第24話
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「ええーって」
驚きの声を上げた私に対して、アルカの反応は冷ややかだった。
(イサムさんを冒険者にって、そんな。確かにさっきまで考えたりもしてたけど……!)
たまにアルカは読心の魔法でも使ってるんじゃないかと思う時がある。今とか。
「シルク、イサムと一緒に居たいんでしょ? じゃあイサムも冒険者にしないと一緒に居られなくない?」
「それは、そうだけど……!」
アルカの言葉は端的で、事実を的確に突いてくる。
「でも、イサムさんは」
「それとも冒険者の夢諦めて、イサムと一緒にこの村で暮らす?」
「え」
不意に投げられた言葉に、農家になったイサムさんの隣で一緒に畑仕事をする自分を想像する。
「……こら、そこでちょっといいなって顔しない」
「あう」
幼馴染には何でもお見通しらしい。
「っていうか、少なくとも今のまま一緒になったところでシルクは幸せにはなれないと思うよ。夢、そんな簡単に諦められないでしょ?」
指摘されて、冷静になる。
「うん」
アルカの言う通り、もしも私の気持ちが通じてイサムさんと一緒になり、彼に寄り添うことになったとして。私はきっと、自分の夢を諦められない。そうなったら私は葛藤するだろうし、迷うだろうし、それは彼の知るところになるだろう。その時彼が何を思うのか。ただ、私自身の問題で彼を困らせることになるのは嫌だと思った。
「なら後はもう、イサムをこっちに引き入れるしかないでしょ」
「ええ……」
それもどうなんだろうと思う。彼は今、望む将来に手が届く場所にいる。そこに私達が誘いをかけたとして、彼の夢である農家になりたいという思いを邪魔してしまうことにならないだろうか。
「わたしの見立てだとイサムも外の世界に興味ある感じだったし、説得次第で十分応えてくれると思うんだよね」
「……本当?」
それが本当だとすると、もしかしたら、なんて思いが私の中でも湧き上がってくる。
「おやおや、聞く気になったかなー?」
「うっ」
図星を突かれて、私は押し黙る。ダメな理由をいくら考えて抑え込もうとしても、結局のところ私は彼とこれからも一緒に居たいし、一緒に来て欲しいっていうのが隠しようのない本心なんだ。
「ここ数日のイサムとの稽古、ちょっと変わってきたんだよね。前は身を守るのが第一って感じの動きだったけど、それに加えてすごく攻撃的な動作も入ってきた。言葉に動きが付いてきてるっていうか、勝ちたいってのが本当になった感じ」
「へぇ」
ちょっと驚きだった。彼の言っていたアルカに勝ちたいって言葉は嘘だとは思っていなかったけれど、彼の本気ではないと私も感じていたから。
「だからイケると思うんだよねー」
これまでも彼の学習意欲は凄かったけれど、それは生活する上で不自由なく過ごしたいとか、難事にちゃんと対応したいとか、そういう受身な姿勢から来るものだとばかり思っていた。
「イサムさんの心境に、何か変化が起こってる?」
「うんうん。もしかしたら何か心変わりがあったのかもね。例えばそう……恋をしたとか」
「!?」
不意打ちに胸がざわついた。驚きのままにアルカを見ると、彼女はにんまりとした笑みを浮かべていた。
「ほんと、分かりやすいよね」
どうやらからかわれたらしい。このところのアルカは前にも増して意地悪になった気がする。
「恋をしたかどうかは分からないけどさ。それでも今のイサムは外の世界を見て回りたいとか、そんな思いが強まってるんじゃないかな」
「それは……!」
もし本当だとしたらとても嬉しい。私と同じことをイサムさんも考えてくれているのだとしたら、こんなに素敵なことはない。
「でも、きっとまだ迷ってる」
「………」
「だから、説得して引き込む」
そこでようやく話が最初に戻ってきたことに気が付いて、私はなるほどと唸った。アルカが妙に積極的になっていることが気にかかるけど、私にとって望ましい提案だと思う。
「提案してみる価値はある。そういうことだよね?」
「うん。わたしとしてはほぼ絶対引き込んでしまいたいところなんだけど」
「そんなに?」
「そんなに」
私の問いにアルカが力強く頷く。
「シルクの冒険にイサムの力は絶対に必要になる。んんっと、代わりは居るかもしれないけど、ここで彼を逃したらシルクの夢を叶えるのは間違いなく遠回りになる」
熱弁だった。普段だらけているアルカにしては珍しい、熱の入った言葉だった。
「イサムは間違いなくシルクの力になってくれる。心強い味方になってくれる」
でも、感じる熱に私はずっと違和感があった。
「そんなわけで、シルクには是非ともイサムに呼びかけて、一緒に王都に行きたいって伝えて欲しいんだよね」
「どうして?」
「わたしが言ったところで冗談にしか聞こえないじゃん」
そう言ってアルカがいつもみたいににへらっと笑って、テーブルに頬杖をついた。
「適役適役。だからそれはシルクにお任せー」
その言葉に私は深く、深く考える。
(断る理由はもうない、よね)
少なくとも今のイサムさんが外界に興味を抱いているというのなら聞いてみるだけの価値はあるし、私も彼の答えを知りたい。それで想いが通じれば晴れて一緒に旅立つことも出来る。一緒に居られる。
(でも、さっきからずっと感じてる違和感があるのは)
アルカを見る。悩む私のことを気の抜けた、けれど優しいいつもの表情で見守ってくれている。そんな風に見えるように振舞っている。
「ねぇ、アルカ」
「なーに?」
私だって、アルカの幼馴染で、彼女のことをよく見てきたんだ。
「ちょっと聞いていい?」
「うん」
だから、分かることだってある。
「王都に着いたら私とイサムさん置いてどっか行こうとしてない?」
「……まっさかー」
「間」
横を向いて視線を外す。あからさまな反応だった。
「そのまさか、だよね?」
「んー」
追い込むと、アルカは両手を挙げて降参の姿勢を取った。
「わたしはね、シルク」
「うん」
「その恋は絶対に逃がしちゃいけないと思うんだ。きっと、シルクにとって一番の恋になる」
真剣な顔だった。
「それにイサムは将来有望だよ。剣の稽古をつけてるわたしが保証する。彼はきっと、冒険者になったら大成する。建国王アルト一世にだって負けないくらい大冒険するかもしれない」
私が想像していたものと同じ事を、彼女はハッキリと口にした。
「そんな人と一緒に旅が出来れば、きっとシルクの夢は叶う。そしてその旅路に、わたしは邪魔になる」
「なん……」
「なんでって、イサムはわたしより強くなる。なら、シルクを守るのはわたしじゃなくイサムの役目になるからだよ」
「あっ」
「だったら、わたしは自由に旅をしたい。わたしの思うままに」
「………」
力強く言い放たれた言葉に、私は返す言葉を失った。アルカの語った言葉に嘘はないのだろうと、素直にそう思う。
そもそも、面倒事を嫌うアルカが私の夢に同行してくれる理由は、偏に私が一人旅になるのを心配してのことだ。幼馴染で、人目を悪い意味で引いてしまう私を守るために、彼女が気を遣って提案してくれたに他ならない。少なくともこれまで彼女はずっとそうだと言ってきている。
「イサムは信頼出来る。そして強くなる。なら、そこにわたしが居る必要はない。それに二人旅なら想いを伝える機会なんていくらでも出来るし、シルクが一番幸せになれる未来があると信じてる」
感慨深げにアルカが語る。私の幼馴染は今も変わらず、私のことを一番に考えてくれていた。
「ってことで、わたしもしばらくは一緒に居るけど。後々適当なところで抜けさせてもらうよ」
もう言い尽くしたぞと言わんばかりにアルカがフンッと鼻から息を抜いていく。
「……うん。分かった」
「はい決定ー」
頷いた私に、アルカはもう疲れたなんて言いながらテーブルに突っ伏し体を伸ばし始める。
決まったことといえば、イサムさんを何とか冒険者に誘おうということ、それだけ。アルカは成功前提で話していたけれど、私にはやっぱりまだ半信半疑だ。
「大丈夫。シルクが誘えばきっと上手くいくよ」
私の不安を感じ取って、アルカが突っ伏したまま応援してくれる。もうそこにいるのはいつものアルカだ。
後は私が全力で頑張って結果を出すだけ。それだけで道が拓かれようとしている。塞ぎ込んでいた少し前とは何もかもが違って明るくなっている。例えその道がダメだったとしても、その時彼女は私のために変わらず一緒に居てくれるんだろう。その道筋の全てを、アルカは私のために用意してくれた。
「分かったのは、そういうことじゃなくて」
「うん?」
私にとって一番大切な親友にそこまでさせて、私に我慢なんて出来るわけがなかった。
「あ、ダメそれ言ったら」
アルカも気づいたみたいだけどもう遅い。私は私と同じ土俵に彼女を立たせると決めた。
「アルカ。イサムさんのこと好きだよね?」
「………」
アルカの手がそっと胸のブローチに触れたのを、私は確かにこの目で見た。
※ ※ ※
「うーあー……」
私の一番の親友は今、複雑な顔をして椅子の縁を掴み前後に体を揺すっている。
「お茶、出すね」
だいぶ話し込んでしまったのに今まで用意し損ねていたお茶の準備を始める。逃がさないぞっていう意思表示。
「そこまでしなくても白状するって」
観念したらしいアルカが突っ伏したまま顔だけ上げて言う。私はそれに頷きだけ返して、お茶の用意を続けた。
「はぁー……信頼がない」
「普段の行いの結果」
「うえーい」
喉に薬効のある茶葉を使ってお茶を淹れ、アルカに出し、私はもうひとつの椅子に腰掛けて向かい合う。
「なんとなく、だけど。そうじゃないかなって思ってた」
「うん」
「本当なのかなって思ってたけど、今日話しててハッキリしたの。アルカもイサムさんが好きなんだなって」
「……むう」
唸り声を上げるアルカ。彼女の口から、否定の言葉は出てこない。
「自分は自由に、とか。私にとって絶対に必要、とか。嘘じゃないけどそれが本音じゃないよね」
そういうところ、彼にそっくりだと思う。
「私のこと気遣って、私のことを一番に思ってそういうことを言ってくれてるんだって、私分かるよ」
「うー」
「でも、アルカなら私……」
「あー、ほらほらほら! そこ! 止めて!」
突然の大声とテーブルを叩く音。私が言葉を止めると、怒った様子のアルカが口を開く。
「どうせわたしがイサムと一緒になれるように応援するーとか、私が身を引くーとか言い出すんでしょ!? そういうのされるのが一番イヤだったから黙ってたし、こそこそしてたの!」
やけくそ気味に出てきた言葉が、今日聞いた中で一番分かりやすかった。
「こっちが気を遣って身を引いてやるって言ってるんだから素直に騙されてりゃいいのに」
「なっ!?」
カチンと来た。
「それどういう意味!?」
「どういう意味もなにもないじゃん! シルクがイサムとくっついて幸せになればいいのにって言ったんだよ!」
「そうとは聞こえなかった! 私にイサムさんのこと譲るとかそういう意味に聞こえた!」
「それの何が悪いのさ!」
「イサムさんは物じゃない!」
「そっち!?」
顔を突き合わせて言い合いになる。私はめいいっぱい体を寄せてアルカを威嚇する。
「わたしのことはいいから、素直に告白してきなよ!」
「アルカが何もしないで終わるなんてイヤ!」
「どうしろって言うのさ!?」
「……先に告白する」
「今の間は」
「うるさい!」
アルカが告白したら、きっとイサムさんはそれを受けると思う。とは口にしない。
「どーせ先に告白させたいけどそれが叶ったらちょっと悲しいなとか思ったんでしょ?」
「!?」
アルカのこういうところは本当に嫌い!
「だったらシルクが告白すればいいじゃん! 今から!」
「い、今から!? 今から告白しても……」
「上手くいかない? だろうね。カトリの二の舞になると思うよ」
「~~~!」
本当に嫌い!
「シルクはわたしより要領悪いんだからさ、折角の機会を逃す必要ないって。私ならきっと次が……」
「私は!」
アルカの肩を掴む。突き合わせた額と額、真っ直ぐに目を合わせる。
「私のせいでアルカに大切なことを諦めて欲しくない!」
「っ!」
「こんな遠回りに気を遣われたくない。やるならハッキリとさせて」
思いの丈をアルカに告げる。
「う……」
「それで負けるなら、私はきっと納得出来る、から……」
胸が痛んだ。
「……だからそういう顔を、見たくないんだって」
顔が離れて、アルカの指が私の目元をなぞる。視界が滲んでしまった。
「はぁ、何でこんなことになった」
心底呆れた様子でアルカが嘆く。彼女の手が私の頭を撫で始める。
「うう……」
「あーあー、ごめんごめん」
謝らないで欲しい。
「だって、イサムさんのこと好きだけど……アルカも、大事だもん」
「はい、はい」
子供をあやすような手つきで、アルカの手が私の背中を不器用に撫でていく。
喧嘩すると、私がいつも先に泣いてしまう。弱くて狡いと、いくら思っていても直らない。
だからアルカに、気を遣わせてしまっている。
「どうしよう……」
「どうしようね」
恋と友情が、互いを食い合っている。
「いっそ二人して今すぐ告白してフラれてみる?」
「………」
「こら、それもいいかもって顔しない。わたしらは両方納得ずくで幸せにならないとダメでしょ? それやったら絶対後悔するから」
「……うん」
「しっかりしてよね、親友」
「うん」
しっかりしようと、決めた。
「私ね」
「うん」
「イサムさんが好き」
「うん」
「アルカのことが大事」
「……へへ」
「アルカには幸せになってもらいたい」
「うん」
「私も、幸せになりたい」
「うんうん」
「……だから、アルカの考えてること、教えて?」
涙はぬぐって、ちゃんとアルカを見て私は問いかける。
「……いいの?」
「いいよ。多分今は、それが一番いいと思う」
アルカが何を考えているのか、私には分かる。必要なのは、私の覚悟だ。
「大丈夫。答えはまだ、ひとつじゃない」
「……だね」
二人で頷き合う。きっと、覚悟が必要だったのはアルカも一緒だろうから。
「んじゃ、作戦会議だ」
「うん!」
それから私達はお昼を食べ、私達の将来について真剣に話し合った。
※ ※ ※
翌日。私とアルカ、そしてイサムさんは村を出発した。勧誘は成功し、彼は私達と一緒に王都へ来てくれることになった。
「作戦の第一段階は成功、かな?」
「だね」
前を歩くイサムさんに付いていきながら、私達はひそひそと話し合う。
「後はイサム次第なところもあるけど、ひとまず外には連れ出せたし大丈夫でしょ」
「うん」
アルカの読みは当たっていて、彼も外の世界へ憧れを持ってくれていた。話した時期が悪くて、冒険者についての説明は上手くいかなかったけど。
(イサムさんが王都に着いたら、その時に私の口からもう一度説明すればいいよね)
今はまだ、彼と一緒に居られる時間が増えただけでもよしとしなきゃだ。話をするのは王都に着いて、イサムさんが落ち着いてからでも遅くはないはず。
「ふふっ」
「嬉しそうだね」
「アルカこそ」
「まーね」
私達は前を行くイサムさんの背中を見つめる。彼と共に、彼のために、そして私達のために。私達にはするべきことがある。
「目標1億ゼニー」
「うん」
途方もない金額をアルカが口にするけれど、私はそれに頷きを返す。それは今の私達の目標であり、必要な額だった。
「私達が私達のまま幸せになる方法。今思いつくのはこれだけだもんね」
「そーだね。想いを伝えるのはいつになることやら」
昨日話し合って決まったこと。私達二人で出した結論。
「いっそ二人共お嫁さんにしてもらおう大作戦ー」
「もちろん。ただし、イサムさんが望まなかった場合を除く。だからね?」
ヒュリム国の一部の立場に限り認められている権利、重婚。王族と貴族にのみ許された特権。家督を持つ者は複数の異性との婚姻が出来るという、3代目の王が作り4代目の王が整えた古くからの法律。
「イサムが貴族になれば、わたし達は合法的にお嫁さんになれる」
「そのために、冒険者として1億ゼニーを稼いで、国に寄付する」
貴族の地位はお金で買えるのだと、アルカに言われた時は驚いた。正確には、国益となる高い功績をあげた者に貴族となる権利が譲渡されるというものだけれど。
「その高い功績のひとつが、1億ゼニー以上のお金を寄付すること」
「実質貴族の地位を金で買うようなもんだよね」
現にヒュリム国の商工会の幹部はこぞって国に寄付を行い、貴族になっているんだとか。そうすることで自らの裕福さと国益との非対立を示しているんだってアルカは言っていた。
「現実的に貴族になれる道があるのは商人とー、王国騎士団員、そして冒険者」
元よりお金を扱う仕事である商人。国益となる功績をあげられる機会が多い王国所属の騎士団員。そして一山当てれば莫大な資産を手に入れる可能性のある冒険者。3つの選択肢の中から私達が選ぶべき道はひとつしかなかった。そしてそれは私にとってこれ以上ない道筋だった。
「簡単じゃないよ。きっと沢山の仕事をしないといけないし、そのどれもが楽じゃないと思う」
「だよねー。正直どうしてこの道を選んだのかわたし未だに分からないし」
そう言いながらもアルカの目が前を行くイサムさんから離れていないのを、私だけは知っている。
「でも、私達の気持ち含めて、これから考える時間と頑張る時間は沢山出来た」
「だねー。それにこれは、イサムの将来にとってもいいものに出来る」
「うん」
彼が貴族になれば広い土地を手に入れられるようになる。そうすれば彼が望んでいたイチゴ農園もその版図を大きく広げることが出来る。それは彼にとっても喜ばしいことのはずだ。だからいずれイサムさんにも相談し、彼自身で貴族を目指してもらえるようになってもらいたいと、私達は計画していた。
「今は話しても途方もないし、現実的とはいえないから言わないけどね」
アルカと二人で笑い合う。未来はどうなるか分からないから、この想いごと本音を二人で隠す。好きな人に隠し事をしている。小さな棘が胸に刺さっているのに今は気づかないふりをして。
「さっきから二人で何を話しているんだ?」
「ないしょー」
「内緒です」
私達は二人共、彼に甘えている。
「頑張らないと、ね?」
「そーだね」
「?」
私達だけに伝わる目配せと言葉に、イサムさんは首を傾げている。そんな小さな動作にも私は目を奪われてしまう。
「イサムさん。私、頑張りますから!」
「え、あ、うん?」
「ふふっ」
私は彼に甘えている。だからその分、何倍にも素敵なものを彼に渡せるよう、頑張ろうと決めた。
例え最後にあなたに拒否されたとしても、精一杯後悔のないように。
「王都に着くまでも、着いてからも。法術のお勉強は続けますね」
「あ、それは助かる。ありがとう、シルク」
「はい!」
自分のため、貴方のため。貴方を変えて、私も変わっていく。
「私達の冒険はここからだー!」
「おー!」
そうして私達は村から伸びる砂道から、王都へ続く街道へと足を踏み出すのだった。
ここまでで小説1冊分。お話は一区切りとなります。
まずはここまで読んで下さりありがとうございました。そしてお話は続いていくのでよろしければこれからもご愛読のほどを。
1/15現在で書き溜めがすっからかんなので、これまで毎日投稿しておりましたがここからは毎週土曜日投稿の週一投稿になる予定です。書き溜めがまた出来れば投稿が早くなっていくとは思いますので、のんびりとお待ちになってください。
それでは改めまして、これからの勇くんと12人の嫁をよろしくお願いします。




