水の王国ヴァスティタの人々 -登場人物情報まとめ-
登場人物のこれまでに出ている情報のまとめです。
設定資料とは違います。
■ウルール・サラーサ・エルフィン
水の王国ヴァスティタの6大貴族、ルットジャー侯爵家当主の孫娘。
当主サイオン・ルットジャーの三男ソーネストの一人娘で、母は南の大森林の次席家ララーナ・サラーサ・エルフィン。
エルフ種族であるためルットジャーの家督相続権はないが、ルットジャー家の三女として扱われている。
前世の記憶が残っており、身体的・環境的に不自由だったことから、現世では目一杯自由に人生を謳歌しようと思っている。
食に関しては、消化器官の働きが弱かったために味覚が発達しきれていなかったが、今生では食べる楽しみを得て、毎日に幸せを感じている。
目が利き、商売に関しては少しばかりの知識と経験がある。
狩猟を好み、弓とナイフ、銛の扱いはそれなりに熟達している。
魔法の才能がないと思われていたが、旅の歴史学者トーガ・ヴェルフラトとの出会いで開花し、特異な才能を有していることを知る。
唯一使える魔法は、無属性の〈魔法の川魚〉。
現在13歳でエルフィンに夫候補者が多くいるが、南の大森林で生活するつもりはなく、王都で働いて生計を立ててみたいと思っていた。
魔法を覚えたことで世界が開け、大陸中を旅して回りたいと思っている。
■トーガ・ヴェルフラト
ウルールの命の恩人で、歴史学者。
ヒト種族の男で笑顔を絶やさず、大陸中の遺跡を巡る旅をしている。
現在は遺跡で発見救助した幼子、シューの依頼で英雄譚の研究中。
ウルールの正式な師匠となる。
500キロ級の大イノシシを一撃で仕留める他、常識を超えた技術の『マニュアル魔法』を操り、4元素の混成魔法を使いこなす。
錬金術師でもあり、暇があれば薬草や鉱石の収集をして調合している。
研究過程で液状型魔法生命体を誕生させ、シューの護衛をさせている。
なにやら探しものがあるらしい。
■シュー
トーガと旅をしている常にフードを深く被った6歳前後の外見をした幼女。
自発的に言葉を発することは少なく、興味を持ったものを真似たり触る癖がある。
いつも眠そうな目をしているが、眠いわけではない。
美食家と評されているが単なる食いしん坊で、食材となる前の物でさえその豊かな想像力によってよだれを溢れさせる貪欲さを持ち、心を許した相手には容赦なく食べ物を要求する。
種族はヒトではあるが成長も老化も見せず、その経歴も謎に包まれている。
遺跡から救出された際に記憶を失くしており、トーガに手掛かりとなる英雄譚の収集を依頼する。
実は、メネデールと共に旅をした経験を持つ獣使いで、英雄譚にも謳われる『実りを求めし者』の元メンバー。
精霊や動植物との交流ができ、神獣を手なずける特殊なカリスマ性を持っている。
ウルールを超える自由人。
常に腰から下げた皮袋に液状型魔法生物のスーを入れており、とても可愛がっている。
■スー
トーガが生み出した液状型魔法生命体。
死の概念がなく、物理攻撃の完全無効。
水に溶けるという弱点はあるが、即座に再生は可能で魔法攻撃もほとんど効果を持たない。
知性があり、意思の疎通が可能だが会話は出来ない。
最近拳闘術を習得し、威嚇に役立てている。
トラップ形態をいくつか持ち、トーガたちの役に立つことを喜んでいる。
■グラーネ
トーガたちの大型馬車を牽引する神馬スレイプニール。
重種馬顔負けの体躯で8本の脚を持ち、非常識な持久力と筋力、速度を誇る。
トーガとシューには懐いているが新参者のウルールをおちょくるなど、序列を重んじる典型的な牝馬。
■メーちゃん
羊のぬいぐるみっぽい毛玉。
片腕で抱えられそうな大きさだが、体重は成人女性ほどある。
美女の家系らしい。
夢の中でしか交流はないが、いくつかの確認を取ったウルールは実在することを確信する。
ウルールの魔法の先生でもあり、『マニュアル魔法』の基礎補習をしてくれている。
彼女のおかげで『威力』についての破壊力の違いを知ることができた。
かなりの自由人で根っこはおしゃべり好きだが、なんらかの情報規制を課している。
英雄マースの大魔法〈暴風の刃〉をも容易く繰り出す規格外の存在。
―――――家族関係者―――――
■メネデール・イスナ・エルフィン
水の王国ヴァスティタと協力関係にある南の大森林の族長の血統で、精霊の樹に仕える司祭。
250年前の『外』の勢力の大侵攻の阻止に最も貢献したパーティ『実りを求めし者』のメンバー。
英雄譚の生きた伝説。水の王国史を彩る麗人。美貌のエルフとして知られるが、引き籠り気味の生活をしている。
地水火風の4属性に加え、光の属性魔法を扱える。
魔法と同じく4元素の精霊と、光・木・月の精霊との交信が出来る稀有なエルフ。
豊穣の女神の加護を受けている。
現在は盟友ヒーネと親友ルーシーの約束を守り、王都レウノアーネで彼ら子孫の師として育成に尽力している。
トーガの人柄と魔法研究に大きな可能性と好感を覚え、既存のオートマチック魔法と相性の悪いウルールを託す。
他にも食客として迎える間、ルットジャー姉妹の家庭教師を頼む。
■ヘレナ・ルットジャー
ルットジャー3姉妹の長女。
師メネデールの邸宅の調理場を任されており、家族の健康管理に気を配っている。
地と風の属性魔法を習得し、現在はその混成魔法と回復魔法の勉強中。
純粋な魔法詠唱者タイプで、護身術程度の体術しかできない。
胸の大きさから、容姿に対するコンプレックスを持っていたが、トーガのアドバイスにより前向きに考えられるようになりつつある。
趣味は料理と妹たちをからかうこと。
■ホーリィ・ルットジャー
ルットジャー3姉妹の次女。
ウルールの教育係を買って出ており、少々口が悪く手も早いが、ウルールが一番信頼する姉でもある。
大叔父ゼシオンの剣術、体術の授業でのウルールの最大のライバル。
先天性の特異才能である神の贈物の《魔力自在》を持っており、繊細な魔力操作のセンスがズバ抜けている。
水と火の属性魔法を習得し、現在はその混成魔法の勉強中。
レイピアの扱いに長けており、下手な警備兵や冒険者よりも腕が立つ。
ルットジャー氏族の一員として、冒険者組合と魔術師組合の連絡係として従事しているため、実力を理解した上で彼女との交流を求める人間は多い。
最近、父のスレイモンがまた病気を発症していることを憂いている。
幼いころにララーナを「おねえちゃん」と慕っていたことがあり、現在は立場も理解して改めている。
■サイオン・ルットジャー
ルットジャー侯爵家の当主。
始祖、ヒーネ・ルットジャーの得意魔法〈凍結する霧雲〉を奥の手とする、英雄級の魔法詠唱者。
始祖から代々受け継がれる『静寂のローブ』を身にまとっている。
性能は当主しか知らされないため不明だが、損傷しても自動修復する魔法服であり”遺物”の最高峰『パラケルスス』が刻印されている。
■ゼシオン・ルットジャー
サイオンの年の離れた弟で、英雄級の魔法剣士。
ルットジャー3姉妹の剣術と体術の先生。
水の王国ヴァスティタの西部領主ロッタル侯爵家、北部領主ラトターナ侯爵家とのパイプ役として国内を飛びまわっている。
”風の剣士”と言えばゼシオンと認識されており、憧れる剣士は多い。
■ジョーバート・ルットジャー
サイオンの長男で、ヘレナの父。
魔法と武術の才能はなかったが、息子と娘にはそれぞれ才能がありホッとしている。
当主サイオンの代理領主として、ルセイスの治世に努めている苦労人。
■ブレンダ・ルットジャー
ジョーバートの妻。
3姉妹が最も素直に甘えられるお母さん的存在。
現在はルセイスで夫を支えている。
■ハワード・ルットジャー
ジョーバートの長男で、ヘレナの兄。
王国宮廷魔術師として王都で働いている。
現在もメネデールに絶賛初恋中。
■スレイモン・ルットジャー
サイオンの次男で、ホーリィの父。
向上心が高く責任感も強いが、少々感情的で周りが見えなくなることがある。
部下からの信頼は厚く、彼の指揮する魔法詠唱者部隊は水の王国屈指の実力を持つ。
師のメネデールを敬愛し、悪い虫が付かないよう日々努力している。
10年前に最愛の妻に先立たれ、自暴自棄になっていたときにララーナにとことん打ちのめされたために苦手意識を持っている。
移動しながらの魔法使用は可能だが、近接戦闘を苦手とする純粋な魔法詠唱者タイプ。
火・水・風の属性が得意で、英雄級魔法詠唱者である大魔術師の称号を持つ。
■リセーリス・ルットジャー
スレイモンの妻で、ホーリィの母。
ルセイス出身で規律を重視する敬虔な豊穣の女神信徒。
ララーナとは幼いころからの親友であったが、立場の理解から態度を改めた。
10年前に病死。
■ソーネスト・ルットジャー
サイオンの三男で、ウルールの父。
典型的な魔法学者タイプで、水属性と回復の魔法を得意とする。
失われていた始祖ヒーネ・ルットジャーの得意魔法〈凍結する霧雲〉の詠唱を再現し、共同研究者の当主サイオンの奥の手を作りだした。
ルットジャーの家督相続には興味がなく、娘が成人したらエルフの集落で妻のララーナとイチャイチャ過ごそうと思っている。
魔法の才能は3兄弟で1番と言われていたが、幼少のころから強くなることより失われた魔法の研究に没頭しすぎたために、戦闘センスが皆無という結果に。
大規模戦闘での後衛としては高い戦力として数えられるが、走ると転び、詠唱も立ち止まらないと出来ない体たらく。
王級魔法詠唱者として、魔術師組合では尊敬を集めている。
■ララーナ・サラーサ・エルフィン
ソーネストの妻で、ウルールの母。
ナイフの達人で近接戦闘を得意としながらも、魔法を駆使する典型的な魔法習得者タイプ。
風の中級魔法と風の精霊との交信の他、弓矢も使いこなすので後衛戦術もこなせる優秀なエルフの戦士。
ルットジャー氏族の男子にとっての恐怖の大王。
エルフィン産の青果販売の責任者でもあり、商人のおともだちは多く、舌の肥えた貴族や上級冒険者のツテも多い。
■マレーナ・エルフィン
ララーナの最も付き合いの長い部下であり、妹同然の245歳。
ララーナが妊娠して失踪している間に、エルフィン産青果販売の代理責任者をしていたこともある。
弓の扱いに長け、ウルールの狩猟の先生に当たり、頑なに「お姉ちゃん」と呼ぶことを強要した。
風の精霊との交信ができ、回復魔法を得意とする。
■ラファナス
250年前には氷と狩猟の女神に仕えていたが、ヒーネ・ルットジャーに下賜された銀毛の恐怖大狼。
死の大地に眠る世界樹の種の在りかまで案内し、溶岩魔人の侵攻防衛戦で、シューとメネデールを背に乗せて戦った。
現在はヒーネとの契約で、幼いルットジャーの守護魔獣となり、ルセイス民やエルフィンからは信仰の対象として崇められている。
シューに仕えることを至上の喜びとしており、常に側にいることを許された液状型魔法生物のスーをライバル視している。
ちなみに、ウルールの旅券に関係する旅に置いていかれてしょんぼり中。
名前の由来は、古代語の大根。
■ヒーネ・ルットジャー
水の王国ヴァスティタを救った英雄。
幼き導き手シューを連れて突然現れた魔法詠唱者。
ヒト族と距離を取っていたエルフィンを説得し、若きメネデールを連れて北方の大地を目指した『実りを求めし者』のリーダー。
人知を超えた水属性魔法を操り、『外』からの侵攻者溶岩魔人との戦いの舞台を整えた。
ルットジャーの始祖であり、歴代最強の名を縦にしている。
現在の当主サイオンの奥の手である〈凍結する霧雲〉を好んで使い、
英雄譚演劇でも登場する海を凍らせて道を創りだした〈氷魔獣の足跡〉や、
燃え盛る溶岩島ごと海を凍らせた〈背信者の楽園〉といった神話レベルの魔法をも使いこなした。
物静かで気弱そうな優男然とした風貌だが、言うべきことは言い、それを実行する度胸と実力を持っていた。
知識も豊富で人当たりも良かったが「傲慢な弟子」を自称しており、出自と師に関する話はしなかった。
旅の途中で唯一メネデールにだけこぼしたことがあるが、他言しない約束は現在も守られている。
―――――王都の親しい人々―――――
■ロバート・プロテット
第三城壁南門の警備主任。
通称ロブ。
中央大広場の『女神の収穫亭』の主人ニコは、彼の訓練生時代の指導官でもあり、頭の上がらない存在。
関西弁は喋らない。
■ハブッチ・ナゲッツ
王都レウノアーネでも人気の肉屋『天然の金塊群』の主人。
肉の種類は豊富で、鳥・兎・豚・猪・狼・熊・鹿なども取り扱っており、害獣駆除をする冒険者御用達の店となっている。
顔は広く、好事家のツテも多い。
■キャロリン・ナゲッツ
おしゃべりなハブッチの奥さん。
肉の防腐調理を担当しており、彼女の作る燻製や干し肉は人気がある。
年若い冒険者から、夫ハブッチの娘だと勘違いされることが1つの自慢。
最近持ち込まれた大イノシシが憎い。
すごく憎い。
■ニコ・セーガル
王都レウノアーネの中央大広場に面したレストラン『女神の収穫亭』の主人。
元王宮騎士団の小隊長の経歴があり、「武勇伝を聞き付けて握手を求めた上官を、反射的に投げてしまった」など、若いころの逸話は数知れず。
第三城壁南門の警備主任、ロブの訓練生時代の指導官でもあった。
除団後、趣味の料理を本格的に勉強し、紆余曲折を経て屋台広場から中央大広場へ移転。
ケイシーという息子がおり、忙しい夕食時に手伝いに来ている。
幼い孫のオーリンにメロメロだったりする。
「オレか? オレはただのコックさ」
と言ったことはあるかもしれないし、ないかもしれない。
■トマス
D級の中堅冒険者パーティ『自由の証明』のリーダー。
鉄製の軽量鎧を身に付け、盾を操る中級剣士。
ロングソードを好んで使い、狭い場所での戦闘も視野に入れて刺突ナイフを腰にさげているなど、意外に隙のない男である。
組合連合主催の王都巡回警備の依頼を勝ち取るなど、顔をしっかり売ることも忘れないやり手。
■チャラック
D級の中堅冒険者パーティ『自由の証明』のなんでも屋。
弓を得意とし、索敵能力に長け、ショートソードでの対処も出来る。
サバイバル能力も高く、調理もお手の物。
丈夫で軽い皮鎧を好んで装備しており、斥候時の生還率を上げている。
軽口を叩き、フットワークは軽く、腰も軽い軟派男。
花町の娼館へも足繁く通っている。
意外に義理堅いところがあり、手を組んだことのあるパーティなどからの信頼は厚い。
■マグリ
D級の中堅冒険者パーティ『自由の証明』の純粋な魔法詠唱者タイプ。
水属性を得意とした元素魔術師で、無属性の補助魔法も扱える。
厚手のローブを身にまとい、大きめの杖を常に手にしている。
口数も相槌も多いが、中身を聞いていないこともしばしばある明るい女。
水の王国6大貴族の姫君で才能の塊りのホーリィに憧れている。
■ボレール・ローンゲップ
王都でも指折りの豪商で、有名な毛皮蒐集家。
『金貨一枚足らずのボレール』
食材、鉱石、工芸品、宝石、美術品など手広く扱っており、大きな成功を収めている。
青果販売のシェアを狙ってララーナに勝負を仕掛けたが、圧勝されてしまった過去がある。
趣味の為に生きる素晴らしいおっさんである。
■ピエル
鉱石を担当する番頭。
ボレールを目利きや商売の師と仰ぎ、ノーネを弟弟子として可愛がっている。
ウルールの『勝ち過ぎない負け過ぎない』という長期的な付き合いのスタンスに敬意を持って接している。
■ノーネ
ボレールが所有する奴隷の娘。
礼儀作法と目利きを叩きこまれており、一見すると貴族令嬢にも勘違いされる優美さを持っている。
ウルールとの交渉を有利に進めるための先行投資として買われたが、貴族を相手にする商談でも重宝されている。
かなり優遇されている自覚があり、ボレールを敬愛している。
■リン
魔法系神の贈物を3つも持って生まれた奇跡の魔法詠唱者。
13歳にして四元素魔術師の称号を得た天才で、C級冒険者に単独最年少で到達という記録を出した。
通称、マジックリン。
ある出来事からメネデールを敬愛しており、ヴァスティタの新銅貨と旧小銀貨をとても大事に扱う少女。
メネデールの紹介で魔術師組合の長ケイネス・ニルバーンに弟子入りする。
■ツーカ
水の王国ヴァスティタの名誉商人。
冒険者組合、魔術師組合、商業組合、工房組合での協力関係を取りつけ、組合連合を結成させた立役者。
資金や信用出来る人材を募り、王都巡回警備の依頼を出す計画を実行する。
王国兵士との対立をしないよう根回しし、国王から名誉商人の称号を得た。
メネデールとリンに関わりがあり、強い敬意の念を抱いている。
予想以上に登場人物がいたので、
英雄・役者・歴史上の人物の紹介はバッサリカット。
イメージイラストは追加されるかもしれないし、されないかもしれない。
次回更新に9月12日(月)を予定していましたが、
諸事情あって延期することになりました。
少しだけ時間を頂ければと思います。




