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プレアデスの伝説 姫たちの建国物語  作者: のらしろ
第六章 新たな仲間

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125/146

第125話 久しぶりの儀式



 フランの報告に、船長が付け加えて情報を報告してきた。


「守様。

 私の方は船乗りたちが集まる酒場関係で、情報を収集させましたが、フラン様からの報告とあまり変わりがありませんでした。

 ただ……」


「ただ?」


「はい、あまりに滑稽な話ですが、祖国から追い出される時に聞いたという船乗りがおりまして、彼が言うには港から離れた農家に、尊き方が神託によって現れたのに、なぜ襲われなければならないのかとか言う話をしてましたね」


「「え??」」


「フラン、それって……」


「ええ、調査する必要はありますね」


 怪しげな話ではあるが、教国が掴んでいた聖女の情報は正しかったようだが、肝心の聖女が公に姿を現す前だったこともあり、聖女の確保ができていなかったということのようだ。


 しかし、そうなると大変そうだな。

 話し合いの結果、その話をしていた者からもう一度詳しく話を聞くことになり、すぐに帰国するつもりを変更して、もう一度植民都市に、今度は秘密裏に上陸することにした。


 話を持ってきた水夫を連れてケリーたち数人がゴムボートで、街の近くで上陸をして、翌日回収する計画を立てた。

 ケリーには携帯の無線機も持たせて連絡を密にして、行動に当たることにした


 曳航用に繋いでいた曳航索を一旦切り離して、夜間に植民都市まで巡視船で近づき、ゴムボートで、話を聞いてきた水夫を連れて上陸してもらった。


 翌日はその場で待機となるので、はっきり言って暇になることが確定している。


 どうせ無線でしかケリーたちとも対応ができないのなら、どこでも同じとばかりに俺は、また付近の海域の調査にヘリを飛ばした。


 なにもない大海原、まあ、想像はしていたけど、昨日までの調査と何ら変わりがなく、ただ作成途中の海図に空欄から何も無い状態へとメモが加わるだけだった。


 夕方にはケリーたちも戻ってきたので、報告を聞く。

 昨日聞いた話の他には、その情報をくれた水夫の故郷がわかっただけで、それが聖女のいる場所ではないらしい。

 

 どちらにしてもここでできることは現状ではないので、俺達は一旦戻ることにした。


 一度結んだ曳航索をほどいて調査のための時間を作ったわけだったが、まあ、成果といえば成果が出たので良しとして、もう一度曳航索を帆船に渡して、巡視船で曳航して帰ることにした。


 帰りははじめから曳航しての帰還となるので、行きほどは時間はかからなかったが、それでも5日を要した。


「信じられないくらいの速さで帰れましたね」

 

 時々訪ねる帆船で船長からこう言われたので、俺は驚いた。

 まあ、三十ノットを超える速度で巡航できる巡航船と比べるべきではないが、それでも帆船というのは遅い。


 カミサマからもらったフェリーと比べてもフェリーの方が十分すぎるくらい早く感じる。

 まあ、慣れの問題なのだろうけど、俺は適当に船長に話を合わせて、入港の準備をさせていく。

 島の沖合、二ノ浜近くで曳航索を取り外して、俺達だけはさっさと一の浜に向かう。


 そこで、留守番をしていたダーナたちと集まり、話し合いの場を持った。


 主任侍祭のソフィアには、先の港で仕入れた情報を伝えると、「神託どおりでしたか」とえらく喜んでいた。

 どこに喜ぶポイントがあったのか俺にはわからなかったが、どうも神託どおりに本当に聖女様がフランの祖国にいたことを喜んでいるようだ。

 それで、この後のことだが、当然のようにフランまでもが「祖国に行って調べませんと」なんて言い始める。


 しかし、その祖国というのが現在他国による占領を受けている。

 しかもその占領政策がうまく行っていない様子だ。

 これは、俺達が事前にドローンまで投入して調べたことだから、まず間違いないだろうが、検証は必要だとも感じていた。


「まずは、フランの祖国だが、状況を十分に調査しないと聖女様を探すことを許すわけにはいかない」


 するとケリーも俺に同意したように続けて話してきた。


「主任侍祭さま、フラン様。

今守様の申しました通り、先に聞いた話では、そのように漏らしていたものが繁華街におりました。

 一般の者たちまでもが話しているようですので、状況的に現地は政府が機能していないのではと思えます」


「その調査というのは」


「ああ、フラン。

 前にフランたちを助ける時に使った装置で、夜の繁華街に飛ばして話し声を拾っていたら、聞こえたことだ。

 あの時の酔っぱらいの話しか聞いていないので、詳しく調べないとまずいとは思うが、その酔っぱらいでも誰憚ることなくそんな話ができていることを俺は気にしている」


「たしかに守様の仰ったとおりですね。

 十分に統制が取られているのなら、政府批判とも取られかねないような話を大声ではたとえお酒が入っていたとしてもありえないでしょうね」


「守様。

 それよりも再調査ですか。

 いつ行いますか」


「すぐにでもとは思うが、長らくここを留守にしていたこともあるし、航海に出ていた連中にも休息も必要だから最低でも数日は後になるかな」


「そうですね……守様のお休みを取ってもらえませんと、お体が心配には……」


「いや、俺はいいけど……」


「守様がお休みになられませんと、他の者も休めませんね」


「……たしかにそうだな。

 よし、わかった。

 今回外洋に出ていた者たちには今日から2日間の休みを与える。

 ここフェリーの食堂や風呂も開放するので、休ませてくれ」


「それは良いお考えですね。

 すぐにそのようにさせます」


 話し合いの後は、俺も無理やり休ませられフェリーの船長室に押し込まれた。


 そして、まだ日が高いというのに、フランにダーナ、それにソフィアまでもが訪ねてきて、休むはずが休めなかった。


「まだ、私は乗船の儀をさせていただいておりませんので」


 と、どこで何を吹き込まれたか知らないがソフィアがとんでもないことを口走る。

 その後は……俺も男だ。

 魅力的な、そして聖職者のコスプレプレーだと、我慢なんかできるか。 しっかり、それも複数でいただきました。


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― 新着の感想 ―
>そして、まだ日が高いというのに、フランにダーナ、それにソフィアまでもが訪ねてきて、休むはずが休めなかった。 仕える3姫(サーシャ、アリエル、ミャリー)を出し抜いて肉食に走ってるねw
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