〜2章〜【過去の真実】
エルシェは暗い顔をしながら話し始めた。
「あなた達にも事の成り行きを説明するわね。
エルシュオン学園でノア先生に魔法を学んでた頃、〔混沌の神ガウス〕が兵を集めて、世界を侵略し始めたの。
いわゆる、光と闇の戦争の始まりなんだけどね」
混沌の神ガウス、、覚えておこう。
「ノア先生はその時、いち早く行動して対抗するための集団を作ったの。まぁそこで、ノア先生が神様だったんだなーって分かったんだけども。当時の私たちも参加したいとノア先生に話したんだけど、学生は学校に残るように言われて、、、そうしてノア先生は私たちを残して、行ってしまったの」
「あの時はあなた達のことを巻き込みたくなかったのよ」
「そうかなとは思っていました。残った私たちは何とか協力できないかと、模索してたけれども結局何もできず。その後、ノア先生が裏切り者だったと言われ始めて当時の学長は共謀者扱いされて追放されて、ノア先生を擁護する人はおらず、新しい学長はノア先生を裏切り者として祭り上げている感じだったの。私たちはあのノア先生が裏切ることはしないってのは分かっていたけど、学園の圧力が強大すぎて他の生徒達は信じざるを得ない状況になったの」
「学生なら同調圧力の影響は大きいからな」
「私を含めた数人の生徒はノア先生を信じていたから、学園を出て独自に組織を作ったの。そうして各地を転々としていたら組織も大きくなっていってある時、光側の神として力を奮っていた、〔光神セト〕様に眷属として力を得て何とか〔混沌の神ガウス〕に勝つことができました」
「あのセトが眷属を持つなんて、、驚きだわ。孤高の神だと思っていたから、何か考えがあったのかしら?」
「おそらくですが、セト神はその功績からこの世界を管理する神の王として選ばれたので、その考えがあっての事だったと思います。その後、私たちは追われる身となるのですが、、、」
「セトが王に、、、そういう事だったのね!?」
ノアは何かに気づいたようだ。
「ノア先生、何かあったのですか??」
「思い出したのよ!私は光と闇の戦争で、光側の中に闇の気配を感じていたから調べていたの。そこで、疑わしい神がそのセトだったのよ!そこで、わたしは当時の神の王ゼアにその事を報告したの、その後の記憶が無くて、、、気づいたら森の中の遺跡に閉じ込められていたわ」
「なるほどな。ゼアとセトは裏切り者でノアは悪者ととして、そいつらにやられたわけか」
ノアは顔を下に向け、何か呟いている。そうして大声で、
「あいつら私だけでなく、教え子まで危険な目に合わせて!自分は王になるなんて、ただじゃおかないわ!」
エルシェがノアをなだめながら、
「先生の疑いが晴れるように、手を打ちましょう!」
ゼアとセトが黒幕って事か、神を相手にどこまでできるか考えていかないとな。そういえば、エルシェは何で魔王と名乗っているんだろう?
「エルシェは何で魔王と呼ばれているんだ?」
「わたしは戦争の後、セト神にノア先生の疑いを晴らす機会を欲しいとお願いしたの。そうしたらセト神はノア先生の影響を受けている者たちを闇の残党として、狩り始めたの。私はかつての仲間達とノア先生の事を信じている者達を集めて軍を造り、私は魔王を名乗って強い味方を集めていました。それもこれも、いつかノア先生の疑いを晴らせる日が来るのを待って、今に至りました」
エルシェはそこまでノアの事を信じているんだな。俺も覚悟を決めて、ノアの力になろう。
「エルシェありがとう。私のために頑張ってくれたのよね。それにしても、この学園に攻撃していたのは何故なの?」
「それは、、、魔物の中に力を持つものが最近増えている様で、どうも力を分け与えている者がいるらしいんです。それがここの学長という情報を得まして、久しぶりに戻ってきたんですが、学長を見つける前にそこの男の子が面白そうだったので、ついやりすぎちゃいました」
力を持っている魔物というと、あの魔女か!!あんなのが増えてしまうと、街や村は廃れてしまうだろう。何とかしなければ。
「ここの学長を捕まえて、話を聞けばもしかしたらゼアとセトに繋がる〔何か〕があるかもしれません。ノア先生のお力もお借りしていいですか?」
ノアは満面の笑みで、
「もちろん!やってやりましょう!」
俺たちはエルシュオン学園の学長ガリオンと対峙するのであった。




