閑話:ニュータイプロボットの整理
すべては、「もっと おいしいものが食べたい!」という欲望から始まった・・
○私はの食事に関する欲求は 3段階に分かれている
①肉体の必要を満たすために 手っ取り早く 必要な栄養とエネルギーを補給
⇓
②健康的な食生活の維持。それは
主食:炭水化物補給のため、穀類・芋類の調理品
副食:たんぱく源をメインにおいて、野菜・根菜、その他を組み合わせて、
栄養のみならず 味・食感・腹もちのバランスよく、いただくもの
⇓
③時には おいしいもの!珍しいもの!を食べたい♡(未知への挑戦・心のうるおいを求めて)
①は 私がこちらに転移してきた最初の3日間の食事のように、緊急事態には 保存食を活用して
できるだけに手軽に 必要を満たすための食事。
②は、この3年間 金太相手に、なんとか金太に身に付けさせようと四苦八苦してきた内容である。
ちなみに 第2段階「日常的基本食」レベルの食事は、毎日毎日のことなので、できれば 人に任せたり
省力化して自分の労働負担を減らしたい部分でもある。
(私は 音楽家になりたいとか、冒険家になりたいと夢を抱いたことはあるけど
料理人になりたいと思ったことは一度もない。
家事の中では 苦も無く行えるのは洗濯だけで、そうじと調理は好きじゃない。嫌いでもないけど)
◇ ◇
さて、「食事への欲求」の第2段階を満たす、「ごはんづくり」というのは、奥が深く、実はむつかしいことなのである。
・まず第1に
これって、もろもろの計算と、感覚的情緒的満足感の両方を満たさなければいけない。
つまり 献立を考えのは、 脳内情報と外部情報をひっくるめて 同時処理を必要とする作業だからね、ロボットにはもっとも向かない「情報処理タイプ」の作業であります。
(前にも述べたが、ロボットを動かすのは プログラム。
そしてこのプログラムは 0と1の世界構成されているため、並列処理はできても 所詮は継時的処理しかできない存在。
目下のところ 同時的処理ができると確認されているのは、人間の脳だけ。
それ以外の生物の脳の働きについてはまだ研究されていないのでそれらの生物の頭の中の活動は未知の世界であります)
◇
故に、ロボットに、具体的な献立を建てさせには、
使用者たる人間が 時と状況に応じた枠組みを示さなければならない。
ロボットが、味付けするには、
あらかじめ人間が使用する調味料の種類とその配合を覚えさせたうえで、「本日はxx」と味付けバージョンを具体的に指定する必要がある。
第2に、
人間いつも 同じスーパーやコンビニの弁当(企画化された商品)ばかりでは、どれほどバリエーションを出されても(所詮は画一化された商品群であるので)飽きる(よその店の商品が食べたくなる)
つまり 一言で「いつもの味」と言っても、実は その「いつもの味」には、
「変化」や、時には「意外性」が必要なのである。
しかも この「意外性」というのは、食べる人の許容範囲の中に納まっていなくてはならない。
しかも この「許容範囲」というのも 一つ一つの項目に絶対的基準があるのではなく
その人の心の中にある 複数の観点からの評価点の組み合わせ手によって、各項目に置ける許容値が変動するのである。
それを 数学的には「重みづけ」と言って、プログラムの際に、関連する変動値の許容範囲の「揺らぎ」の設定として組み込むのだけど・・
これね けっきょくは、「人間としては 受け入れがたい・ありえねー組み合わせ=プログラム暴走」を産み出したり
あるいは、「しょせんは ワンパターンのくみあわせじゃん!」って見切られて飽きられるのよ。
◇
というわけで、私的には、もう旧来型のプログラムの延長線上に経つロボット金太が作った料理には
「さすがに3年も食べ続ければ もうあきた」の状態になっていた。
しかもです、「毎日の食事に関する 第2条件」を満たすためのプログラムを組むのは、おっそろしく手間暇がかかる。
言い換えるなら、毎日 毎日 毎食 毎食、「金太に料理を教える=ロボットに調理プログラムを追加する」という作業を繰り返し続けるという労役><
まじで 自分で調理する方が精神的に楽。
肉体的負担は ロボットに作業させた方が負担軽減かもしれないけど
体力気力の消耗度=ロボットに料理を教える負担は半端ないです。
これまで、様々なタイプの人への「教育活動・援助活動」を行ってきた経験があるので
かなり「忍耐心も 相手に合わせた伝え方の工夫」養ってきた私ですが、
さすがに もう 疲れました。金太相手に 同じようなことを続けるのは!
そりゃ 金太はロボットだから、まず最初に 私への攻撃性・危険性を封じるプログラムを組み込んだので、
その点だけは、人間相手よりも安心でしたが・・。
それでもね・・
ある程度、金太が献立や調理を再現できるようになっても、その結果は 3年以上たった今でも、食べる側がかなりの忍耐心を発揮して妥協せざるを得ない状態から1歩も前進していない。><
◇
・人間相手なら 相手に無理強いは禁物、
何よりも、教育活動や援助の目的は、「相手が自分のペースで、その人の置かれた環境で 自分の生活を切り開いたり・維持できるようになれば、援助者としての私の役割は終了」
もしくは、担当期間が終われば「終了・もしくは次の担当さに引き継ぐ」ことが前提ですから
クライエントの受容をしやすいのです。
家族関係においても、期間は長いが、「子供の巣立ち」「夫婦の離縁・死別」と言った別れがやがて訪れるもの。
そして 何よりも「双方からの歩み寄り」の可能性を内包しています。
だから 受容と忍耐だけでない、「相互交流による新たな関係の構築」という可能性も秘めている
というか どちらか一方が、その可能性を感じられなくなれば、そこで関係性の構築を終わるのが、
人間関係というもの。)
・人間とロボットとの関係においては
けっきょく 人間側が ロボットをプログラミングすることによって成立する関係
だから 人間側のプログラム能力の限界が、
そのまま 「人間にとって満足できるロボットとの関係」の終わり、になる。
・あるいは 人間側からコントロールできないロボットは、早期に破棄しなければ、人間側に危険が及ぶのも「ロボットという存在の本質」ともいえる。
だって 基本的に 人間がロボットを作るのは、「人間にはできないこと」をやらせる為だもの
それは 肉体的に無理とか、
その仕事(作業)を繰り返しやるのが人間にとっては気分的に耐えられない
とか、理由はいろいろあるでしょうが。
その点が 「おもちゃ」(遊びの道具)、動くフィギュア(観賞用)、と作業用ロボットの大きな違いだと考えます。
◇ ◇
このように、家事ロボットとしての「金太」を「調理」に使うことに限界を感じていた私。
もともとが、私にとっては疎ましい存在だった金ぴかロボットを
廃棄せずに使い続けるために、無理やり 調理をメインにした「家事ロボット」金太に作り変えた
という過去のいきさつもあって、
ほんとに「金太」ロボットが作る「料理」にはうんざりしていました。
しかも 「水辺のお友達」と言えるかもしれないピーター達からも、金太の料理は不評でしたし・・
◇
この問題を打開する糸口となったのが、
蛸入道の「眷属魔法」を使って産み出す「眷属妖精(トビウオ妖精)」
蛸入道は、「トビウオ妖精」に 自分の意識と感覚をリンクさせて、情報収集活動をしていたのです。
①その「眷属魔法」を応用して作り出したのが、私のニュータイプロボット1号機「セン」
これは 私が設計したロボットの躯体に眷属魔法をかけて作り出した。
最初のうちは、「セン」の活動中に、たびたび、私の感覚とリンクさせることにより、
センの学習活動を促進し学習内容を定着させた。
なので リンク中は かなり 私の魔力を消費した。
②その状態から 1段階進歩さえるきっかけとなったのが、りょう君のアドバイス。
つまり、ロボットとしてすでに完成させていた「セン」に
追加情報として、りょう君が持つ知識と経験を流し込むために、
別の眷属妖精を媒介してはどうかと言うのだ。
・そこで りょう君が、私の眷属妖精に「情報を送るという形でリンクする」ところを実地に見学しつつ、
「チップ」という小道具を使ってその流れに介入することにより、
私以外の人が持つ情報を リンク機能を使って、すでに活動中のロボットに挿入する手法を編み出した。
言い換えるなら、「りょう君から送られた情報を蓄積したチップ」を
「ニュータイプロボット 1号機」(セン)に搭載する方法を見つけた。
・こうして、センは一段階進歩した。(改良済みニュータイプロボット1号機 って感じかなw)
③このことにより、ニュータイプロボットとの 「リンク」のコツをつかんだので、
以後はチップという小道具を使わずとも、
私は眷属魔法を使って 自分と自分が製作したロボットの躯体とを融合させ、
「改良済みニュータイプロボット」を作ることができるようになった。
その結果 生まれたのが、
「ニュータイプロボット2号機:ユウ」である。
◇ ◇
この「改良済みニュータイプロボット」(⇦以後は単純に「ニュータイプロボット」という)
の特徴は
①生物が持つ能のように「情報の同時的処理」ができる ⇦ココ1番のポイント
②「情動」は持たない(それらに関する機構は最初から組んでない)
③生物とは違って ロボットの躯体は、成長も老化もしない。
・生物は、外部から取り込んだ物質を消化して栄養として、新陳代謝を行いながら「肉体を変化させる・「肉体が変化する」
・ロボットは、最初から完成された躯体を 動かすのみである。
パーツが壊れれば交換する=修理・メンテナンス
パーツを別の部品と交換することによりバージョンを更新することができるが、それを決定するのは、あくまでもロボットの設計者(=私)である
④ ロボットの「情報処理部分」は、「パーツの集合体」である。⇦ココ重要!
・生物の脳もまた、その生物の肉体の一部である。
ゆえに 能として機能するためには、栄養や酸素や水を必要とする。
・ロボットの「情報処理部分」はしばしば 「頭脳」にも例えらえるが、所詮は、「パーツの集合体」に過ぎない。
・「ロボットのパーツ」を機能せるのが、プログラムであり、
プログラムは、電気エネルギーによって動く。
うちのロボットは、それぞれの所属部署=作業場の建物が、外壁や屋根で光発電した電気を
その建物の充電ソケットから躯体に取り込んで(充電して)活動している。
・ロボットにおいては、「情報のタイプ」に応じて、
「情報を格納するパーツ」をあらかじめ指定することができる。
この「情報を格納したパーツ」の扱いを決定するのが「演算処理=プログラム」である。
・ロボット設計者は、「情報を格納したパーツ」を書き換えたり、取り換えたることにより、「演算処理の結果=ロボットの行動」を変化させることができる。
・・さらに(パーツを動かしたり、パーツ内の情報を利用する)「プログラム」を変更することにより、「ロボットの役割=行動パターン」を変更することができる。
・ニュータイプロボットは、製作者である私とリンクできるので、
情報の差し替え(パーツの交換)、プログラムの改変が、従来型よりも、大変やりやすい。
⑤ニュータイプロボットの設計者は、「同じ情報を基に、異なる活動をする複数のロボット群」を意図的に作り出すことができる。
・その方法は、
躯体Aの中におさめられた「情報を格納したパーツ」の中から任意のパーツを取り出して、その情報をコピーして、
別の躯体Bに組み込む一方、
躯体Aに収められたプログラムとは異なるプログラムを、躯体Bに組む、のである。
・人間集団に、同じ価値観を持って、それぞれの特性に応じた共同作業させようとすると、命令する者&「役割意識」と「社会規範」という名の「強制力と罰則」が必要となる。
・一方、ロボットならば、ストレスフリーで「共同作業」を行うロボット群を作ることがでる。
そのためには、
設計段階で、「同じ情報」を持たせたロボット達に、
個別の役割に応じたプログラムを組み込んでおけば、良いのである。
・人間集団に、同じ価値観を持って、それぞれの特性に応じた共同作業させようとすると、
命令・監督・監視する者
&
「役割意識」と「社会規範」という名の「強制力と罰則」
が必要となる
なぜなら、人間には情動が存在するがゆえに、
自発性を抑える我慢や、欲求を抑えられたことによる不満によって、
「認知(情報処理)の歪み」や「行動の変容(プログラムの一部損傷)」が生じるからだ。
・一方、ロボットは 最初から設計されたように稼働するので、
パーツの劣化以外の理由で、情報処理やプログラムの実行そのものが変わることはない。
(俗に言うバグ というのは プログラム設計者による設計時のミス・不注意・手抜きにより発生するのである)
⑥
・従来型ロボットでは、「情報の更新」とは、「情報を書き換える」ことを意味していた。
それは、「新しい情報」を追加した場合、「既存のプログラム」に、「新しい情報」部分にもアクセスして動くように、「ブログラムの書き換え」が必要だったからである。
・その点、ニュータイプロボットでは、「既存の情報」はそのままに、「新しい情報」を追加しても、
既存のプログラムを書き換える必要はない。
それは、人間(超人)である、私の感覚とリンクした構造を持つからである。
その結果が、今後 ニュータイプロボット(個体)の継続的活動に どのように影響してくるかは
未知の領域である。
・人間の場合は、古い記憶が 情動の源となって、時として不合理な反応や行動につながることがあるが、ロボットの場合は、好ましくない記憶(古い情報)は適宜削除できる。
しかし、「いつ・なにを、削除するのか?」は 今後の研究課題となってくるかもしれない。
◇ ◇
ニュータイプロボット1号機「セン」、2号機「ユウ」の製作を通して、
ニュータイプロボットの構成・設計そのもののイメージが 私の中で明確に具体的になりました。
その結果を活かして、これまで この敷地内で活動していた、
白系ロボットが持つ、「管理・作業・労作」に関する「情報」と
サイバーロボット達が収集していた「知識関連の情報」から、
「お食事処の運営や 調理・料理にかかわりそうな情報」を集めて、
「セン」や「ユウ」が持つ情報とあわせて、
ロボット製作時に組み込んだのが、ニュータイプロボット3・4号機である、「ロジャー」「メリー」です。
・これから、ロボット設計時に、
ロジャー・メリーと共通する情報を持つロボットを、
「ニュータイプロボット:スカウト」型、と呼ぼうと思います。
スカウトタイプと比較するために、当面 「セン」と「ユウ」には、 私からの「知識の注入」は控えようかなと思っています。
将来的には、「セン」や「ユウ」のバージョンアップを図る可能性もあるけれど、
やはり 個体の多様性の維持による、活動の多様性=可能性 も みたいなと思いますので。
又、今後は、ニュータイプロボットと 既存のロボットの使い分けをしていきたいと思います。
(たとえて言うなら 計算する時、「足し算」を使うか「掛け算」を使うか、公式を用いるか、それはケースバイケースであるとうのといっしょ。)
◇
ex1)
九九と筆算を覚えた人間にとっては、3を17回順番に足していくよりは、3x17の計算をした方が楽
ちなみに ロボット(計算機)は掛け算の式を見ても、足し算を繰り返す処理しかできませんwただ 足し算の処理速度が速いだけ。
ex2)
桁数の多い長い長い式なら 因数分解をした方が、計算そのものが楽になり計算間違いも少ない。
しかし 四則計算の暗算がものすごく得意で、単純な数の式なら、
因数分解するより そのまま計算していった方が手軽で速いという人もいる
そして ロボットは なが~い演算処理が得意
人間ならば 円周率の計算を生涯をかけて計算し続けて、なん百桁か計算した人がいたらしいけど、その方は 途中で計算間違いをしたために
その後の計算何十年分かが無駄になったらしい。
◇
だから 人間・ニュータイプロボット・既存のロボット
それぞれの特性に応じた 作業分担がよろしいかと思います。




