〜2章〜【エルシェの過去】
魔王エルシェの提案を受け入れるべきなのか、俺は迷っていた。こんな時ノアならどうするだろうか。この間のフィンネルの件でノアは話せるくらいの力は残っているはず。
「少し考える時間をくれないか?」
魔王エルシェは教壇に座り、
「いいわよ〜、あまりに長いようなら、そこら辺の人間を串刺しにしちゃうかもね」
教室の生徒達は顔がひきつっている。俺は一か八か頭の中でノアに話しかけてみた。そうすると、目の前にいつも通りのノアが現れたのであった。
「何よ〜、せっかく眠っていたのに。どうかしたの?」
ノアの様子を見ていると緊迫した中でも気が抜けてしまうようであった。
「ノア聞いてくれ、目の前に魔王がいて、仲間にならないか誘われているんだ。俺のスキルが効くかどうかわからない相手だから慎重になって今考えているわけなんだが、ノアならどうする??」
ノアは魔王エルシェを見て驚いた表情をしていた。
「あれ?エルシェちゃんじゃない?なんだか大人になったようでビックリしちゃった!、、、あれ?聞こえてない?」
「あいつを知ってるのか??」
「知ってるも何も私が教えていた生徒の1人よ!あー、でもだいぶ昔の教え子なのに、この世にまだいるなんて信じられないわね!」
まさかの教え子だったとは、そうするとエルシェはノアを知っているはず。ここは何とかノアと話せる様にしたいところだが、、、。
「エルシェ、ノアって名前は聞いたことあるか?」
魔王エルシェは驚いた顔をしていた。
「ノ、ノア??そんなの知らないわ。」
明らかに動揺している様子だ。絶対に知っている。ノアの力を使って上手いことまとめてしまおう。
「実は俺はノアの使いで、今ノアと話すことができるんだ。あんたの事は色々聞かせてもらったよ!」
魔王エルシェの顔が赤くなっていく。
「そ、そんなの嘘よ!私を馬鹿にするならそこの奴を串刺しにしてやる!」
それはまずい。ノアに何か情報をもらわなければ。
「何でもいいからエルシェの情報をくれ!」
「そうね〜、それならー、、、」
「そこの真面目そうなやつ、串刺しになれ!」
エルシェが串刺しそうになった瞬間に、
「エルシェ!泣き虫でノアによく抱っこされて寝ていただろう?」
それを聞いたエルシェは手が止まった。
「なぜ、お前がその事を知っている?」
「ノアに聞いたからさ!」
するとノアが光りを放ち、エルシェの目の前に立った。エルシェは驚いたと同時に泣き出していた。
「ノア先生!私たちを置いていっちゃうなんてひどいじゃないですか!私達、あれから頑張って、、ぐすっ」
「エルシェ、教え子達は巻き込みたくなかったのよ。でも、こうやってまた会えて嬉しいわ。あなたが魔王を名乗っているのは、何か理由があってのことでしょう?」
ノアは力を使い、エルシェに話しかけていた。エルシェはさっきまでの気迫を失い、ノアに今まであったことを話すのであった、




