第10話
あの子に緑が怒って、立ち去った。
あの子は、どうやら泣いているようだけど…。
(…どうしようかな…)
私は、少しの間迷って結局あの子の所に向かったのだった。
私を見たあの子は、私にも怯えていたけど…。
すぐに立ち直って、私のせいにしだした。
「あ…貴女のせいよ!そうよ…全部…」
他にも何かぶつぶつ言っていたが、どうやら元気なようだ。
まぁ、心配してこの子に会いに来た訳ではないのでどうでもいいけどさ…。
「…聞こえちゃったんだよね。私の悪口言ってた事」
大声で喚いていたのもあるだろうけど周囲が静かだった上に、二人の近くに居たこともあり、話の内容が聞こえてしまったのだ。
私の言葉にまた震え始めちゃったけど…、構わずハッキリと言ってあげる。
「何で自分が怒られたのか分からないの?君…、本当に高校生?小学生からやり直したら?」
そう言って、顔を覗きこんだ。
そうしたら後ろに下がっちゃった。
「何で…」
怒っているようだけど、まだ理解していないようだから…仕方ないよね?
私は、怒りに震える子に丁寧に理解するまで教えてあげた。
要するに、説教だね。
数分後…。
正座させていた子は、やっと分かってくれたようで謝ってくれた。
「ごめんなさい…ごめんなさい…、もう二度と悪口も言わないので、許して下さい…」
ちょっと、目が虚ろだったけどね。
私がうなずくまで謝り続けてたよ。
最終的に土下座しようとしていたから、流石に許してあげたけど…。
その後、反省して今まで迷惑をかけた人達に謝って、転校して行った。
ご両親が転校させたらしいね。
別に転校しなくても良かったのに…。
(からかって、遊ぼうかと思っていたのにな…)
そう考えて内心、残念に思った。
いい玩具が逃げちゃったな~…なんてね?
冗談だよ?




