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プレアデスの伝説 姫たちの建国物語  作者: のらしろ
第六章 新たな仲間

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122/146

第122話 植民都市に




 無事に巡視船に身を下ろすことができた。

 俺と同乗していた騎士の二人でヘリを仕舞って艦橋に戻るとケリーに出迎えられ、報告を受ける。

 その報告を聞きながら感心しているのだが、ここでの生活に慣れたケリーからの報告には一切の問題を感じない。

 そろそろ、この巡視船の船長をケリーに任せても大丈夫そうだが、流石にフランが納得しなさそうなので、現状のままとして、領国を見つけたことを伝えた。



「明日には、帆船を見つけられそうですね」



「ああ、フランが遅いとこぼしていたようだから、それほど遠くまで入っていなさそうだしな」



 俺とケリーとの会話に、レーダー類を監視している騎士の一人が報告してきた。

 彼女はレーダーの他に気象用の装置から発せられる付近の気象データも監視している。



「このあたりの天候は落ち着いてはおりますが、そのせいで風も弱そうですしね」



 まだ、夜間での操船はさせていないし、その必要性も感じてはいない。

 なにせ、俺らが乗る巡視船の性能がこの世界では明らかにチートなのだ。

 何もブラック職場よろしく人も少ないのに三直で操船させることはない。

 あ、これが軍ならば4直体制だったとか聞いたことがあったし、俺の最後の職場でもそうだったけど、やはり一番慣れた職場の影響からか、最初に思い浮かべるのが警備庁での運用だった。



 それでも、何もここでそれを真似する必要はない。

 夜は一人を残して休ませるようにしている。

 これは冒険者などでは当たり前のやり方だそうだ。

 俺もそれを聞いていたので、海上でも試してみるが、案外うまくいっている。

 まあ、夜休む分だけ行動範囲は抑えられるが、それでも船の速度が早いのと、何より風任せでないのが俺等のアドバンテージになっているから、休める時に休ませる。



 なので、昨夜は割と早めに船を止めてお休みした。

 今朝は、全員で朝食を摂った後、早速フランたちを乗せた帆船を追いかける。



「まだ、レーダーには影は捉えられておりませんが、どちらに向かいますか」



 ケリーが船の動力をスクリューに伝えながら聞いてきた。

「ああ、前に聞いた感じだと、南に向かっているらしいから、影を捉えるまで俺等もその方向に……あ、待て。

 いや、操船はそれで構わないが、余分な時間をかけることないよな」



「どういうことでしょうか」



「天気もいいことだし、今日もヘリを出そう。

 今日は帆船を探しに、ヘリで進行方向に飛んでみるよ」



「では、誰かに同行を命じます」



 ケリーと今朝一番で行動を確認後、また凹部デッキに向かい、同行する騎士たちとヘリを格納庫から出していく。

 このオスプレイ改良型のヘリは、あちらさんの海兵隊が使っている本物より大きさが全体的に小さくはあるが、それでも攻撃ヘリと比べものにない大きさだ。

 なので、格納庫から出すのも一人だと少々きつい。

 もっとも、攻撃型のヘリは重武装なので、本当のところはさほど重さには変わりがないけど、大きさが違うので気分的なものだろう。

 でも、俺達には人手もあることだし難なく格納庫から出して、準備を始める。



 ここで手伝ってくれた騎士たち全員を乗せることはできるのだが、一人を除いて残りはケリーの指示に従ってもらう。

 今、艦橋にはケリーの他それほど人はいない。

 一人でも操船は可能だが、それでも何かあれば対処は難しいだろうし、帆船を探すのに人手が要らないからだ。



 機能と同様にヘリを飛ばすと、すぐに帆船を見つけることができた。

 上空に上がるだけでレーダー上に帆船の影を捉えて、そこに向けヘリを飛ばす。

 なにせ、飛行モードでは攻撃ヘリなどと比べ物にならないくらいの速度が出せる。

 前の大戦中の飛行機と比べても十分に高速になるくらいだ。

 もっとも、俺がいた時代ではジェット機が主流になっているので、流石に音速までは出せないから。

 それでも時速で700km以上も出せるだけあり、すぐに帆船の上空に達した。

 無線で帆船内にいるフランを呼び出してみるとすぐに無線に応じてくれ、俺等をフランも確認してくれたので、この帆船で間違いはない。

 流石に、他に船は見つけていなかったので、間違いはないだろうとは思うのだが、一応の確認だ。

 まだ、俺ら巡視船を他の国の連中には見せたくはない。

 なので確認したのだが、それも無事に終わり俺は一旦巡視船に戻った。

 巡視船に戻り身支度を整えてから、艦橋でケリーに見つけた帆船について報告後に、急ぎ帆船を追いかけることにした。

 1時間もかけずに、巡視船のレーダー上にも帆船が確認できたので、まずは帆船に巡視船を横付けして、帆船に乗り込み、船長とフランを交えて相談していく。

 その後、曳航するためにロープを帆船に渡して、巡視船と繋いで曳航して進んでいく。

 この方法は初めてではなく一度獣人国との行き来で行っているので、大した問題もなく作業は終わり、毎日日中だけ曳行してフランの兄がいる植民都市に向かった。



 植民都市までは帆船では少なく見積もっても10日は掛かりそうだが、曳航だと半分以下で済みそうだ。

 そもそも速度からして違うので、曳航を始めて3日目に、俺はまたヘリを出して植民都市近くまで向かい、所在地とその様子などを確認する。



 といっても、オスプレイ改からドローンを飛ばせるはずもなく、目立たない距離まで近づくだけの確認しかできない。

 まあ、それでも戦争などあれば流石にわかりそうなので、フランたちの安全のためにそれくらいはしておくつもりだ。


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― 新着の感想 ―
> それでも時速で700km以上も出せるだけあり、すぐに帆船の上空に達した。 早!チート機やw 普通のヘリは250km/h程度。高速ヘリの現実的な限界は400km/hでティルトローター機も560km/…
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