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四十三、魯の地に帰らん
43.
項王已死,楚地皆降漢,獨魯不下。漢乃引天下兵欲屠之,為其守禮義,為主死節,乃持項王頭視魯,魯父兄乃降。始,楚懷王初封項籍為魯公,及其死,魯最後下,故以魯公禮葬項王穀城。漢王為發哀,泣之而去。
(訳)
項王の死後、楚の地は皆漢に降ったが、
魯だけが抵抗を続けた。
漢はそこで天下の兵を引き連れて
これを屠ろうとしたが、
主君に殉じようとする
魯の節義を守ろうと考え、
かくて、項王の首を魯の者達に示した。
(無血開城を促した)
魯の父兄はそこでようやく投降した。
当初、楚の懐王は項籍を魯公に封じており、
その死に及んで魯が最後に下ったために、
項王は魯公の礼を以て
穀城に埋葬される事となった。
漢王は喪を発し、
涙を流して立ち去った。
(註釈)
足掛け五年の楚漢の死闘は
ここに終わりを告げました。
項羽を縁故の地である魯に葬る劉邦、
その胸に去来せし思いは
言葉にて語れるものではないでしょう。




