番外編 思い出回想
姉とゴー君の生配信が終わった翌日
「竜斗見て、昨日の反響やばっ!」
「うん、起きて携帯見たよ」
「あ、これ、私も気になる〜」
「ん?」
「春木龍弘とおけいの娘二人ってどうなったんだろうね」
「うーん、気になるけど、そこはさすがにどこにも辿り着かないんじゃない?」
「まぁ、そっか、うちらにお姉ちゃんカップル、そんで二組の先祖カップルの奇跡の繋がりだけで充分か…とゆうか、それ以上は、やりようがないか」
「まぁね」
「でもさ、うちらって奇跡がよく起きるじゃーん、もしかしたら、更に先祖絡みで奇跡起きるかもよぉ」
「ははは、でも、先祖のことなんだから、起きるじゃねーだろ、起きてた、だろ」
「確かに」
「あ、そうだ!あの子供の声の主は、ご先祖様だったりして…あ、奇跡起こしてくれてた神様ってご先祖様かも!」
「う、うん」
なんだよ急にノリ悪くなったな、歯切れ悪いな
「私達の一番最初の奇跡ってなんだろ、最初は私達の出会いかと思ってたんだけど、それ、違ったじゃん?」
「うん、あ、俺と祥子さんが出会ったことが最初の奇跡か?」
「あ、それか、うーん、だめ」
「だめ?」
「うん、それ、私関係ないじゃん」
「でた、メンヘラ」
「は?」
「サーセン」
「私達の!私と竜斗に起きた奇跡!」
「お姉ちゃん絡んでないやーつね」
「わかったよ、でも祥子さんも言ってた、一番ついてるのは私だって、全部上手くいくこと事態が奇跡だってさ」
「あー、確かに、それにお姉ちゃんが上手くいってくれないと、私達、ここまでなれてないもんね」
「うん、俺なんて、メジャー挫折して、杏子に言われた通り金髪ボインちゃんと結婚してたかも」
「は?殺すよ、そこ、メジャー挫折しても、俺らはちゃんと結婚してたよね、とかじゃないわけ?あん?」
「冗談だよ、すぐ真に受けるなよ」
「本当に冗談?」
「手紙覗き魔ならわかるだろ」
「ううっ、もう!いつの話してんの!」
「杏子、俺は六年も経った後、メイドカフェ事件詰められましたけど….」
「それは無理、私はいいの、それにあれは竜斗がいけない」
「でた、メンヘラ」
「なによ!」
「で、私達の最初の奇跡の話!」
「そのブチギレテンションじゃ、奇跡も奇跡じゃなくなるよ」
「もう!」
「杏子!」
「なに!」
「服着ろ」
「え、しないの?朝はデキやすいんだよ」
「え、それどこ情報?」
「私情報」
「なんだよそれぇ、ただしたいだけだろ」
「あ、そ、もう本気で怒ったもんね!」
「さくらは?」
「寝てる、で?私怒ってますけど?」
「その怒りの直し方知ってます」
「カモン」
「はい、えっと今日は俺がビジターですので、先攻です」
「バッチこい」
あん、朝から子作り〜
って、三十過ぎの夫婦がなにしてんねん
子作り三回コールドで終了
「私はさぁ、あん時かなぁ」
「んー?あ、奇跡の話ね」
「そ、あの高校の時の体育祭、バトンミス、ほら、祈り通じたって言ったじゃん、覚えてる?」
「覚えてるよ、子供の声が聞こえたって言ってたよ」
「そうそう、それかな、竜斗は?」
「うーん、杏子と付き合えたことかな」
「え?それはお姉ちゃんの仕込みじゃん」
「違うよ、出会いを仕込んだけじゃん」
「あー、そっか、私も同じこと、思ったことあった」
「だって、祥子さんは確かに先を見据える力はパネーけど、さすがに俺らが必ず上手くいくとは思ってねーだろ、たぶん賭けだったと思うよ」
「そっか、ねぇ竜斗、一番最初に私のどこを好きになった…あ、笑顔か」
「うん、あと目力、睨んでるの?からの笑顔、ズキュンだったよ」
ムラムラ
「私はねぇ、トロンとした顔にズキュンきたけど、トドメさしたのは、私がリナさんに詰められた時に、話しかけてきてくれた時、竜斗だけだったからね、心配してきてくれたの」
「あー、う、うん、なんとなく覚えてる」
「もう!なんでなんとなくなの!大事なとこだよ」
「ごめん、チュ」
「ゆ、許す」
「でもさぁ、他にも色々あったね」
「うん、奇跡の風!」
「竜斗はそれ好きだね、あ、タカちゃんのお墓参り連れてってくれるんでしょ」
「うーん、そうなんだけど、引退してからにする」
「え、なんで?」
「いや、祥子さんに言われたんだけど、今行ってファンにバレちゃうと、お墓が聖地になっちゃうからやめとけだって」
「あーね、そっか寂しいね」
「うん、だけど、きっとタカちゃんは今の俺に喜んでるから、大丈夫、それに祥子さんが行ってくれてるからね」
なぜ姉が行くならオッケなんだ?
と、前なら思った
でも、最近気付いた
とんでもないことに気付いた
だけど、私は気付いてないフリをする
それが今のところいいような気がする
母のためにも、その件は知ってる人が少なくて話題にならない方がいいから
もし、私が気付いたのを姉と竜斗に話をしたら、そこで話が盛り上がってしまうかもしれない、それは母に悪いし、母にいつか漏れるかもしれないから
「杏子どうした、また変な妄想してるのか?」
「今はしてない」
「今は?」
「もう!」
「奇跡の風ね、神風だっけ?」
「そう」
「じゃああれは、私のジェスチャーが通じた時」
「ん?それも奇跡?ってことは、あれがよく通じたなって自覚あるのか?」
「ある、後からテレビで見たし、今でもショートが回ってくるじゃん、恥ずかしい、ヘンテコ踊りとか言われてる、で?よく通じたね」
「うん、杏子が何をしたいのかが、すぐわかったよ、グリップの位置ってすぐわかった、しかも正しい位置も、杏子は凄いね、さすが、俺の専属コーチ、今でもすぐわずかなズレも気づいてくれる」
「俺の今のスタッツ(成績)って、杏子いなかったらどうなってたんだろ、ってゾッとする時あるよ、これからも頼むね、専属コーチ」
「オケ!あ、でも二人目デキたらまた試合に行けない日あるよ、それでも頑張るんだよ」
「あ、そっかぁ、杏子いないと力出ないんだよねぇ、ピッチングはまだ平気だけど、バッティングがどうも、またフェイスタイムよろね、力くれ」
ムラムラムラムラムラ
「も、もう、こここ子供じゃないんだから、ちゃんとしてよね」
「そうだな、でも、わかってるんだけど、試合終わった後、杏子からその日のアドバイスや説教ないと寂しいんだよ、それにビジターじゃ、ソロでおねんねじゃーん、テンション上がんないんだよね」
ムラムラムラムラムラムラムラムラ
ボンッ
「ガルルルルル」
「え!」
「竜斗いただきマンモス」
「わーお?でいいんだっけこうゆう時?」
「うっさい、今度は私が先攻じゃ」
「わーお」
「ハァハァ、今度も私の勝ち〜!」
「え?なんか違くね?得点の付け方おかしいよ、杏子の回数は俺の得点じゃね?」
「ん?そっか、あれ、じゃあ私我慢しなきゃダメってこと?」
「勝ちたいならね」
「もう!負けでいいです、ぶっちぎりで負けたいです」
「杏子って、面白いね、そうゆうとこ好きだよ」
ムラムラ
って、キリねーわ
「竜斗、さっきのヘンテコ踊りの件なんだけどさぁ」
「うん」
奇跡の話を始めて、まぁまぁ時間経ってるのに、全然話が進んでないのがウケる
「命名決めた!」
「どぞ」
「奇跡のタイム!」
「え?あ、そっか」
「うん、最初に竜斗の異変に気づいて、すぐメガホンで叫んだの、でも、声援とブラバンの音にかき消されちゃってね、どうしよって思って、また祈ったんだよ、そしたらタイムがかかって、球場が静まりかえったから、竜斗に声が届いたんだよ、だからあのタイムがなければ、サヨナラホームランはなかったし、私は後悔しまくってたと思う」
「そっか、ブルペンのボールがグラウンド内に入ったから、タイムがかかったもんな」
「そうそう」
「でも、杏子、前にゴーの生配信に出た時にその件は喋ってなかったね、なんで?」
「ほら、相手高校のボールそらしちゃった人が責任感じちゃうかなって、試合に出てた人なら、今更で笑い話になるかもだけど、出てない人のことあまり言うのはちょっとね、あの生配信、凄い影響力あったから、変にイジられたら申し訳ないでしょ」
「おー、ポンコツなのに、凄いじゃん、よくそこまで考えたね」
「てへ、っておい、もうポンコツ卒業したもん!」
「はいはい」
「嘘、お姉ちゃんに事前にそう言われたから、ジェスチャーの話はしていいけど、それがタイムのおかげって言うなよって」
「なんだよ、でも祥子さんって何気に野球詳しいよね、俺の契約の時に勉強したのかなって思ったけど、にしても詳しいよ」
「まぁ、お姉ちゃんも野球人の娘だからね、お姉ちゃんがモデルやる前は、よくお父さんに二軍の横須賀に連れてってもらってたみたいだよ」
「横須賀って何県?」
「神奈川県!さすがにわかるわ」
「ははは」
「あとは、あれだ!竜斗メジャーデビュー戦」
「おーー」
「あれも奇跡だよ」
「間違いないね、俺もビックリしたもん、あれ?杏子間に合うかもっ!って、すぐにスタッフにお願いして、祥子さんにも連絡した」
「お姉ちゃん?そん時何も言ってなかった?」
「ん?ビックリしてたよ、飛行機の時間計算してた」
「そっかぁ、いやさ、あまりにもタイミング良すぎて、またお姉ちゃんの仕込みかと思ったことあってさ、お姉ちゃんに聞いたけど、当然、知らなーいって言ってきて、いつものたぬき女帝」
「うーん、それはないかな」
「なんで?」
「うん、そん時さ」
「マジか!ちょっと待ってスターティングメンバーか?杏子間に合うかも!間に合う!竜ちゃん、スタッフに協力お願いして!飛行機会社は私がCMやってるとこだから、土下座してでもお願いするっ!いい、竜ちゃんこれはやばい、一生の宝物だよ、杏子間に合わせるぞ、六年待たせたんだ、やってやれよ!」
「みたいな感じだったかな、あれは演技じゃないと思う」
「マジか、でも姉ちゃん、散々たぬきかましてきたからなぁ」
「うーん、だったら、そんなギリギリな飛行機乗せなくね?その一本前のユナイテッドのソルトレイク行きなら、余裕だし、経由地サンフランシスコだよ、だから、思ったんだよ」
「そっか、じゃあ奇跡だ!」
「そうだね」
「しかも、竜斗ホームラン三発!」
「そうだね」
「しかも、六点差で野手登板!」
「今は、八点差」
「そっか、すぐ後に八点差ルールになったもんね…あれ、でも、竜斗あんときグランドスラム打ったから、八点差でも野手登板出来たじゃん」
「いや、今は勝ってるチームは10点差だよ」
「あ、そっか、じゃあ奇跡!」
「それで!」
「じゃあ、奇跡のもっかい」
「はぁ?まぁオフシーズンだからいいですけど」
「わお!竜斗元気!」
「まぁ、かわいい嫁が、横でスッポンポンだったら、そりゃ元気でるよ」
「エヘヘヘヘ、あ、一旦シャワー行こ」
「はいよ、その気持ち悪い笑い方も好きだよ」
「は?一言多い!お預け、生殺しの刑にするよ!ほれほれ」
「なにしてんの?ヘンテコ踊り?」
「もう!」
「あ」
「ん?」
「ヘンテコ踊りしたら竜斗の竜斗が出てきた」
「は?え?おいー、ティッシュティッシュ!え、何してんの?わざとやってる?」
「ほれほれ」
「掃除すんの俺なんだぞ!」
「だって、竜斗のが掃除うまいじゃん」
「それに、その辺脱ぎ散らかすなよ!拾って歩いてんの俺だぞ!」
「世界の春樹、家では嫁の脱ぎ散らかした下着を拾う、ウケる」
「あーマジであったまきた、そういえば、昔、杏子の部屋初めて見た時幻滅したよなぁ、マジかよって、今回も幻滅、超〜幻滅」
「え!幻滅やだ!幻滅や〜だ、ウルウル」
「じゃあ、そこにポタポタ落ちた、俺の俺、拭いて!」
「あーい」
「竜斗!」
「なに!」
「その下着かわいいでしょ」
「え、う、うん」
「もっかい着る?」
「うん」
「え、聞こえない」
「着てください」
「よし」
「んだよ、いつも主導権握り返される」
「竜斗は一生、私の下着を拾って歩くのよ」
「でた!」
「なによ!」
一年半後
二人目の恭太郎が産まれて、スクスク育ってる
「竜斗、明日からのドジャース戦、まず初戦のピッチャーさぁ、おそらく一巡目はスプリットは投げてこないと思う、だからカウント悪くするまでは、フォーシームとスイーパーに絞っていいよ、初球からどんどんいくこと、それ見て後のオリーと、ジェイバーズが考えて打つから」
「へぇ、スプリット投げてこないなんてわかるの?」
「うんとね、ここのところの傾向だと、一巡目から全部見せてこない、うちの打線は速い球得意な人多いから、あえて一巡目は力のせて、スイーパーで交わしながら、打たさせてくる、二巡目はこっちの目があの力のある速球に慣れるから、そこでスプリット解放してくるよ」
「とりあえず、先頭バッチのリー君に待球作戦だすから、その投球内容をよく見ること、よく見て考えてアットバットね」
「了解!」
♫ ♫ ♫
竜斗の電話が鳴る
「ん、誰だ?日本からだ、出よ」
「国際電話?」
「うん」
竜斗は知ら番でも普通に出る、アホだから
「もしもし、え、あ、沢村先生!え、はい、杏子隣にいるのでスピーカーにします」
沢村先生?あ、歴史研究家さんだ!
『もしもし、冬川さん、いや、杏子さん、沢村です』
「はい、わかります、どーも」
『春木龍弘とおけいの娘達の足取りが掴めました、私が今、国際電話をしてまで報告するってことは、また驚くべき事実が発見されたってことです』
「え、え、はい」
『二人の娘のうちの、一人、長女のさとは龍弘が討死したあと、おけいの働きで、実家の干川家に奉公で出されました
さと、とゆう名前に奉公先で変えられました、日向国、現在の宮崎県の名前は当時二文字が多く、たぶんそれにちなんだと推測されます、元々はおりんと記されてます』
『次女のおしたはすいません、嫁ぎ先はわかったんですが、途中で文献が途切れてます、追えませんでしたが、おそらく大きく驚くことはないかと思われます』
「そうなんですね」
『さて、そのサトなんですが、干川家が江戸に移り住んでから、とある、武家の一族に嫁ぎました、まぁ、武家の一族のかなり枝の三男に嫁いでいるので、商家からでも嫁げたと推測されます』
「なるほど」
私は意味不明、竜斗はウンウン頷いてる
『ただ、この武家は徳川家康がかわいがった武家で、家康の計らいで江戸に屋敷を与えたと記されてます、でも、おかしいのは、あの情報大好き家康です、特にその時は大阪の陣の真っ最中だったので、神経を尖らせてたと推測されます、なので懇意にしてる武家、たとえそれが枝の三男の嫁入りも把握してたはずです』
「あ!なんで、関ヶ原で敵だった島津軍の家来の娘の嫁入りを許した?なんでだ、スパイの可能性も疑われる」
『その通り!さすが春樹さんですね』
「ども」
私はチンプンカンプン
早く本題入れよ
『文献に残ってました、書状が残ってました、武家が家康に送ったやつです、しかも干川家も送ってます』
「おおー」竜斗
『内容はまた今度ゆっくりお会いした時にでも、説明させていただきますが、その書状が効いて許されたようです、推測するに、その武家はともかく、干川家も徳川家から一目置かれてたかもしれません』
「先生、もういいから、武家はなんて人!」
「杏子!」
「なによ!話全然わかんないんだもん」
『青山家です』
「ん、ん、んん?青山?」
「青山?え、まさか」
「はい、高瀬里奈さん、リナさんのルーツです」
「えーーーーーーーー!」私
「わーーおーーーーー!」竜斗
「竜斗、それ私のワード!パクらないで!」
「サーせン」
じゃねーわ
「先生、マジで?マジで?私とリナさん、あと、お姉ちゃんと血が繋がってるってこと?」
『はい、しかも、おけいさんさんの娘筋なので、干川家の末裔とも言えます、そう考えると、春樹竜斗さんと高井歩さんより、少し血は濃いです』
「マジかよ」
『マジです』
あー、確かに、姉とリナさん似てるわ
頭のキレの良さとか、コミュ力、私のこと小バカにするとことか似てる、てか、昔から思ってたわ
最近は姉が落ち着いてきたから、忘れてた
「沢村さん!」竜斗
『なんですか!』
「さ、さと」竜斗
ん?あ、あ!
『その通りです、さとは漢字に表すと郷里のリ、里のリ、リナさんの里です」
「わーお」私、竜斗
『もうこれは、大変なことだと思います、こんなこと、おとぎ話以上です、こじ付けもありますが、なにかありますよこれ、面白いです、歴史研究して長年になりますが、こんなにワクワクしたの初めてです』
「そりゃそう」
「ですよね」
『青山家は、一族として繁栄して、東京の地名にもなっていて、今でも青山家は有名です、リナさんはその一族の末裔ってことです』
「なるほどぉ」私
なんのこっちゃだが、納得したするフリをする
「あ、リナの実家のアパート、青山の方だ」
「え、そうなの?」
「場所は詳しく知ないけど、ゴーから聞いたことある、青山か忘れたけど、港区なのは間違いない、なんでそんなとこで、ばーちゃんと二人暮らし?めっちゃ都心じゃんって思ったよ」
「あ、竜斗、そこから五反田って近い?確かリナさんのおばあちゃんの火葬場やっちまった事件の時に、五反田の火葬場って言ってた!」
「うーん、ちと待って」ググってる
「うん、一番近い」
『おそらくですけど、リナさんの祖母さんは、青山家で援助をもらってリナさんを育てたと思います、その流れで、家賃の高い港区に住んでいたと思われます、それに、アパートではありません、広くはないですが、けっこうなマンションです…あ、やばい、これ内緒でって言われてたんだ』
「……」私、竜斗
『オホン、失礼、マンションの件は聞かなかったことにしてください』
「あい」
「はい」
『続けます、リナさんのおばあさんは優秀だったと、青山家のとある方から聞けました、おそらく優秀だったので、青山家からとても期待をされてたのかもしれませんね、亡くなったリナさんのお母さんは残念でしたが、リナさんも優秀、はい、しっかり、女系が活躍する干川の血筋を間違いなく継いでます』
「わーお」私、竜斗
『ただ、残念なんですが、この一連の事は一切公表しないでくれと、リナさんから言わました、なので内密でお願いします』
内緒多いな
『この事は、他の研究家にも通達しました、辿り着いても公表しないようにと、でも、誰も辿り着けないと思います、徳川家から書状をお借りして読むのは大変でしたから』
「え?」竜斗
「徳川家康意地悪!」私
「なんだっけ、鳴かぬなら鳴くまで待っとけほっとけよ」
「杏子黙って!」
「あい」
『会長のパワーと春樹竜斗さんのお名前をひっさげて、見せてもらうことが出来ました、はい、私もスターリバーです、ネームバリューに惚れて入所しました、おかげで研究がはかどるはかどる……あ、すいません』
「いえ、えっと、じゃあこの事知ってるのは誰ですか?」竜斗
『私の他は、春樹さんご夫妻、高瀬さんご夫妻、高井さんご夫妻のみです、高井さんご夫妻、もちろん会長にも内密はお願いして、了承は得てますので、お二人もよろしくお願いします、リナさんはとても賢い方です、なにかお考えあってのことだと思いますので、内密の方よろしくお願いします』
「もちのロン」
「もちのロンです」
「あ、先生、リナさんは私達が知ってるのは、知ってるんですか?この件について話してもいいんですか?」
『はい、大丈夫です、春樹ご夫妻にお話するのはリナさんから承諾を得てます』
「ありがとうございます」
『最後に!リナさんも高校、いや、杏子さん同様に中学時代からの恋を実らせ、一途にゴーさんを愛して、今に至ってます、干川家の末裔の女性は素晴らしいお方ばっかりだ、羨ましい、春樹さん、干川家の末裔と結婚出来て羨ましいです』
「はい、杏子と結婚出来てよかったです」
「竜斗……」
ムラムラ
「掃除下手ですけど」
「おい」
『掃除?そんなもんかわいいもんです、うちなんて、ブクブク太って、トドですよトド、しかも私が家に帰ってくるとウザがるんですよ!私はね、しょうがなく、キャバクラで憂さ晴らして、五反田のイメクラで、あ、えっと、では、失礼します』
プツッ
「イメクラ?」私
「得意のググリな、そして、聞かなかったことにしよう」
ポチポチ
「わお!イメクラ!コスプレ!OLやりたい!」
「もう無理じゃね?」
「は?殺すよ」
「サーセン」
「え、無理なの?産んでけっこう経って体型もどってるよ、まだ三十代前半だよ」
「うーん、うーん、丸山さんにラインして」
「ラジャ!」
「リナさんに電話するっ!」
「あ、やめたら?触れられたくないかもよ」
「そうかな、でも話したい」
ポチ
♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫ ♫
「でない」
「忙しいんだろ、リナも三番目産まれたし」
「そっか」
シュポッ
「あれ、ラインきた」
(どうせ、沢村のおっさんから聞いての電話だろ)
さすが察しがいい
(うんっ)
(だったらなんだ、四百年も昔の繋がりなんて知るか、それ言ったら、人類みな兄弟、どっかしらで繋がるんだよ!)
(うん、わかった、ごめん、嬉しくてつい電話しちゃった)
(嬉しいのは、私も一緒)
(リナさーん)
(バーカ、嬉しいのはショコさんと血が繋がってたからだよ、バカキョンは嫌だ、ブルマ無理、ナース無理、ポンコツ無理、チューして無理、おバカ無理、血が繋がってると思うと泣けてくる)
(ひどっ)
(ま、出会って初日から友達になりたいなんて思ったのは、後にも先にもキョウちゃんだけだよ)
(うんっ!私もだよ!)
シュポッ
うざっスタンプが送られてきた
リナさんは私のこと小バカにするけど、姉同様に私のピンチの時はいつも助けてくれた
リナさんは親友、そして、一個上の姉みたい!
いや、歳の差は約一ヶ月
やっぱり親友!
ご先祖様からのプレゼントかな
「ご先祖様、リナさんと出会わせてくれてあざす!」
ってあれ〜
なんでリナさんだけおっぱいデカいんだ?
ま、いっか
ふあぁ、ねみ
『さすが干川家の次女ね、頭の中お花畑』
『そうだな、おけいとそっくりだ』
『龍弘様、私も干川家の次女ですが、お花畑じゃありませんけど!殺すよ』
『俺達死んでるからね、ポンコツ似てるよ』
『うぐぐぐぐぐ』
『でも、おかしいわね、なんでこの子、お胸大きくないのかしら、そこも似てないわね』
『えっ?』
『はい?なにかおっしゃいたいことでも?』
『いや、おけいもそんなに大きくは…』
『蹴りますよ』
『サーセン』
『じゃあチューして、ねぇ、チューして』
『しょうがないな、ンンンン』
『エヘヘヘヘ』
『キモッ』
『もう!』
『オホン、現代の言葉は便利ね』
ガバッ
ブルブル
なんだ、なんか寒気で起きた!
あれ、寝落ちしてた
ん?竜斗ニヤニヤして寝てる
チュッ
はぁ、ねみ
で、寝た。




