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〜2章〜【黒魔術科】

俺は学長に言われてエルシュオン学園内にある、黒魔術科に訪れていた。案内人から聞いた話だと、黒魔術というのは精神操作や支配系の魔法を専門とするものらしい。俺がスキルとして持っている【混沌】と【催眠】と相性がいい魔法だ。教室の中に入ると、数人の学生と先生がいた。


「カロン先生、学長からあなたに頼みたい事があるみたいですよ!」


案内人が紹介してくれた。カロン先生は細々しい長身の男性?女性?中性的な感じだ。俺は学長から渡された紙をカロン先生に渡した。


「学長の頼みなら喜んで、、、」


カロン先生は細い声で話しかけてくれた。


「今、授業中だから一緒にどうですか、、、?」


「はい!見学させてください!」


他の生徒は3人いて、1人は人形を持っている女の子、2人目は真面目そうな普通の男の子、3人目はフードを深く被っていて顔が見えないが小柄な人が授業を受けていた。


「それでは、続きからやりますね、、、」


授業の内容は何とか理解できるような感じであった。主に物に魔力を込めて操る的な話だったと思う。人形を持っていた女の子が得意そうに人形を操ってみせてくれた。


「わたし、ジェシーっていうの、あなたは?」


「俺はコウガミ クロって言います。今日から魔法を学びに来てました」


「そうなのね、黒魔術科は不気味って言われてるから、わたしと、真面目くんと、フード君しかいないのよね」


そう言っていると、真面目くんが話をさえぎってきた。


「誰が真面目くんだ?僕は仕方なくこの科に入ってるだけで、本当は神聖術科に入る予定なんだよ!一緒にするな」


なるほど、そういう感じなのか。フード君は話に入ってこないし未知数だ。これから学ぶわけだし、同じクラス同士仲良くしておいて損はないだろう。


「みなさん、お静かに、、黒魔術は冷静さが重要です。自らの心、精神が落ち着いていないと魔法は上達しませんよ?」


カロン先生がそういうと、クラスのみんなは静かになり、黙々と呪文を練習するようになった。


「カロン先生!俺もみんなと同じようにやりたいのですが?」


「コウガミ君も素質はあるみたいだからやってみようか、、、とりあえずこの人形を使って操術というのを試してみますか?」


人形を手渡され、先生の言う通りに呪文を唱えてみた。

すると人形が自立にて立ち上がり、頭で考えたように動き始めた。


「おぉ〜、学長の言う通り才能があるみたいですね!君みたいな人は無詠唱で魔法を使う練習を始めてもいいかもしれないですね、、、」


無詠唱!それができたらどんなに楽か!魔法でできるなら、スキルでも使えるのかもしれない。ブラックボックスが無詠唱で使えれば、チート級に強くなれる。そんな事を考えていたら、教室に絵に描いたような鳥が入ってきた。カロン先生はその鳥と何やら会話している様だった。


「うーむ、みなさんにお話ししなければならない事があります。今しがた学長からの連絡がありまして、何やら危険な魔物が学園の近くに現れるかもしれないとの事でした。そのため、安全が確認できるまではこの教室に待機しているようにお願いしますね」


カロン先生はさっきとは表情が異なり、真面目な顔つきになっている。それだけ緊急なのだろう。それにしても、魔獣はどこにでもいるんだな。


「まぁこの学園自体、結界が張られてますし、先生達も冒険者に負けないくらいの手練ればかりですので皆さんは安心して待っててくださいね!」


と言っているそばから、外の方で大きな爆発音が聞こえた。何やら戦いが起きているみたいだ。


「おっと、あそこでの爆発ということは中にまで入ってこれるレベルか、、、皆さん先生の近くにいてくださいね。私がこの建物の周りの防御を固めておきます」


カロン先生は床に何かを書き記し、自分の血をそこに垂らした。すると、様々な骨が混ざった骸骨の魔物が現れ、建物の外に出て行った。


「とりあえずは大丈夫です。結界を超えられる魔物でも、私の使役している魔物の方が力は上ですから。魔王クラスでなければ問題ないです」


さすがは先生だ。学園の結界は破壊されたみたいだが、他の建物は何も起きていないみたいだ。おそらくは魔物を撃退できているのだろう。すると、ジェシーが叫んだ。


「あれを見て!!」


声のする方を見ると、空に翼の生えた人間がいる。何やら手を挙げ学園の方を向いているようだ。その瞬間、空から無数の何かが降ってきたのであった。


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