料理の分配
さて、料理の配給についてどうするか?
シバとフェンは肉料理を好み、ピーターと海坊主にとっては、食材だけでなく味の好みも重要な要素のようです。
かといって おのおの 自分の持ち場があるので、そんなに 自由によそまで食べ歩けるわけでなく、
といって、彼らの味の好みを把握するために、私が 毎回 あちこちに赴いて食事を共にして感想を聞くというのも おっくうだ。 たまに、ならいいけど。
◇
河口近くの浜辺まで フェンとシバがやって来ての座談会にて
「そんなにむつかしく考えずとも、わしらは 月に1度くらいでいいぞ、料理の分配は」フェン
「でも 薄味でね。
トンが言ってた、金太の作る料理は 味が濃い日が多いって」シバ
「そもそも 火加減からしてわかってないんじゃないかな」ピーター
「だって ロボットだもの。
調理法を教えるのって大変なのよ。
しかも 応用利かないし、というか 応用を許すと とんでもないものができあがるし」私
「おまえさん わしらと一緒に料理を作って食べるというのはどうだ?」りょうくん
「そもそも お前さん所のロボットは わしが作った料理の受け取りを拒否しよるのよ」りょうくん
「えっ?」私
「鮒ずしがお気に召さなかったみたい」ピーター
「あー 生ものである刺身とか 発酵食品への理解が 足りてないのが金太だったわ。
チーズとかは 前の世界の既製品と比較して受け入れたけど、その受け入れ許容幅をデータ化するまでが大変だった。
既製品のデータがない発酵食品系は 私が作って食べて見せないと受けれ入れないわね、あの子」
「すまぬが わしとシバも 鮒ずしの桶に近づくのは勘弁してほしい。
わしらにとって 嗅覚刺激が強すぎる」フェン
「でも 焼き魚の日は 呼んでもらえると嬉しいかも」シバ
「ただし 骨抜きで頼む」フェン
「えい、めんどうな。 だったら目刺しでも食っておけ」りょうくん
ちなみに、海坊主は 浅瀬に長時間いるとお肌が乾燥しすぎて健康によろしくないので 本日は不参加だ。
「あのね、海坊主が 料理を取り寄せするときには、僕の分も一緒に運んでもらうことにしていいかな?」ピーター
「そもそも 海坊主は どうやって 取り寄せ料理を決めているの?
もしかして トビウオ妖精が味見をしているの?」
「だいたい 匂いと見た目でわかるみたい。
つまりその、あなたが以前おいしい!って言った時の料理と同じものができた時に
分けてもらうみたいだよ。」ピーター
「で 同じものができなかった時は?」
「手を出さない」ピーター
「もしかして・・おいしい料理ほど 量が少ないのは そういう理由だったとか・・」
「海坊主用に取り分けられていたのが少なかったから、私の取り分が減っても ほかのお菜で間に合わせることができたけど。
これから 二人分も引かれたら 私が困る!
ちゃんと 最初から3人分作ってとりわけしてもらわないと!」私
「えーっと、そのあたりは 僕と トビウオ妖精とで相談して、あらかじめ分けてもらう献立を書き出して、ジテコに頼んでおくっていうことでどうだろう。」ピーター
「そうね、そもそも トビウオ妖精とジテコとの間の連絡は どうやっていたの?」
「トビウオ妖精がその日の献立を確認したら、それを海坊主に報告して
海坊主からジテコに 通信システムを使って要望を伝えていたみたい。
僕も 通信センターの記録を見ることができるから知ってたわけ。
だから これからは 献立を盗み見てから要望をだすのではなく
最初から 食材を提供するときに、僕たちが希望する献立を添えるってことでどうかな?
ただ、僕たち用に金太が調理するのではなくて、あくまでも あなたが食べる時のものを分けるということで。」ピーター
「つまり 金太が あなたたち用に調理したものは 味が信用できないってこと?」
「そう。同じ献立でも あなたの為に作る時はレシピ通りきちんとしているのに
僕たち用に調理するときは かなりテキトーだから困る。」
「それは、ごめん。私の監督不行き届きかも」
◇
この件に関して、金太に問いただしてみた。
金太曰く、「私は ご主人様の命令に従うのみ。眷属たちの召使でもなければ
調理人でもございません!」
あー これだから ロボット召使の扱いはむつかしい。
金太に、「眷属用食事プログラム」を新たに付け加えて、全体の調整をするのも大変だ><
これは、新たに 眷属たちの為の料理番ロボットを作った方がいいかもしれない。
あわせて 眷属たちへの 食事の配給システムを見直す必要がありそうだ。
プログラムって 最初に書いた時に想定していなかったことは、対応不能なんだよなー。
ただ バグるたびに停止していては困るからと
ある程度の許容プログラムを入れていても
最後的には ちゃんと、新たな事態に対応する明確なプログラムに書き直さなければいけない。
「良きに計らえ」だけでは ダメなのは、人間もプログラム(ロボット)も一緒。
「すべてを任せられる優秀な執事」って 「悪魔で執事」さんくらいでしょう、たぶん。




