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〜2章〜【魔法学園エルシュオン】

辺りに不思議な光が舞っている。蛍のような淡い光だ。

目の前に奇抜な形の街が見えてきた。


「ここが魔法の学園エルシュオンかー!」


クロたちは馬車にのり、フィンネルからエルシュオンに来ていた。来る途中、魔犬の群れに遭遇したがブラックボックスで丸ごと収納してしまった。南の森の魔女がいなくなったとはいえ、魔物はまだ現れているらしい。


「クロはここで何をするんですー?」


ミルキーが尻尾を上げて話しかけてきた。俺がエルシュオンでしたい事は3つある。1つはノアについてエルシュオンでは今どうなっているのかを知ること。2つ目はミルキーの呪いの解呪、3つ目はスキルと魔法の使い方を学べれば良いとは思っていた。


「ノアの情報を探したい所だけど、見ず知らずの俺が何を言っても聞いてくれないだろうから、とりあえずアランに教えてもらったギルドに行ってみようかと思う」


俺はフィンネルのギルド、レギオンの副団長であるアランからエルシュオンのギルドの事を紹介してもらっていた。なんでも魔法や魔法に類似するスキルを持つ冒険者が中心となってやっている所で有名らしい。そんなことを考えていたら目の前にノアが現れた。


「あなた達の助けになりたい所だけど、まだ話すのが限界みたい。それにしても、エルシュオン懐かしいわね〜。少し雰囲気が変わっているけど、あの子達は上手くやってくれているのかしら」


エルシュオンはノアが一番気にかけていた場所らしい。学園であるからして子供が多いのだろうか。ノアがいた時の学生は今はもういない可能性が強い。


「とりあえず、中に入って紹介してもらったギルドに行ってみようか!」


そういって俺たちは魔法学園エルシュオンに到着したのだった。しかしこの先に待ち受ける試練に俺たちはまだ気づくことはないのであった。



遠くの建物上から見下ろしている少女がいる。


「あれ、面白そうな子がいるじゃない〜。白い猫なんて珍しいわね。次はあの子にきめた」


そういうと近くにいたカラスにめがけて言葉をかける。

すると、たちまちカラスは人間の形となり言葉が話せるようになった。


「主人よ、ご命令を」


「あの子の近くにいて見張ってなさい」


「御意!」


カラス人間はそのまま建物から飛び降りて行った。



その頃、俺たちはエルシュオンのギルド、パーシバルについた。中に入ると受け付け嬢のうさ耳獣人がいる。


「あ!はじめましてー!ここは魔法ギルドのパーシバルですー!何か御用でしたかー??」


レギオンの受付嬢のラビによく似ている。ギルドの受付はみんなこんな感じなのかな?


「どうも!俺はフィンネルから来たクロって言います。

レギオンのマスターアランから紹介状が届いてるはずなのですが?」


受付嬢は納得したか顔して、


「あー!マスターから聞いてました!どうぞこちらへ!マスターの所へご案内しますね!」


そういって、ギルドマスターの部屋の前まで案内してくれた。部屋の扉は不思議な模様が描かれている。


「マスターはもうすぐ来るとのことなので、部屋の中に入ったお待ちになっててください!」


そう言われ中に入ると、部屋の中はあたり一面に機械や道具が散乱しており、なんというか開発室みたいな感じだ。俺たちはとりあえず椅子に座り待つことにした。


「それにしても、ガラクタなのか物がたくさんあるな」


面白そうなものが無いか見ていると、ガラクタの中に黒いモヤモヤした物体が動いているのが見えた。


「なんだろう?影かな?」


近づいて見てみると、その黒い物体がいきなりこちらに飛びついてきた!


「うわ!?なんだ!」


慌ててその物体をつかむと、意外ともふもふしていた。

黒い毛並みに、2つの黄色い目、何という動物?魔物?なのだろうか?なぜか俺から離れようとしない。


「あ〜!またそんなところに隠れてたのね!」


扉の方からローブを着た女性が声をかけてきた。おそらくマスターだろう。


「その子、悪い子では無いから安心してね。私はこのギルドのマスターをしているリラって言います。アランから聞いていましたよ!ミルキーちゃんもよろしくね!」


とりあえず、椅子に座りマスターリラに今までの経緯と聞きたいことを話した。リラは熱心に聞いてくれ、様々な助言をしてくれた。


「なるほどね〜、とりあえずあなたはスキルと魔法の使い方を学んだほうが良いから、魔法学園に短期入学させてあげるわね!ノア神については学園長が詳しく知っていると思うから、ついでに聞いてみるといいわ。それと、ミルキーちゃんは私が何とかしてみるわ」


そういうと、マスターリラは俺に推薦状をくれた。とりあえずここでミルキーとは一度お別れだ。


「あ〜それと、あなたに懐いているその黒い子は私が見つけてきた子なんだけども、良かったら学園に連れて行ってあげて〜、あなたの役に立ってくれるはずよ」


役に立つのか疑問だが、もふもふして可愛いからまぁ良しとしよう。マスターリラが小声で助かるわ〜って言ってたけど気にしないようにしよう。


「それじゃ!学園までの案内はギルドの子に頼んでおくから、行ってらっしゃーい!」


なんだか、すでに用意されていたかのような流れだな。面倒な事に巻き込まれないといいが。それにしても、この黒いもふもふはどうしようかな。名前は無いって言ってたから、とりあえず名前でもつけておくか。


「よろしくな!そういや言葉ってわかるのかー??」


「もふゅー!ふゅーむ!」


何となく言っていることがわかる気がする。もふもふの体を必死に動かして伝えてくれようとしている。


「そうか!そしたら今日からお前はモフって呼ぶことにしよう!それでいいかな?」


「もふゅー!」


喜んでいる様子だ。そうして俺は新たにモフを仲間にし、魔法とスキルの鍛錬のため魔法学園に向かうのであった。

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