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淡々史記  作者: ンバ
第八十六 刺客列伝
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35/274

荊軻 十七、魯句踐ふたたび

33.

魯句踐已聞荊軻之刺秦王,私曰:「嗟乎,惜哉其不講於刺劍之術也!甚矣吾不知人也!曩者吾叱之,彼乃以我為非人也!」


(訳)

魯句踐《ろこうせん》は、荊軻が秦王を

刺そうとしたと聞き及んで

密かにこう述べた。


「嗚呼、彼(荊軻)が刺剣の術を

習っていなかった事が惜しまれるな。


吾は人を知らぬ事、甚だしかった。

曩日、吾が荊軻を呵叱した際に

(去って行ってしまったのは)

彼が我を人物に非ずと

見なしたためであったか……!!」


(註釈)

荊軻編の4話に登場した魯句踐、ふたたび。


3話に出てきた蓋聶は、

「荊軻? ああ、あの腰抜けね」

としか思ってなさそうですが、

魯句踐は荊軻の大物ぶりに

今になって気付かされたようです。


荊軻が学んでいたのは

撃剣(投げナイフ)の技術だったため

接近しての刺剣の方は

やや不得手だった事が悔やまれます。


匕首を最後はぶん投げてましたが

左腿にダメージ受けてた状態だったので

嬴政に命中しませんでした。

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