〜1.5章〜【薄暗い研究室にて】
「くそ!なんでワシがこんな思いをしなければならん!この研究に生涯を費やしてきたのに、なぜあの小僧にはこの研究の重要さがわからないのだ!この悔しさ、忘れん!絶対にあいつを後悔させてやる」
机の上を勢いよく手で払いのけ、様々な薬品が床に散乱する。老人は激しく怒りをあらわにしていた。すると、どこからともなく声が聞こえてきた。
「へ〜、その感情いいね〜!もっとだしちゃいなよ〜。そうすれば楽になれるのにね〜」
「だっ、だれじゃ!?ここはワシしか入れない様、結界が張ってあったはず!誰であろうと容赦はないぞ!」
老人は手に持っていた杖を声のする方へ向けた。しかし、そこには何もいない。
「まぁまぁ〜、わたしは悪いやつじゃないってよ〜?私もあの小僧が気に食わないのよね」
気づいたら老人の後ろにゴスロリの少女が立っていた。
不思議と冷たく、おぞましい感覚が老人に襲ってきた。
「お、おぬしは何者だ!!ここを知っているものはわし以外いないはず!もしや、あの学長のさしがねか!?」
少女はだるそうな声で、
「そんなわけないじゃーん。個人的に興味があってきただけだよ〜。あなたの研究にね」
「わしの研究に??おぬしみたいな小娘に分かるわけないだろう!気が変わらぬうちに帰るがいい!いや、ここを知っているのなら生きては帰せぬな」
老人は紫の玉が付いた杖をかざし、魔法を唱えた。
「クロスライトニング!!!!」
杖先からイカヅチが放たれ少女に直撃した。少女はまる焦げになりその場に倒れた。
「ふん!どこぞの女かしらんが、わしの秘密を知ってしまったからには当然の報いだ!いやースッキリした」
老人はどうやって少女が自分の結界をやぶり、ここまで浸入してきたのか疑問に感じていたが、学長に研究をけなされたストレスを、少女に魔法をぶつける事により解放していた。
「ひどいな〜、いたいけな少女にあれは痛いよ〜?」
さっきまで倒れていた少女が、棚の上に座り老人を見下している。服はボロボロだか身体は傷ついていない。老人は腰を抜かしていた、
「な、なんなんだお前は!?魔物か?しかし、あの魔法で生き残る魔物など、まさか魔王、、、(グシャ!)」
老人の頭が急に爆ぜた。あたりに血が飛び散る。
「あーあ、面白そうなやつだったのに壊れちゃった。まぁこいつの研究してた〔コレ〕もらっていくね〜」
少女は冷たい眼差しで微笑んでいた。そこには大きなカプセルに入った、何かが目を覚まさずに浮かんでいた。




