないという情報は、フランたち……いや、フランの実家や植民都市にいる彼らにとっては非常に貴重な情報だった。

 だが、先の訪問時にはその情報を彼らに明かしていなかったことをフランが俺に聞いている。


「前にも報告したはずだが……」


「え? あの時のことですか……」


 どうも俺からのあの時の報告はフランの頭の中からすっかり消えていたようで、今もう一度詳しく、俺の代わりにケリーから聞いていた。

 ちょうどよかったかもしれない。

 先の話を詳しくフランに報告しているのを全員で聞いていた。

 これで、前提となるフランの故郷の状況について認識の共通化ができたと思うことにする。


「それなら、少し寂れた港から夜陰に紛れれば問題ないのでは?」


 ダーナが、至極当たり前のようなことを言っている。


「ああ、たしかに上陸するだけなら何ら問題なくできるだろうが、問題はその後の聖女の捜索だ。

 そこが非常に危ない。

 何せ、教国の本当の目的も聖女の確保、もしくは暗殺だったことが判明している。

 今でも、血眼になりながら聖女を探しているだろうが、そこにノコノコと状況を理解していない俺達が探し始めれば目立つこと請け合いだ」


 さてさて、どうするかだな。


「守様。

 まずは占領地の状況を完全に把握することから始めませんか」


「そうですね、もともとあそこは商業都市ですので教国や帝国以外の国の商人ともお付き合いがありますので、戦乱が落ち着けばすぐにでも商売が始まるでしょうし」


 フランが言うには、商人や冒険者といった連中ならば国籍にかかわらず出入りしていないかということだ。


「どうせ、兄たちもそのようなものを頼って状況を調べているとは思いますよ」


「ならそういう連中から俺達がどうやって情報を得ることができるかということだよな」


「まずは、うちの連中にでも聞いてみるか」


「それなら、ここに集まった連中にも聞いてみましょう。

 知り合いなど付き合いのある者もいるかもしれませんので」


 前に聖女やその情報を探したときのように今度は第三国に近い形で出入りできる連中を知らないかと聞いて回ることから始まった。



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