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家ごと引っ越し!←自宅ごと転移しちゃった(;'∀')  作者: 木苺
第3章 そして今・これから (その1:人外たちのお食事処)
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海坊主の眷属:トビウオ妖精

海坊主には 自分の支配下に住む海の生き物を 一時的に眷属とするの能力があった。


よその世界にいた時は、もっぱら 戦闘用に眷属化した生き物を使っていたそうだが

この世界に来てからは、海産物が いかに調理されるかを調べるために、トビウオを眷属「トビウオ妖精」にしていたらしい。


もっとも 「トビウオ妖精」と命名したのはピーターだが、その理由は・・

「見た目も能力的にも妖精っぽいから」だそうです。


なにしろ このトビウオ妖精は、姿を消すことができる、空を飛ぶこともできる、会話能力もある、だから妖精ってことでいいんじゃない?、ってことで。


この トビウオ妖精が 海坊主が提供する海産物と一緒に我が家の台所まできていたのに気が付かなかった私。


うちの防御網は 敵意を持つ存在&外部からの侵入者を検知するようになっていたけれど・・

 トビウオ妖精は もともとうちの敷地内でつくられた存在

 敵意ゼロ 

 海坊主が 自分の配下の生物を眷属化できることを制限する規定もなし

ということで、うちの防御網をすり抜けたようです。


 しかし その存在すら検知されていなかったのか?と疑問が湧いて、データーベースを精査したら・・

 たしかに 微弱なエネルギー体の存在は検知されていました>< 

しかし 滞在時間が短く、もともとが海坊主に所属する存在であったために問題とされなかったようです。


(うっ 防衛の穴だ><)


しかし もともと 妖精や神獣など人外の者達の活動を電子レベルで監視して記録分析していたら うちの計算機の処理能力を超えてしまうのも確か。

なので、「契約」魔法による「誓約」で 私に害を及ぼさないように縛っていたのですが、

その内容はかなり包括的なもの。


というわけで、人外たちとの「最初の 包括的契約、害を及ぼさない 敵意を持たない」に反しない限りは黙認せざる得ないということに落ち着きました。


だって 人外の者たちというのは 呼吸をするように魔法を使い、アレコレしているわけですから。


とにかく 「海産物を仕入れた時には トビウオ妖精がくっついてきた」「海産物の調理状況を見て 海坊主が 食事の配給希望を出している」ということだけは記録にとどめました。


◇


 あらためて、海辺(って言っていいよね、現在は海水の湖だけどw)に行って

 蛸入道には、眷属にした生物には 姿を消さずに敷地内を動き回らせてほしいとお願いしました。


 「なぜじゃ?」蛸入道


「気づかぬうちに見られているって 気持ち悪い。

  プライバシーの侵害よ」


「じゃぁ 堂々とのぞき見するのはありなの?」

いたずらっぽい表情のピーター


「だめ! 覗(のぞ)き厳禁!」


「ねえ 蛸入道、あなたの眷属って 誰とでも会話できるの?

 それとも コミュニケーション相手は限定しているの?」


「ん? これまでは わしは 眷属の目を通して偵察するのみだったが」

蛸入道


「えっ それでは 今までトビウオ妖精の目を通して 私の暮らしぶりを見ていたの?」


「まあ そういえなくもない」 ばつ悪そうに答える蛸入道


「エッチ!」思わず 手をふりあげて ぶったたく真似をした。

(実際には 海中にいる蛸入道に 陸(おか)にいる私の手は届かないw)


「入浴や排せつおよび寝室などは 覗いておらぬ!

 人間が そういうのを『覗き』と言って嫌うのは知っておったからな」

真面目な顔で答える蛸入道


「き~~~~!」思わず 両手を握りしめて叫ぶふりをした。


「じゃあ これからは トビウオ妖精は 常に見えるようにしておいてください! もちろん覗き厳禁!」


「しかし それをすると 鳥とか獣に襲われそうな気がするが・・」蛸入道


「この敷地内では 大丈夫じゃないかしら?

 なんなら 尾びれの所に 蛸入道をマークを付けて、あなたの眷属だとわかるようにしておいたら?」


「お主が 見本を書いてくれ。

 それを見て 眷属化するときに その印をつけよう」蛸入道


というわけで、昔、たこ焼き屋の屋台の垂れ幕に|ついていた、ねじり鉢巻きの蛸の絵を描(か)いてみせた。


◇


「これこれ、たこ焼き屋のマークを わしのシンボルにするのか><?

 まあ よいけどな。

 そのかわり 今度は たこ焼きとか 蛸ときゅうりの酢の物とかをわしに食べさせろ!」蛸入道


「ぼくは イカ焼きと海鮮焼きそばと海鮮お好みが食べたい!」ピーター


「屋台料理に詳しいのねぇ」


「そりゃぁ 海水浴場の屋台から いい匂いがしていたからね(な)」


「でも それをどうやって確かめたの?」


「もともと トビウオ妖精は 姿を消して 海辺の町などを観察するための存在だったのだ」蛸入道


「僕は サーファースタイルで 人間達に紛れて 海で遊んでた。

 残念ながら 上陸はできなかったけど」ピーター


「そうなの」


「わしは 水上に建つ船宿までなら あがれるぞ」りょうくん


「わしは 海水からはなれることはできぬな」海入道


うなづきながらピーターも言った。

「ぼくも 海面の上なら ちょこっと離れることもできるけど、海から離れるのは無理」


◇


「ねえ、どうせなら、トビウオ妖精を通して、私とピーターとりょうくんが あなたと話せるようにできないかしら?」


「トビウオ妖精を送ることのできる場所には いろいろ制限があるのじゃが

 あ奴を飛ばせる範囲にりょうがいれば できなくはないな。」蛸入道


「伝言形式は決まっているの?」



「いや トビウオ妖精は どちらかと言えば わしの意識の一部を載せた依(よ)り代(しろ)のようなものだから

 トビウオ妖精を通して わしと1対1の念話をかわすイメージだな」


「そうなの。」


「ああ だから わしと直接会って わしとコミュニケートできるようになったものでなければ

 トビウオ妖精を通した念話もなりたたいな。」


「なるほどねぇ。

 それでも キッチンで 直接やり取りできるのは ありがたいわ。

 これからのことを考えると。」


「うむ」蛸入道



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