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モンスター協奏曲  作者: 東京小町
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31/60

告白

 

 素敵な女子会の翌日


 今日は、新年練習初め


 トニーも再来日!


 あけおめ言えるのか?メイドで習ってこい



 私にはミッションがある

 竜斗に謝罪だ!


 グローブ渡した時みたいに、めっちゃ早く来て待ち伏せも考えたが…


 ちょっとそれは、今の私達には温度差がありそうなので、やめておく


 なんせ竜斗と会うのは二週間ぶりだから


 狙うのは、朝のストレッチの時だ、前みたいに近くにスルスルっと滑り込む!




 グラウンドに着いた

 だいぶ久しぶりのグラウンド


 今日は正月明けでゆっくりなのか、みんなの出が遅い


 まだ、ストレッチシートは敷かれていない


 竜斗もまだかなぁ、と思ったが…ベンチにいた


 寒そうにしながらも、グローブの手入れをしている。


 フフ、大事そうに使ってくれてる



 声をかける…


 あれ、やばい、どう声をかければいいんだ?


 一ヶ月避けてきちゃったから、近寄り方がわからない


 いきなり、前のテンションでは行けないのはわかってはいたが…いざ竜斗を目の前にすると固まってしまう


「あ、キョウちゃん久しぶりおはよう」

 竜斗が私に気づいて、先に声をかけてきた


 グローブの手入れの手を止めず、こっちも見ずの挨拶


 一応の挨拶、それは以前とは違う事務的な挨拶、あけおめなしの挨拶


 私が大好きな、ニッやニコニコがないどころか、ただのついで


 自分が正気に戻って、初めて気づいた。


 既にもう塞ぐことは不可能かもしれない二人の距離


 私はやはり、とんでもないことをし続けてきてしまった。


 相手の態度で改めて実感する。


 でも、謝罪はしなければ

 でも、でも、考えてきたセリフが全部飛ぶ、いや全部使えない。


 ここまでの距離感は自覚なかった。


「あ、あの春樹さん」


「え?なに?」

 久しぶりの二人だけの会話にビックリしたのか、さすがにこっち見てきた


「あのその、すみませんでした!」

「え?なになになんで謝ってるの?」


「いえ、その、なんか私、ここんとこ頭おかしかったんです、色々勘違いもしてしまって、これからはまた色々と仲良くさせていただきたいです!本当すみませんでした!」


「え?あ、そうなんだ、うんわかった、どっか具合悪いのかなとか思っちゃってたから、安心したよ、これからも頼むね」


「あ、はい、こちらこそよろしくお願いします」


 うーん…


 思い描いてた返しと違う


 やはり、なんか溝を感じる。


 でも、私のせいだ、頑張るしかない。


 少しづつ回復をしていくのを願うしかない。





 

 謝罪から、数日経った


 ぜーんぜん、前に進まない

 全く持って二人の距離が縮まらない


 最初の一カ月が情熱的過ぎたのか…


 もう一度あの時に戻す作戦が全然だめ


 やる事はやってる、ふてくされてやってなかった、一緒にランニングやダッシュやストレッチ

 キャッチボールに元夫婦の投球練習


 それに、こっちから積極的に話しかけてる。


 でも、だめ、縮まらない


 まずダメなのが、私自身が自分で線引いてる、距離の縮め方がわからないから、その線を越えることが出来ない


 練習終わった後とかも話かけたいが、みんなと喋ってる輪に入れない。


 完全にダメだわ


 生きる気力失うレベル


 もうこのままなのかな、それでもいいのかな



 やだ、絶対嫌だ!


 竜斗と仲良くしたいよぉ


 もう限界


 リナさんに相談した


「え?したらめんどくせーから、とっとと告っちゃえ強引に距離縮めろ!告白してヤッてこい!」


 本気なのか、冗談なのかわからないが

 半分合ってる気がする。


 もう、告白する以外、距離の縮め方がない気がする。


 もしかしたら振られるかもしれない、それはしょうがない、私が悪いんだ、ブレた私の責任


 でも、気持ち伝えなきゃ!


 後は、いつ告白するか


 早い方がいい、二人だけの時間を作る事が出来ればいいんだけど…





 そのタイミングは意外と早く訪れた


 謝罪から一週間程経った土曜日


 トニーから、今日はハルキの水泳とジムを視察しに行く

 と、言われた。


 午後の練習を早く切り上げ、三人で竜斗の通うジムに行くことになった。


 これはチャーンス


 邪魔者はトニーだけ、トニーはアメリカ人なので用が済めばとっとと帰る。


 おそらく二人の時間が作れる。



 すると、ジムに向かうときに変化を感じた

 どうも竜斗の様子がおかしい


 こっちをチラチラ


 何か会話したそうだけど、なにか遠慮してる感じ

 もしかしたら、竜斗も距離を縮めたいのかな


 いや、そんなことないかな、私の思い過ごしか


 竜斗の心がわからない、わからなくなったのは…


 自分のせい




 竜斗の水泳を初めて見た


 エロい目で見ようとしてた、以前の私


 確かに私のエロさは抜けてないが、そんなの関係なく水泳の竜斗もカッコいい!


 その水泳の時間は、競技者タイムみたいで、他のレーンで泳いでいる人達はみんなガチめ


 でも、それに負けてない、いや勝ってるんじゃね?

 と、思うくらい綺麗な泳ぎに速さ


 しぶきが全然立たない


 クロールなんて、ヒトカキでスィーーって前に進む


 マジで鮮やか


 毎回思うが、この人はなぜ補欠の野球部にいたのか




 ジムも水泳も終わり、予想通りトニーはとっとと帰った。


 私は待合室で出待ちをする。




 しばらくすると、竜斗が出てきた


 私が待ってたことにビックリしてる


 そして、なにか考えてる顔をしてる


 そんなのお構いなしで告白する!


「あ、あの春樹さん!お、お、」


「キョウちゃん、時間ある?」

「あ、はい」


 え?


「こっちきて!」

 私の手を引っ張る


 え?なに?え?


 待合室の脇の道を通り、誰もいないテレビが置いてある談話室みたいなところへ来た


 どゆうこと?少しパニック


「あの、その、キョウちゃんに伝えたいことがある!」


 え、もしかして告白する前から振られるの私?



「俺は!キョウちゃんが好きだ!好きで好きでたまらない!本当に好きだ」


「はへぇ?」

 久しぶりに変な声出た


 まさかだった、こっちが先に告白しようと思ってたから固まってしまった、ちょっと間があいてしまった



「あ、やっぱりそうだよね、ごめんね、もう気持ち離れてたよね、うん、覚悟はしてたから大丈夫、でもこれからも野球部をよろ…」


「ちょ、ちょっと!ちょっと待ってください!私はまだ何も言ってない!勝手に話を進めないで!」


 マジふざけんなよ、久しぶりに竜斗に怒ってる私


「え、いや、変な間があったから…困らしたかなって思って」


 それはわかる、以前だったら即答だ、でも違う、違うの!


「違うんです!私から告白しようとしてたからビックリしただけです!」


「え?」


 スゥーッと息をのむ


「私は、私は、私も、春樹さんが大好き!竜斗のことが大好き!竜斗がいなきゃ生きてく気力がわかない!それとえっと、そうだあの、今すぐ結婚したいくらい好き!」


 あ、ちとパクってしまった


「それにそれに、竜斗がいないと…え?んん、ん、んん…」


 竜斗は急に私を抱き寄せキスをしてきた


 そう、事故ではない、本気のキス


 私はビックリしたが、そのまま身を委ねることにした


 キスが終わり、私の両肩を手で握りそっと抱き寄せを解除してくる


「ごめんいきなり!つい気持ちが先走りしちゃった本当ごめ…え!んん、んん、ん…」


 今度は背伸びをして私からキスをした



 しばらくキスした



 背伸びをやめキスを終わらせる


「これでおあいこ、私も気持ち先走りしちゃった」


 すると、竜斗が抱きしめてきた


 そう、あのグローブを渡した時みたいに

あれ、でも今回はなんか違う、少し震えてる竜斗


「よかったぁ、本当、よかったぁ」


 その声を聞いた瞬間、私はギュッと抱きしめ返した


 この一ヶ月ちょい、一番辛かったのは竜斗だ

 私のアホな行動のせいで、辛い思いをさせてしまった


「ごめんね、本当にごめんなさい」


 竜斗の胸で謝罪する、自然と涙が溢れてくる 



 ダメ、ちゃんと説明しよう


「竜斗、ちょっと話を聞いてくれる?」


 抱き寄せを解除して、優しく問いかける


「ん?うん、聞くよ」


 竜斗はまだまだ抱き合っていたそうだが、ここは一旦落ち着く


 それにいつ誰がここに来るかわからん、いつまでも抱き合ってるわけにはいかない、公共の場だ!うん



 談話室のテーブルの椅子に横並びで座る。

 すると、目の前を人が通った


 あぶねー



「あのね、まず本当謝らせて、ごめんなさい」


 それから、この一ヶ月ちょいの間に私に何が起きてたのか、そして私の気持ち、そしてそして、オノマリさんとの面会からのカラオケ等、全て話をした。


 清水先生に殺されてもいいので、清水先生に話を聞いたことも全て包み隠さず話をした。


 ここまで、辛い思いさせたんだ、今更嘘ついたり隠し事する気はない。



「以上です、あの勝手で申し訳ないんだけど、清水先生の事は恨まないで、私がかなり強引に聞き出したから、清水先生悪くないから」


「うん、やっぱりそっちだったかー」


 え?そっち?そっちってどっちよ?


「わかったよ、話してくれてありがとう、でもいいんだ、どうでもいい、過去の事はもういいよ、今のキョウちゃんの気持ち聞けたから、もうそれだけでいい、なんかさ俺の事をキョウちゃんが好きでいてくれるなら、あとはなにもいらないし、どうでもいいんだ」


「ちょっと竜斗!」


「ええ?」


「私が竜斗って呼んでるのに、キョウちゃんはないでしょ!杏子って呼んで!」


「うん、わかったよ、きょ、杏子」

「ヨシ」


 竜斗の言う通りだ、私も竜斗が私の事を好きだと言ってくれるなら、もうなにもいらない、過去も気にならない


 何してたんだ私、清水先生に聞く前にとっとと告白しとけばよかった


 ま、今更もう遅い、このアホな勘違いがあったから余計に愛の深さを自分で確認できた。


 前向きに捉えて、今後を大事にすると自分に誓う


「竜斗!今まで、ごめんね、これからは心の底から愛すから!それで勘弁してください」


「え!う、うん!俺も心の底から愛すよ」


「エヘヘへ」やば、ヨダレ出る


「で?そっちってどゆこと?そっちじゃない方ってなに?」


「え!」

 あ、ヤベって顔した


「なに!そっちって何!浮気?早速離婚?ジム離婚?」


「えええっとその、浮気ではない」

「では?ではってなに!話の内容によっては、やんよ?」


 立ち上がってファイティングポーズを取る私


「ちょちょちょっと待って!ちゃんと全部話すから、最後まで、ちゃ、ちゃんと聞いてね」


 竜斗も立ち上がり、防御の姿勢をとる


「ん?わかったから早くゲロしろ、カモン」


「蹴らない?」


「わからない内容による」


「え?」


「早く!」


「はい、えっとその、この前俺さ、カゲさんのとこ行って話をしてきたじゃん」


 カゲさんのとこ?あー工藤さんのお父さんの車屋さんだな


「うん、で?」


「そのぉ、帰るってなった時に女性の事務員さんに車で駅まで送ってもらった」


 なんだそんなことか


「なんだ、だってゴー君もいたよね」


「いや、ゴーはリナと約束あるって言うから別行動」


「なに?ってことは、女と二人でドライブか?あ?」


「いやいやいや、最初にね、カゲさんが送ってくれるって言うから、やった!助かる!と思ったんだよ!でも、なんかその、急展開で女性が急に送ることになっちゃって…その…」


「で、ノコノコ送ってもらったの?」


「えっと、ほら一回送ってもらお、ってなって、女性だから断るってなんか変じゃん?」


 まぁ、なんとなくわかるけどもムカつく


「杏子にはチャリ二人乗りはダメって言われてたけど、車の二人乗りはダメって言われてないからそのぉ、セーフかなと思って…」


「いや普通にアウトだろ」


「ですよねー」


「とゆうことはだ、これがバレてて、私が怒ってる、態度がおかしい、やベーなーのそっち?」


「あ、うん」


「バレたらやばい!と思ってる時点でダメじゃん」


「いや、その報告しようと思ったんだけど、タイミングが…」


 うーん、そっか、言うタイミングをなくさせたのは私の責任か、とりあえず我慢するか


「で?若い人?」


「二十一歳で金髪」

「髪の毛の色は聞いてない」


「ごめん」


「名前は?」

「川口さん」


「は?なんで名前と歳を知ってるの?送るだけならその情報いらないでしょ!竜斗が聞いたの?」


「違うよ!向こうが勝手に自己紹介してきたんだよ」


「で?竜斗も自己紹介したの?」


「え!あ、うん、自己紹介されたら返さないと流儀に反するとゆうかなんとゆうか」


「は?お互い自己紹介?もうそれ合コンじゃん合コン!車内合コン!浮気だ浮気!」


 フーフーフー、いかん、私、リナさんみたいになってる


「なんでだよ!浮気じゃない!」


「で?かわいい人?」

「え!うん、いや化粧してたからなんとも…だよ」


 イラッ


「おっぱい大きかった?」


「………」


「なんでそこだけ黙るんだよ!オラァ!」

バシッ!


「イッタ!」


 今年初ローキック!


「まあ、今回は私も悪いことしたから許すけど」

「許してないじゃん!蹴ってるじゃん!」


「あ?」


「いや、なんでもないです」


「ははは、でも杏子に怒られるの久しぶり!やっぱり杏子は、こーじゃないと!」


「随分と余裕かましてますね、竜斗さん真面目なお話していい?」


「うん、はい」


「あのね、もし私がかっこいいお兄さんの車に、しょうがない理由があったとしても、乗ったらどう思う?車内二人っきり」


「嫌だ」


「でしょ?相手が嫌がることはさっ、言われなくてもするのやめようよ、もちろん私も竜斗が嫌がることはしないから」


「わかった、悪かった、もうしない、考えて行動する」


「二人の約束、お互い相手が嫌な思いをすることはしない!約束しよっ」


「わかった約束する!」


「じゃあ、もっかいチューして」

「え?」


「もっかいチュー、仲直りのチュー! んん」


 プハ!エヘヘへ、死にそう


 てか、私、こんだけ大人ぶっても、チュウ一発でダメだわ

 浮気されても、チュウ一発で許しちゃいそうだわ 


「機嫌直った?」


「一言多い!」

「はい」


「じゃあさ、今度誘われたらなんて断るの?」


「え?そうか、うーん、けっこうです!かな」


「だめ、僕には大好きな彼女がいるのでお断りします!はい、どうぞ言って」


「俺には、大好きな彼女がいる!その子の嫌がることしたくないのでお断りします!で、どうかな」


「よくできました」



 ん、あれ?あれあれ、彼女?


 あれ、私達、お互い好きって言い合ったけど、付き合うとはなってない


 ん、これって、お互い告白したから、お付き合い自動スタート?


 竜斗を見てみたけど、同じあれっ?って顔してる


 うーん、いや、ここは、付き合ってください!よろしくお願いします!って必要だよね?


 しゃあない、ここまで来たらこんなんハードル低い


 私から言おう

「ねえ、竜斗、あの、私とつき…」


 ♫ ♫ ♫ ♫


 いきなり私の携帯が鳴った

 静まり返ってる室内なので、着信音が響き渡る


「うわっビックリしたぁ!」

 二人でドキッとした


 着信音はスターウォーズのダースベイダーのテーマ


「お母さんから電話だ!出るね」


「あ、お母さーん、どうしたの?」

「あら機嫌がいいわね、なんかいいことあったの?」


「え、うん、で、どうしたの?」

「こら、どうしたのじゃないでしょ、全然帰ってこないから心配したわよぉ」


 えっと、一回携帯を耳から離し時計をみる


 やばっ


「あ、ごめん、ちょっと話込んじゃって」

「今どこにいるのよ」


「うんとね、春樹さ…竜斗の通ってるジムにいるの、トニーと筋トレの視察に来てたんだ、その後ちょっと大事な話になって…」


 チョンチョン


 肩をチョンチョンしてくる竜斗

 代わってとジェスチャーしてくる


「あ、お母さんちょっと待ってね」

 竜斗に電話を渡す


「こんばんは涼子さん、春樹です、今日は遅くなってしまって申し訳ありません」


「ちょっと、自分の話が長引いてしまったんです、申し訳ありません、自分がしっかり送り届けます、え、はい」


「あの、今日は本当に自分がいけないので杏子さんの事は怒らないであげてください、よろしくお願いします」


 そう、竜斗は高校生のくせに、普通にスラスラとこうゆう優しい言葉が出てくる、そんな竜斗が大好きでたまらない


 思わず


 スリスリスリスリ


 竜斗の胸に甘える

 あ、ヤベ、窪み触った

「ヒヤッ!あ、なんでもないです」


 す、スマン竜斗、弱点触った


「え?いや、そんな申し訳ないですよ、今回は遠慮させていただきます」


 お!母がおそらく、うちでご飯食べてけ攻撃してる!


 母、頑張れ!竜斗をすぐに帰したくない!


「いや、そんなぁ、ご迷惑です、え?えぇ、そうですか、わかりました、そうですか、じゃあお言葉に甘えます」


 ヨッシャ!母グッジョブ!


「了解です、じゃあ杏子、杏子さんに電話かわり、え、わかりました、ではすぐに帰り、いや向かいますね、では」


 竜斗が電話をそのまま切った


「お母さんなんだって?」

「うん、今夜は鍋だから食べてけだって、いいのかなぁ」


「いいっしょ、遠慮しないで、鍋はみんなで突っつくほうが美味しいでしょ」


「わかった、そうだね、杏子と鍋突っつくか!」


 竜斗も嬉しそう、よし帰ろう



 ピロリン、ピコーン


 私と竜斗の携帯のメール音が同時に鳴る


 (明日のグラウンド練習は、降雪予報のため中止にします、各自で出来る範囲でアンソニー氏の練習メニューをしてください)


 野球部のグループメールが飛んできた

 ちなみにこのメールを飛ばしてるのはリナさんだ


 外面よしメール!


「竜斗、明日雪で中止だって、遊ぼ」

「う、うん、でも出れるかなぁ」


 確かに無理に出て転んで怪我でもしたら洒落にならん


 あ!そうだ!


「じゃあさ、雪やばかったら、メールして遊ぼうよ、エンドレスメール」

「お、いいね、了解、写メ送るわ」


「おけー、じゃあ連絡先交換しよ」



 ふぅ、やっとこれで連絡先交換出来た、出会って三ヶ月やっとこさだ


 連絡先なんて入れようかな…「竜斗ラブ」とかかぁ

 エヘヘへへへ


「杏子、顔やばいとこ悪いけど、早く行くよ、涼子さん心配しちゃうから」


「もう!一言多い!」


 二人で隣り合わせでチャリを漕ぎ、母が待つ私の自宅へ向かう


「あ、ねえ、私も竜斗に話をしなきゃいけないことがあるの」


「え!なに?」

 なにかビビってる


「安心して、竜斗みたいに浮気ネタじゃないから」


「おいー浮気してないからー」


「あのね、私の家族のことなの、お母さんと一緒に説明するから」


「ん、わかったよ」


「たぶん、かなりビックリするから覚悟してね」

「え!浮気じゃないんだよね?」


 だから家族のことだって言ってんだろーが!


 でも浮気かと思ってビビってる、そこで私に対する好き度がわかる、正直うれしい


「浮気はしません、できません」

 と、言ってチャリを止める私


 慌ててチャリを止める竜斗

「ど、どうしたの?」


「疑ったよね、お詫びのチューして」

「え!」


 竜斗が辺りを見渡してからの〜

 んんん、んー


 私はキス魔かもしれない


 ミンティアないけど大丈夫だったかな

 

 

 よかった、本当によかった

 これからが楽しみ。


 幸せ


 竜斗、いっぱい、いっぱい、愛すからね!

 

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