第3話 金太と、肉とジャガイモで作る超簡単ハンバーグ
ワールドの設定を終えた時、ドキドキした。
何が起きるだろうか?という不安交じりのドキドキ。
しかし 幸いにも 特にこれといったことなく 日常生活が続いた。
よかった。
というわけで まずは 私の日常生活の報告でーす!
◇
普段の生活に一番 絡んでくるのは金太。
私の使役ロボットであり 家事手伝いさんでもある。
その主な仕事は 御飯関係。
超人には、食事をとるタイプ、モノを食べないタイプ、といろいろあるらしい。
私は前世が人間だったから 食事をしたい派です。
しかも 「おいしいものが食べたい!」から 素材にもこだわり 自分で調理の工夫もする。
しかも 限定された予算をやりくりしながら。
おまけに 働きバチだったので、健康管理も 職業人の心得のひとつ。
効率的に働き続けるための体のメンテの一環として食事内容にも気を使った。
なので、旧宅には けっこう 料理本やら 栄養関係の資料があった。
それらをせっせと読み込んだ金太。
◇
そして 転移直後は、あれも、これも、と 片づけるべきことはてんこ盛りなのに
金太にアレコレ調理のノウハウと私の好みを教え込むのに かなりの時間と忍耐という手間を要した。
それこそ ロボットなんだから 私の頭の中の情報をアウトプットして、金太に直接インプットできたらいいのに! と思ったが、
それをやると いろいろめんどくさいことが派生しそうだったので、親が子供を教育するようにして、調理実習よろしく仕込んだのでありました。
まあ 予習として 知識関係は 貪欲に自己学習してくれていたので助かりましたが。
それでも 最初の1・2年はほんと大変だった。
◇
その大変さに 輪をかけたのが 食料はすべて自給しなければならなかったこと!
単に 調理の基本を伝授するだけなら、「系統的に教える」の枠組みの中に
「スーパーの食材の販売傾向」も過去の経験値から組み込めばいいだけなのだけど、
その食材を自給するとなると・・・
◇
というわけで まずは 「ありあわせの食材で何とかする」ことから教えていくことになった。
つまり 私の手抜き料理のやり方から 金太に伝える羽目になったわけ。
それがまためんどくさいのよ。
だってね、ハンバーグ一つとっても、「シェフ直伝の極意:冷品をよく練る」世界から、私の 超手抜きレシピまで いろいろな作り方があるから。
金太が本で読んだ知識と 私のオリジナルレシピ(=手抜き調理法)とのすり合わせが、めんどくさかった。
◇ 超簡単ハンバーグ ◇
①皮付きのジャガイモ2個
土汚れがついているものは 皮つきのまま スポンジたわしでこすりながら水洗いして、汚れを落とす
(スポンジから発生する微粒子は、自動的に排水中からろ過抽出して 再利用できるように塊にして保管したり リサイクル利用しております)
新ジャガならば、汚れをさっと水で洗い流すだけで良い (こすると薄い皮がむけるから⇒皮の向けたジャガイモはレンジの中で乾燥してしまう><)
②ジャガイモは レンジで5~10分加熱して 余熱も利用して柔らかくする
その間に 付け合わせを用意する
一番簡単なのは、ハンバーグを焼いているフライパンの余白を使って野菜やキノコを炒めること。
その場合は炒める予定の物の下ごしらえ
③ジャガイモの皮をむく
熱が浸透していれば 簡単に指で皮がむける
(余熱も利用して熱を通しているので、取り出す頃にはジャガイモは程よくさめている)
④フードカッターに ジャガイモと肉を入れる
さっとカッターを回して 肉とジャガイモをつぶす
おこのみで コショウ・ナツメグをふりかけ 一瞬だけカッターを回す
⑤フライパンにごま油をひく(刷毛を使ってフライパンの内部に油を塗り広げると
油の量は少なく ローカロリー&経費節減w&早く油が熱せられるので表面カリッと焼ける)
フライパンを火にかけ、 ジャガイモと肉の混ざり合った塊を入れて焼く
・芋の粘りと水分により フードカッターの中では 両者が混ざり合った状態で適度な塊状になっている
それをスプーンですくて掌の上で 形を整えて
熱くなったフライパンの中に並べる
並べ終わるころには 最初に入れた分の底面が程よく焼き色がついているので
それをフライ返しでひっくり返していく。
ひっくりかえしたら、用意していた キノコや野菜類を ハンバーグの隙間を埋めるようにフライパンに入れる。
焼き色のついた面が上になっているハンバーグの上に野菜がかぶさっても大丈夫
⑥フライパンに蓋をして 焼き上がりの音の変化をとらえて火を止める
⑦皿に 野菜と ハンバーグを取り分ける。
野菜にはお好みでレモン果汁を振りかける
ハンバーグの上には お好みで ケチャップをかけた上からとんかつソースをかけると自然にケチャップとソープがまじりあう。
逆の順番だと ソースが先にハンバーグにしみて ハンバーグが崩れたりソース味とケチャップ味が分離した味わいになる
がっつりお肉味で ふわふわハンバーグの出来上がり~
表面はカリッ お口の中には 甘くてふんわりマッシュポテトの味わいが広がる一品♬
尚、このケチャップやソースは、転移してきたときに元の家にあった買い置き分を コピー増産して作り出している。
◇
この作り方だと レンチン時間を除けば5分くらいで出来上がる。
御飯にもあうし、パンにはさんで ハンバーガーを気取っても良い♬
朝から がっつり食べたい疲れた日には、白ご飯と刻みしょうが(自家製)
そして このハンバーグ・野菜がびったり♬
一人暮らしの時は、レンチンしながら ポットで飲用の湯を沸かしつつ
洗面してましたw
はっきり言って 手順をここに書き出している時間で 朝ごはんの用意が出来上がって食べ始めてますねw
ちなみに ハンバーグの種に使う肉は 豚100%か牛100%のどっちか
合いびき肉は使いません。
それにひき肉は 自宅でフードカッターを使った方が はるかにおいしい!
肉の味 肉の個性が引き立つ。
そもそも ハンバーグにジャガイモを使わず パン粉を使おうとするから
いろいろ手間がかかるのだと思う。
さらに 夏場の食中毒の危険が増したりするのではないか?
その点 自家製マッシュポテトとひき肉で焼き上げれば、火の通りもよく 食中毒のリスクはかなり減らせるのではなかろうか?
◇
ちなみに マッシュポテト一つとっても、いろいろなやり方があり
一長一短があり その使い分けには ちゃんとした理由がある。
・ジャガイモをゆでてからつぶす
このやり方だと じゃがいもの皮についた土臭いにおいが
ジャガイモ本体にしみこむから 私は嫌。
逆に新じゃがだと 芋のうまみが ゆで汁に抜け出すから嫌
・ジャガイモを蒸しあげてからつぶす
成功すれば 一番おいしくできあがる
しかし 意外と 蒸し上げるのに時間がかかる
・レンチン
芋の形状がばらばらだから 慣れるまでは 意外とむつかしい
慣れてくれば なんとなく加熱と余熱利用の塩梅が分かってくるから
レンジに入れて タイマーセットしたらそれで終わりで
めちゃかんたんで 速い!
でも、その「なんとなく」の部分を人に説明するのはむつかしい
加熱しすぎて しぼんでしまったジャガイモは 見た目がかなしいが
そのまま食べる分には いける (マッシュポテトにはならないけど)
しかし さらに過熱が進んで硬くなると 味も落ちる
・フードカッターの利用
ハンバーグの種にするなら 熱を加えたジャガイモと
スライス肉もしくは 角切りの肉を入れて スイッチポン
秒でできる
しかし 刻みきゅうりなどのポテトサラダにするときは
ジャガイモだけをカッターでマッシュして、
そこに包丁を使って刻んだきゅうりなどを混ぜた方がおいしい
そのあたりの ケースバイケースの使い分けを いちいち 細々教えていくのって結構面倒よ。
なんでもわかったつもりで 先走りするタイプの人(ロボット金太)に教えるのはほんと大変だった。
きちんと おいしい・おいしくないの違いが出る原因まで解説を求められたから。
私が子供だった頃は、「なぜ?」と聞くと
「自分で考えろ」「言われたことを素直に聞け」って一喝されましたが。
私が 子供に教えたり ロボットに教えたりするときは そういう残酷なことは言いません。
そして 大概の子は 意外と指示待ちか、 全く人の注意を聞かない(夫タイプ)が多いと気が付きました。
ちなみに 正しく「なぜ?」を発する子というのは、利発タイプですね。
そういう意味では 熟語に使われる漢字って奥が深いと思います。
そのことに気づいてから、
教師がよく 利発な子は指導しにくいとぼやいていた理由がわかりました。
確かに 教える側からしたら、手順だけでなく 物事の機序まで説明しないといけないから大変ですわ。
でも だからって 利発な子をいじめてよい理由にはなりませんけど!!
逆に利発な子は 大人とのやり取りの中で、TPOを学び、大人を困らせない行動を身に着けるのだけど
ロボットは そういう忖度をしないから めちゃたいへんだった。




