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緑<10>
あの子のせいで、デートが延期になった。
しかも、氷に全部見られていたらしく、デートを延期にされた上に避けられている気がする。
何故かその事に焦ってしまった。
何とかしなければ、このまま別れる事になるかも知れない。
それだけは、阻止しなくては…。
私は、氷を待ち伏せる事にした。
別れるのが、少し嫌だった事もあると思う。
だから、ストーカーの真似事をしたりしてしまった。
全く後悔は、していないが…。
「!?びっくりしたー。もう緑、驚かさないでよ…」
氷を驚かせてしまったが、やっと会えた。
「氷…、やっと会えた…」
そう言って、抱きしめた。
「そんなに感動する事?たった、二日会ってなかっただけで…」
たった二日?
「むぅ…二日も会えなかった」
私恋人なのに…、氷は平気だったんだ…。
…何かムカつく。
「緑?」
私は、黙ったままな事を気にする氷の顔を見つめた。
「…キスしよう」
「…え?」
固まってしまった氷が、なんだか可笑しくて笑ってしまった。
そのおかげか、先程のイライラも収まった。
「クスクス♪…冗談だから…。…今はしないであげる」
そう言うと、少しほっとしていたのでまたイラっとしたけど…。
今日は、これぐらいにしてあげた。




