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〜2章〜【魔法の適性検査】

俺はモフと一緒にエルシュオン学園に連れてこられた。フィンネルとは違い、不思議な形の建物が多い気がする。建物の入り口に行くと、中からローブを着た人が近づいてきた。


「こんにちは!リラ教授の紹介の方ですかー?」


「はい!よろしくお願いします!」


「それでは案内しますので、ついてきてくださいね!」


俺たちは案内人についていき、学長室に案内された。部屋の中は学校と変わらず、シンプルな作りで本棚とテーブル、そしてソファが置いてあるだけだ。


「外観とはかなり差がある部屋だな」


すると、前の方から声が聞こえてきた。


「この部屋は私の趣味でこうしているんだよ」


ドキッとしながら声のする方に目を向けると、さっきまで誰もいなかったソファにスーツを着たイギリス紳士の様な男性が現れた、おそらく学長だろう。


「君がコウガミ君だね?話は聞いているよ、私は学長のガリオンと言います。魔法について学びたいそうだね?」


落ち着いているが、何となく迫力が感じられる。


「はい。縁があってこちらを紹介していただきました」


学長はこちらをじーっと見つめ、


「ふーむ、では魔法に対する適性判断をしてみようか」


そう言うと、目の前に一体の人形が現れた。


「この人形に手をかざしてみてくれ」


言われる通りに手をかざすと、人形が瞬く間に黒くなっていった。


「暗くなるとは珍しいな〜!」


「どういった意味なんですか?」


「そのままの意味だよ。そういえば、君はスキルと魔法の違いがわかるかい?」


「いや、わかりません、、、」


「スキルというのは個人が有する能力で、基本的には無限に使えるものなんだ。獣人族のテレパシーがいい例だろう。一方、魔法というのは魔力と言うのが必要になる。これは個人で量が異なるため、有限なものになっている。つまりは魔力がたくさん有ればより強い魔法が使えるというわけだ」


「なるほど!」


「さっきの人形は魔力の質と量を可視化できるものなんだ。君の魔力量もなかなかのものだから、必死に学んでいきなさい」


そういって学長は紙に何かを書き記し、渡してきた。


「これを持って黒魔術科のカロンの所にいって学んできなさい。君とはお茶でも飲みながら色々話したいが、あいにく今は大事な用があって時間がなくてね〜残念だ」


そういうと学長は消えてしまった。ホログラムか何かか?俺は案内人に連れられて黒魔術科へ向かうのであった。




ーとある研究室にてー



「まさかこうなるとはね、、、」


学長は倒れている老人を見ている。あたりにはガラスが散乱しており、争った形跡が残っている。


「学長、これってこの間来ていたあの方ですよね?たしかキメラの研究をしていたとか?」


割れた大きなカプセルをみつめ、


「そうだな、研究を止めるようには伝えたが、隠れて継続していたようだ。痕跡からは誰かに襲撃されたようにみえる。一番やっかいなのは、あの大きなカプセルにいた何かがここにはいないという事だな」


「中に何がいたのかは想像したくないですが、どうしますか?」


学長は顎に手を添えて、


「学園の先生方には緊急で警戒体制を取るように伝えてくれ。そしてリョクガクとカイシンの2人は私の所に来るよう手配を頼む。私は気になる事があるから、このまま辺りを調べてから学園に戻る」


「先生方全員にですか?体力使うな〜、まぁやりますけども。もう少し給料あげてくださいよー?」


そういって学長と一緒にいた女性は床に何かを描き始めた。


「ははは!そうだな!検討しておこう」


「出来上がり!行ってきて〜」


女性が描いた絵がたちまち具現化し空へと飛んでいった。


「学長、何やら不穏な感じですよね?」


「学園にトラブルはつきものだよ?楽しんで対応していかないとな」


そう言った学長の顔は笑っていた。


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