宴
セブンでたんまり買い物して帰宅!
竜斗の下着は一応2セット買った!
また泊まる日あるかもだから、一応ね一応
「ただいまぁ」
「杏子!その辺でチューしてないでしょうね?ご近所で噂になっちゃうから勘弁してよね」
母、さっきのイジってるのか?本当に注意してるのか?
どっちだ
ってまぁ、チューしちゃったけどね!
なので、なんとも言えないのでスルー
二人で、ソファーの方のテーブルに買ってきた物を広げる
パタン
姉がお風呂から出てきた
…………!
って、おーーーーーい!
黒の下着姿で出てきた!
タオルで髪をワシャワシャしてる
竜斗は目のやり場に困ってる
そりゃそうなる
ガン見されてはこっちも困る
「こら祥子!今日はだめでしょ!春樹君いるのに!」
「え?この後、足にクリーム塗るんだからしょうがないじゃーん」
「そんなことしてるから、お嫁に行けないのよ!」
「うっさいなー、孫は杏子に期待して、コイツたぶんポンポン産むぞ」
「ちょ、お姉ちゃん!もう!早く着替えきて!」
「へいへい、黒なんだから平気だろ」
なんで黒ならセーフなんだよ
「あ、これよりきわどいの写真集に載ってるよ、竜斗ちゃん!今度写真集差し上げる」
いらん、やらん、見させん
って、竜斗は欲しそうな顔してる
ローキック足んねーのか?
「あ、杏子、次入りなーあんた髪の毛乾かすの時間かかるんだから早くね」
と、言い残し、なっっがい足にクリームを塗るため部屋に入っていった
あの足だと、すぐクリームなくなるんだろうな
「ねぇねぇお母さん」
「なぁに?」鍋の準備をしながら答える母
「お姉ちゃん、今日帰ってきてから、私や竜斗に取った態度、あんなの珍しいよね、あんな怒るとゆうか、言いたい放題言ってくるの、基本優しいとゆうかフレンドリーじゃん、しかも竜斗はちゃんと挨拶してんのに…でも機嫌すぐ直ってるし、なんだったんだろうね」
竜斗の手前、姉をフォローする感じで母に尋ねる
「ふふふ、バカねぇ杏子、祥子が本気であんなこと言うわけないじゃない」
「え?どうゆうこと?」
「あなた達、祥子に踊らされたのよ、まっ、後になって言えば、祥子の無駄骨だったみたいだけどねぇ」
「ええ?意味わからない」
「わからなくていいんじゃない?ただ一つ言えるのは祥子のおかげであなた達の本当の気持ちが聞けて、私は嬉しかったなぁ、と、ご馳走様って感じ?あなた達も更に仲良くなれたんじゃない?」
「えー、なんか意味深〜」
「あ、自分はなんか途中で気づきました、祥子さんが何を言いたいのか、求めてるのかを、それに気づいたら、祥子さんの優しさ感じました」
「さっすが、春樹君!それ正解よ」
「えーなんか私だけ仲間外れ!ね、竜斗意味教えて!」
「え、杏子も大人になればわかるよ」
「もう大人だし!ブー」
まぁ、なんとなくわかる、いやわからん、でも姉の途中からの行動を見ると、全て「台本」だったのかな
となると、母はグルか
まぁいいや、大人になればわかる
風呂イン
一応、全身しっかり洗う、一応ね!…って、毎回しっかり洗ってるわ!
自分にツッこむ
風呂アウト
リビングから話声が聞こえてくる
「そうなんすよぉ、初日にいきなり何か叫んだと思ったら監督にガン飛ばすし、凄かったんですから」
「マジで?アイツそんなことしたの?よく次の日行けたな、私なら恥ずかしくて無理だわー」
くっそ、私をネタに盛り上がってやがる
体を拭き終わり、髪をタオルで巻く
んで、下着を履く
姉の黒とは違い、一応オキニの水色のかわいいやつ
一応ね一応
ん!んんんん!
私もクリーム塗る!
姉に先を越されて黙ってる彼女ではない!
風呂場を出る!
バーン
下着姿で出た!
「………」
一瞬みんな固まる
「コラーーー!杏子までなにしてんの!」
「いいじゃん、私は嫁行けるもん!」
「そーゆー問題じゃないでしょ!姉妹揃って露出狂なんて、お母さん悲しいわ」
「ハハハ、チービ、私と張り合ってんのか?ねぇねぇ、お毛毛がはみ出てるよ」
「え!」
そんなわけないが、慌てて下半身を見てしまう
「ばーか」
「もう!」
って、この件なんかリナさんとやったことある
「祥子もやめなさい!はしたない!春樹君が困ってるじゃない!」
モジモジしてあさっての方を見てる竜斗
「え、いいんじゃん、そのうち嫌でも見るんだから、あ、もう見てたりして!」姉
うっ!そんなん言われたら一気に照れてきた
「まだ見てません!」竜斗
まだってなんだよ、まだって、母と姉に何言ってんだよ、落ち着け!…って、下着姿の私がツッこむ資格はない
「ウケるぞ竜斗ー」姉
「いい加減にしなさい!」
「はいはい、ほら杏子早くその貧相な体しまってこい」
「貧相じゃないもん!」
そうだった、ちっぱいバラすとこだった、もう遅いか
いや、そのうち見せるのか、エヘヘへへ
「キモイぞ早くいけ」
自分で晒したくせに逃げるように自分の部屋へ
一軍部屋着を着る
髪を乾かす
「あははは」
ん?竜斗の笑い声が聞こえてくる、早く風呂入れよ
なんかまたネタにされてそう
やっぱりリビングで乾かそう
ドライヤーとブラシを持ってリビングに戻る
「あら、こっちで乾かすの?」母
「うん、なんか私の悪口言われそうだから」
「んだよー邪魔だよ、邪魔!話盛り上がってたのにー!ねー竜斗ー!」
竜斗の腕を持ってブンブンする姉
「ちょっとお姉ちゃんだめ!」
「え?なによいきなり」
「お姉ちゃんは竜斗って呼んじゃだめ!」
「はあ?何言ってんの?竜斗は竜斗じゃん、杏子がそう呼んでるから、合わせてるんじゃん」
「竜斗って呼んでいいのは私だけ!」
「じゃあ、私はなんて呼べばいいのよ」
「お母さんみたいに春樹君でいいじゃん!」
「うわ、めんどくせ、つまらん嫉妬しやがって、変なとこお母さんに似たな」
「なんか言った?」母
「もう!ダメって言ってらダメなの!」
ダンっ!足で床を叩く
「おいおいーすげえ怒ってるじゃん、やばくね?」
私を見て竜斗に楽しげにささやく姉
「ダメ!」
「ねえ、杏子、怒った顔もお母さんソックリ、クリソツ」
「祥子!私はこんな不細工な顔しないわよ!」
「もう!お母さんまで!不細工じゃないもん!」
「あら、鏡見てきなさい、やばいわよ」
「みなさん、賑やかでいいですね」
「なに!」
呑気な竜斗を睨む
「あ、ごめん」
「わかったよ、でもあんたら結婚したら春樹君じゃおかしくない?」姉
おかしくはない、普通だろ…って結婚
エヘヘへへ
「杏子〜あんたいつからそんな気持ち悪い笑い方するようになったの?」姉
「そうなのよ、春樹君と出会ってからたまに変な笑い方するのよ、大丈夫かしら、気持ち悪い」母
お猿みたいな事いいやがって
でも、言われてみればそうだ、竜斗と出会ってから、変な妄想モードに入ってしまう、これは社会に出たら危ない!気をつけなければ!
「わかった!じゃあ竜ちゃん!竜ちゃんならいいでしょ?ねー竜ちゃーん」
また竜斗の腕をブンブンする姉
てか、意外とメロメロじゃね?芸能人のくせに
てかてか、星川家女子みんなメロメロじゃん
全滅、竜斗一人勝ち
ん?「竜ちゃん」のがなんか親近感湧く気がする、私もそっちにしとけばよかったか、いや、この先結婚して子供が出来たら、竜ちゃんじゃカッコ悪い、いやそのころはアナターンって呼んでるか、エヘヘへへ
「杏子、本当にそれやめなさい、やばいわよ」母
やばっ、言ってるそばから
「ま、いいんじゃーん、子供なんだし」姉
「大人だもん!」
「へいへい」
見るからにこの件に飽きてきてる姉
「もう!じゃあいいよそれで、竜ちゃんでいい」
「あ、そ」
飽きてる、だからB型は嫌だ!
あ、竜斗もB型だった、訂正、B型好き
ちなみに私はO型
相性どうなのかな
リビングにある姿見を使って髪を乾かす
ん?なんか視線を感じる
ん?竜斗がタオル諸々持って立ち尽くして、私を見てる
「なぁに?」
一旦ドライヤーを止める
「いや、なんでもない」
「早くお風呂入ってきてよ、お腹空いちゃった」
「え!う、うん、じゃあ行ってくる」
なんなんだ?ま、いっか
ブォー
ドライヤーのスイッチをターボにする
竜斗が風呂イン
「ねえ、杏子、最近なにがあったの?今日は話が進んだみたいで良かったけど、ずっと心配してたのよ、ねえ祥子」
竜斗がいない隙を狙って母が聞いてくる
「うん、お母さんから聞いてたよ、何かあったの?」
「え、お姉ちゃんも私と竜斗のこと知ってたの?どのくらい知ってるの?」
「うん、ぜーーんぶ聞いた、最初から最後まで」
「もう!お母さん、私は自分でお姉ちゃんに報告しようと思ったのに」
あれ?姉は全部知ってたの?なのになんであの態度、あ、なんか、わかってきた気がする
「あらそう?ごめんね、つい嬉しくてね、杏子が恋するなんて思わなかったから」母
「まぁいいけど、うんとね…」
自分の恋の話って、家族にするもんなのか?
ま、いいや、もう自分に失うものはない、チュー案件より恥ずかしいものはない
今まで起きたことを話した
もちろん都合の悪い、清水先生の名前とかキスとかはカットしてね
「だからね、私の勘違いで竜斗を傷つけちゃったし、遠回りしちゃった、今日だよ、ホント今日、仲直りとゆうか、復縁とゆうか、仲良くなったのが、今さっき」
「それさっ、勘違いとゆうか、ただの嫉妬だ、まだ学生なんだからそんなもん、でも相手が竜斗で良かったね、竜ちゃんは真面目だから待ってくれた、それに彼は良い男、歳上の私、しかも芸能人の私にも臆することなく杏子のこと守ってくる、いいやつゲットしたね杏子」
お姉ちゃーん、嬉しい、エヘ…危なっ
「でも仲良くなったならいいわ、今後下手な嫉妬で傷つけちゃだめよ、春樹君と上手くいってないと杏子死んだような顔しちゃうし、引きこもるし、ご飯も全然食べないんだもん、心配したわ」
「下手な嫉妬って…お母さんがそれ言うかね?」姉
「なんか言った?」母
「お風呂ありがとうございました!」
竜斗が風呂から出て…
うーーーわお!
カックイイ
紺のタオル生地の上下スウェット
なんだろ、一気に大人の色気が出てる
うっとりする、この人、本当に私の彼氏?
「春樹君はユニフォーム姿もそうだけど、何来てもかっくいいわね、ハァ、もうため息ついちゃう」
母もうっとり
「どれどれ」
姉が竜斗に近づく
「手をここにあてて、体をこうして、こうやる」
竜斗にポージングさせる
姉は竜斗の右肩に両手でつかまり、片足をくの字にあげてポーズを決める
「どお?」
うーわ、これはまた凄い!これこそマジでファッション雑誌
マジモデル竜斗
「ちょっとーすごーい写真撮るね」
携帯でパシャパシャする母
私も撮ろ
じゃねーわ
「お姉ちゃん、それペアルックじゃん!」
姉は全く同じやつの濃いピンクを着てる
「ペアルックって…カップルコーデって言ってくれる?」
「もっとダメじゃん!」
「うっさいなぁ」
「てか、お姉ちゃん狙ってそれ着てるじゃん、だって見たことないもん!」
「いいじゃん、別にー」
「よくない!私にも同じのちょうだい!」
「あ、ごめーん、レディースは私のサイズしかないから、杏子には無理だわ、チビだからね、悔しかったら牛乳飲め」
「もう!」
チビチビって、160センチはチビじゃない!
そりゃ、姉の173に比べると小さいけども!
なんで姉妹でこんなに差がでるんだ
「お母さん、ちょっと写真見せて」
姉が母の携帯を見る、じっくり見てる
「竜ちゃんさぁ、野球飽きたらモデルやんなよ、うちで雇ってあげる、間違いなく売れるよ」
「お姉ちゃん!」
「うるさいなぁ!話終わるまで待て!」
うー
マジモードの姉にひるむ私
「まずね、この服の撮影は今のポーズでイギリス人のモデルと撮ったの、でもお世辞抜きで竜ちゃんのが良かった、かっこいいとかそうゆうレベルの更に上、業界うけが半端なくいいと思う」
ま、マジか、これで更にコツを掴んだら…
「いい、冗談抜きの話ね、野球で成功するのが一番いいと思うよ、でも、どっかで挫折したり怪我したりするかもしれない、その時のために視野を広げておきなさいって話」
竜斗がしっかり聞いてる
「あ、俺野球ダメでも、モデルが出来るんだって気持ちがあれば、余裕が出てきて野球にもきっと良い効果がでる、でも、反面逃げと思うかもしれない、でもそれでいいの、学生から社会に出たら色んな波に揉まれる、そこでいくつもの引き出しがあるだけで全然違うから、そうゆう意味で、モデルも一つの考えとして持っておきなね、それだけの素質あるから」
「はい、わかりました!」
「お姉ちゃん、竜斗は新幹線の運転手になりたい夢もあるんだよ」
「あ、良いんじゃない、それも立派な夢、でも野球続けて、ダメになった時が年齢的にもう新幹線の運転手が無理だったらどうするの?そのためにも視野の広さは大事だからね」
「竜ちゃん、新幹線の運転手もいいけど、いつでも新幹線のグリーン車に乗れる夢も悪くないよ、それが野球選手でも、モデルでも、モデルからの俳優でもね」
「はい!凄く刺さりました!ありがとうございます、その言葉忘れません!」
「いーよー忘れんなよー!あ、モデルやる時ははうちの事務所ね」
「もちろんです!」
「お姉ちゃん!」
「なんだようるせーなー」
「私モデル反対です」
「なんで?」
「絶対女優と結婚するじゃん!」
「はぁ?あんた女優をなんだと思ってんのよ!…まぁね、あんたみたいなチンチクリンじゃ、女優に取られちゃうかもね」
「え?チンチクリンってなに?チンチクリンてなに?」
「うっさいなぁ、じゃあ杏子が女優になればいいでしょうが!」
「え?私が女優?無理だよぉ、いいの、将来は竜斗のお嫁さんになって専業主婦になる!」
「だめだわこいつ、脳内もチンチクリンだわ」
「ねぇ!だからチンチクリンってなに!」
「ほら、いつまでも騒いでないで!お鍋出来たから、食べるわよ!」母
「はいよー」
「チンチクリン…てなに?」
「ありがとうございます!」
鍋を囲む
竜斗の隣りに…姉が座る
って、おい
「お姉ちゃん!そこ私座る!」
「うるさい!さっきからギャンギャンうるさい!」
「そこ、代わって」
「今日くらい、いいだろ、ケチケチすんな」
「やだ」
「正面のが、竜ちゃんの顔よく見えるぞー」
「はっ!うー、じゃあ今日は譲る」
「オーケーだってー、やった〜今日は私の男ね」
姉は竜斗の片腕にしがみついて、頭を傾け竜斗の肩に乗せる
殺す
「もう、お姉ちゃん!やっぱりだめ!代わって!」
「やだピョーン」
「あなた達!いい加減にしなさい!祥子もいい歳して煽らないの!」
「ふぁい」
と言ったあと、私に舌をべーっと出して威嚇してくる、子供か
「さっ、うるさいバカ女どもはほっといていいから、いっぱい食べなさい、まだお肉とかあるから、遠慮しちゃだめよ」
「ありがとうございます!いただきます!」
「おー、遠慮なく食え食え、あ」
姉が何かを思い出す
「あーー、竜ちゃんこの前カレー食いまくったでしょ!おかげで私にカレー残ってなかったんだからね!このー」
今度は竜斗の首を絞める姉、さっきの甘えたはどうした
「祥子〜〜」
母がお玉を振りかぶる準備をしてる
「さっ、食べよ食べよ」
姉が大人しくなった
てか、あの時来てたの竜斗って知ってるのか、私と母で女友達ってごまかしたのに、本当に全部聞いてるんだ
鍋パが順調に進む
「あ、そうそうお姉ちゃん」
「ん?」
「竜斗ねぇ、自分の部屋にお姉ちゃんのポスター貼ってるんだよ」
「え!なんで知ってるの?」
慌てる竜斗
「へへ、お姉さんのさおりさんから聞いたぁ」
「ったく」
余計なこと言いやがって顔
「へぇーなんのポスター?」姉
「あ、テレビドラマのやつです、去年のやつです」
「ドラマ?あー、私が座ってるやつね」
「いや、白衣着てポーズしてるやつです」
「え!」
突然箸をとめる姉
「あ、サイン入りのやつか」
「え?サイン入りのなんてあるんですか?」
「え!」箸を置く姉
「竜ちゃん、それ、どこで手に入れた?」
「あ、いやその」
「それ、普通じゃ手に入らないよ、業界人に知りあいがいるの?」
「いや、いませんけど…」
何か含みをもつ竜斗
なんだ!またオイタか!ローキックの出番か?
「じ、実は自分バイトでエキストラやったことあるんです、とゆうか、今でも暇あればやってます」
「え?」姉
「えーーーー?」私
「あらまぁ」母
女全員のけぞる
「野球部の練習があるので、定期のバイトは出来ないんです、なので日雇い感覚で行くとなると、エキストラはもってこいなんですよね」
「今は、おかげ様で練習が濃いので、この前一回行ったくらいですけど、その前はチョコチョコ行ってました、ロケに、あと駅の反対側に撮影所あるじゃないですか、そこに行ったりしてました」
ま、マジか
「ふぅーん」
まだ、なにか納得してない
「そのポスターさぁ、番宣用でさ、撮影中のエキストラにはまず配られないんだけど…」
ん?どゆこと?
「あ、その、お恥ずかしいんですが、エキストラに出た時にスタッフさんから声をかけていただきまして、端役でほんと端役で出演させていただきました、そのスタッフさんから、クランクアップ?後に送っていただきました」
「あ、あーーーー!」
「竜ちゃんさぁ、五話の急病で担ぎこまれた高校生の付き添い役でしょ!」
「あ、全くもってその通りです、さすがよく覚えてらっしゃる、こっちは葉山翔子さんと会えると思って、練習日だったんですが、サボって行っちゃいました」
おい、サボってまで会いに行った?
本人の生下着姿見れた時の感情教えろ
「覚えてるよ、だってセリフも交わしたじゃん、しかもなかなかの尺だよ」
「はい、大根ですみませんでした」
ええ!共演ってこと?やばっ
「何いってんのよ、あれさ急遽だったじゃん、なのになんか普通の高校生がふらっと来て、リハ少しやっただけで一発オーケー、みんな感心してたんだから!」
「あー、でも納得、誘ったのAPの山岸ちゃんでしょ?」
「あ、そうです」
「アイツ、イケメン好きだもんなぁ」
「さっき、なんか見たことあるなぁって思ってたから、完璧思い出したわ、てか、なんでさっきで思い出せなかったんだろ?」
「あ、そっか、髪の毛ないからだ、あん時あったもんね」
無いわけではない、坊主からの〜短髪なだけだ
「はい、でもすみません、騙すみたいな形になって、大女優さん相手に話すのもどうかなと、あとたぶん覚えてないからいいやって思ってました、本当すみません」
「全然オーケー、いやあ、マジか、あなた俳優決定」
「お姉ちゃん!」
「なに!」
「だめ、アイドルと結婚しちゃう」
「うっさいボケェ、しつこい」
うー
「竜斗、なんで教えてくれなかったの?」
私が寂しげに問いかける
「いや、その」
「あ、私がいけないんだ、言うタイミングなかったんだねごめん」
「ん、まぁそれもあるのかなぁ、とゆうかなんとゆうか」
「歯切れ悪いなぁ、あ!また浮気?浮気?」
「え、竜ちゃん浮気したことあるの?」
「浮気はだめ、絶対だめよ春樹君」
プルプルする母、だから過去に何があった
「違いますって!浮気なんかしたことないですから!やめてよ杏子!」
「じゃあなんでそんなに歯切れ悪いの?」
「いや、そのこの場で言う事じゃないから」
「さっき、ここで告白しといて何言ってんの?」
と、私が言うが、母も姉も同じ気持ちだろう
「あーもう、わかったよ、エキストラのバイトしてクリスマスプレゼント買ったんだよ!いつ渡せるかわからないけどサプライズ感出したいじゃん?で、渡す時に言おうと思ってた」
「あと、俺、自分の野球道具も買わなきゃで、大した物買えなかったから、恥ずかしくてモジモジしたごめん」
「え!嘘、やだ、ごめん、でも今度ちょうだい」
「今あるよ、待って」
竜斗がバッグをほじくり出す
「はい、これ、ごめん、本当大した物じゃないから」
袋を渡してくる
綺麗にクリスマスラッピングしてある
「あ、ありがとう、え?でもなんで今持ってるの?」
「いや、いつか渡せる日が来るよう願いもこめて、忍ばせてた」
「ね、ねえ、あ、あけて、いい?」
涙が出てきた
「いや、ここじゃあ恥ずかしいから一人で見てよ」
「竜ちゃん、開けさせてやりな、金額じゃないよ、気持ちだよ気持ち、こればっかりは大人になっても一緒」
姉も母も、私の涙の理由はわかってる、さっき話したから
「いいよ、開けて、大した物じゃないからね」
コクッと頷く
そして、ピリピリっと、ラッピングを綺麗に剥がす
すると、スラッガーの袋が出てきた
中身を取りだす
わぁ
スポーツネックレスが二つ、キーホルダー、あとこの前の色違いの水色のリストバンド
「わー嬉しい!」
「リストバンド、毎日ピンクしてるから、色違いのもあってもいいかなって思って、それも踏まえてスポーツネックレスは最初から二つにした」
「うんうん、ありがとう」
「あ、それから、そのネックレスは俺とおそろなんだ」
と言うと、またバッグを漁る
「ほら」
同じスポーツネックレスを見せてくる
「公式戦の時は付けれないから、こうやって、ほら小さくなるからポケットに忍ばせようかと思って」
もう感激、素敵、嬉しくて鼻血出そう
母と姉の前なのに、竜斗に抱きついて
「ありがとう、ありがとうね」
さすがに姉もイジってこない
「えっとね、私も渡すものあるよ、クリスマスプレゼントじゃないけど、取ってくるね」
部屋にダッシュ
さすがに母は叱ってこない
部屋にぶん投げてあるスポーツバッグから袋を取り出す
袋を持って戻る
「竜斗、この袋の中からまず一本取って」
竜斗が袋の中を覗く
「ミサンガだ!杏子が作ったの?」
「そだよー引きこもりした二週間、アホみたいに編んでた」
「じゃあこれ」
竜斗がミサンガを一本取る
「じゃあ、利き足出して」
右足を出してくる
「じゃあ付けるね、あ、まだ願いことしないで、夏の大会前にもっかい付け代えるからその時ね」
竜斗の右足に付けてあげる
「はい、もう一本取って」
竜斗が取る
「じゃあ、私はこれ」
自分で選んで一本取る
「本当は利き手がいいみたいだけど、野球ですぐ切れちゃいそうだから、左手出して」
左手を出してくる
「付け方見ててね、あ、これは願いことしていいよ」
付けてあげる、何か願ったかな
「はい、次は私に付けて」
左手を出す
竜斗が付けてくれる、一回見せただけなのにすんなり付けてくる、さすがだ
その間私は…
(竜斗と将来結婚出来ますように)と、願った
「はい、これでオーケー、オソロだよぉ、切れたり外れたら言ってね、またすぐ付けてあげる」
「わぁ、ありがとう」
手を上にかざし、腕をクルクルさせてミサンガを眺めてる
「本当にありがとう!めっちゃ嬉しいよ」
「テヘヘ、引きこもってても、いつか渡せるかなっ、渡したいなって思って作ってたんだ、もちろんバッグに持ってた、だから竜斗と一緒」
「もぅー泣かせるなよーグスン」姉
「杏子、よかったね、グスン」母
「うん、幸せ、エヘヘへ」
あれ?姉が泣いてるの初めて見たかも
「おっし、乾杯するぞ!みんなグラス持て!」姉
「かんぱーい、いえーい!」
「かんぱーい」
宴のボルテージは最高潮だ
「おっし、早く食って次は桃鉄だ!」
「てか、お姉ちゃん!」
「今度はなに!」
「桃鉄もらったの?」
「違うわ!テレビでCM見たから、帰りのタクシーに駅前のゲオ寄ってもらった」
「え?もしかして、自分で?マネージャーさんは?」
「ん、あいつは直帰させたから、自分で買ったよ、それがなによ」
ま、マジか、想像してみる
ゲオにタクシーで乗り付け、出てきたのが葉山翔子、あの派手な格好で店内に入り、桃鉄を握ってレジに並ぶ
か、カオスだ!
「お姉ちゃんって凄いね」
「なんでよ…あー!思い出した!ゲオの店員ムカつくんだよ、私がさぁポンタカード出したらさ、え?ポイントカードあるんですか?だって!普通はポイントカードありますか?だろ!なのに、あるんですか?って…ふざけんなよって思ったわ」
えっと、それ、店員さん悪くない
そりゃ、そうなる!
姉よ、もう少し身をわきまえろ!
その後、みんなで桃鉄
ボンビーのなすり付けあいで、また姉妹喧嘩になったのは言うまでもない
普通にトップをかっさらったのは、母だった。




