ほぼ勘違い
年が明けた
日本の正月を実質初めて堪能してる。
年越しは深夜までテレビを見て笑い
元旦は、おせちにお雑煮
美味い
おせちもお雑煮も、アメリカで母が作ってくれてた。
でも、手に入る食材が違うのか、特におせちは日本で食べる方がレベチで美味い、種類も豊富
帰国してよかった!
その後、両親に初詣を誘われたが、やめといた
私は、初詣どころか神社に行ったことがない
アメリカには、ハワイとかにあるらしいが、私の住んでた地域には神社はなかった。
赤ちゃんの頃に行ったことあるのよって言われたが、覚えてるわけない
そう、やはり実質行ったことはない。
両親には申し訳ないが、どうせなら竜斗と行きたい。
近くの神社ならハードルは低い、いつでも行ける。
だから取っておきたい
帰国子女の私は初物だらけ、もちろん全部は無理だと思うけど…
「初」は竜斗とクリアして行きたい
この先、万が一、母みたいに竜斗と結婚出来なくても、初クリアした相手のことはなかなか忘れられないはず
次の相手の手前、プリクラとかは捨てなければいけないかもしれない、でも思い出だけは忘れずにいたい
母がズボった時も、絶対になにか思い出を噛み締めたと思う
まぁ、その前に私は竜斗との関係を修復しなければいけない
この前、リナさんに言われて自分が今どうゆう状況なのか把握は出来た。
竜斗に大してまだ未練がある元カノが同じ学校に通ってて、それが気に入らない…だ
単純な子供の嫉妬なのだが、これはもう二人が卒業するまで変えられない
なので、私がどう折り合いをつけてくか、だけ
竜斗はオノマリさんに復縁を迫られても、それを断るのはわかってる。
なので、私が大人になればいいだけ、だけどそれが…難しいのよ
やきもち焼き体質で、実質初めての恋
そりゃ、難しい
とっとと交際をスタートさせてしまえばいい、そしたらオノマリさんも諦める。
でも、もう少しで私も同じ学校に通うことなる、となると私達はオノマリさんに遠慮がちになる。
まぁ、オノマリさんに他に好きな人が出来てくれれば話は別なんだが…あの純粋そうな顔を思いだすと無理ぽい気がする、だからここまで竜斗のことを引きずってるはずだし
元旦も終わり翌日
テレビでは、大学生が頑張ってタスキを繋いでいる
お正月の風物詩、箱根駅伝!
初めて見たかな…感動みんな頑張って!
と、最初は食い入るように見てたが…
テレビが山の神がどうとか言ってる頃には、飽きてポケモンやってた
どうも、野球以外のスポーツに興味がもてない
野球なら、どんなに点差が開いる試合でも最後まで見ることが出来る、一人解説などやったりして
ピロリン
メールの着信音が鳴った
携帯パカり
(あけおめ〜明日暇〜?初マックしようぜ〜)
リナさんからだ、初がついてるから断るか、いや、やっぱりここは行こう、てか純粋に行きたいし
ん、あ、そうか、マックは行ったことあるから、「今年初」マックってことだよね、同じ「初」でも、竜斗とは私が行ったことがない「初」をクリアすればいいんだ!
(あけおめですー、はい暇してるんで、お供します!)
送信
ピロリン
(オケー、じゃあ14時マック集合!)
(明日の14時すね、リョです!)
送信
正直、暇で死にそうだった
渡りに船?ってやつかな
ことわざ勉強中
あーあ、竜斗とうまくいってたら、冬休み楽しかったんだろうな
そうだ、お城連れてってくれてたかもしれない
そして3日
テレビでは、折り返しのタスキ物語を放送している
タスキが繋がらない!繰り上げスタート!
少しもらい泣きしそうになった
が、そろそろ時間なので家を出る。
チャリで駅前マックへ
さぶい!チャリ寒い!
手袋してきてよかった
顔凍る
マック到着!
顔死んでる、今は竜斗に会いたくない
ピロリン
(先に二階行ってるから、自分の買って上がってこいや)
(リョ)
送信
なんだよ、待っててくれてもいーのに
しゃあない
チーズバーガーのMセットで飲み物はコーラで!を注文
トレーに乗せてもらい、スマイルとお釣りをもらう
トレーを大事そうに持ち、階段を上がり二階へ
えっと、どこだ
店内はランチタイム外れてるのに混んでる
お正月パワーか
「キョウちゃん!カモーン」
声がした方を向く、いた、ん?んんんん?
えーーーー!
え?えーーー!
完全に固まった私
リナさんの対面に女子が座ってる!
その女子が………!
オノマリさん!オノマリさん!小野真理子さん!
トレーが傾いてコーラがピンチになりそうだった
「おい、後ろ渋滞してる、早くこい!」
後ろを振り返ると階段から上がって来たい後方客が、私につっかえてる
恐る恐るそのテーブルへ
「じゃーん!オノマリさんこと小野真理子さんでーす」
リナさんが紹介する、って知ってるわ!
オノマリさんは、ジーンズに上はクリーム色の丸首ニット、イスには茶色いジャケットがかけてある
服装はいたって普通だが、長身のせいかモデル感がする
そして…そして…
胸がデカい!
ニットなのにわかるデカさ!
それ、バレーの邪魔にならないか?
レシーブする前におっぱいに当たりそう
なんなら、おっぱいでレシーブできそう
少しわけてくれ
「えっとその星川杏子です、あけおめです」
ペコリ
「はい、あけおめね、まっ座って」
オノマリさんに言われ、リナさんの横に座ろうとしたら、リナさんは横にズレ、私はオノマリさんの真正面に座ることになった、え、これ、修羅場?
初マック、初修羅場?どゆこと?
「私服だと、いよいよ中学生に見えないね」
「あ、いえ、どんとこいです」
だめ、メッチャ緊張してる
「今日は来てくれてありがとね、年末にさぁ、リナちゃんがバレー部にいきなり突撃してきてさっ、私を呼び出したの、ゴーの彼女なのは知ってたけど、絡んだことないからビックリしちゃって、私、ゴーになにかしたかなぁ、って思っちゃった」
そりゃそうなる、で、なにがどうなってこの状況なのよ
「でさ、話きいたらビックリ!もう、誤解だらけでビックリしちゃった!だからリナちゃんに頼んであなたのこと呼び出してもらったの、私自身から説明した方がいいと思って」
「そ、そうなんですね」
ってわからん、チンプンカンプン
「まず、杏子ちゃん!清水先生の話だけ聞いて勝手に思い込んじゃだめ!」
「え、あ、はい、サーセン」
ん、何の誤解?って、ん?んんん?
「え、あ、いや違います!清水先生とはただの知人です!」
あ、なんかパニクった、え、なんで知ってるの?
清水先生に殺される
「ごまかさなくていーの、リナちゃんから聞いた話の中には先生達じゃないとわからないこと含まれてるからね、だとすると清水先生しかないでしょ、杏子ちゃんの担任なんだから」
「え、なんで担任って知ってるんですか?」
「ハハ、桜水ライン舐めないでね、杏子ちゃんのクラスメートにバレーの後輩いるんよ」
うわーそれのパターンかぁ
「まぁ、後で話すけど、私から杏子ちゃんのこと、後輩に探り入れたのよ、したら清水先生のクラスじゃん、そしてリナちゃんからの話、清水先生しかないじゃん」
「あ、はい、サーセン」
探り?恋ライバルの探りってこと?てか、清水先生に殺される
「大丈夫、絶対に言わないから、安心して、リナちゃんもゴーに内緒ね」
「うい」
本当に内緒で頼む、殺される
「で、えっとね、どこから話そうかな、うーん全部間違ってるから順に説明するね」
「はい」
「まず、私とハルは確かに中学生の時に付き合ってた、これは本当、私がハルの試合に友達連れて見に行ったら、ハルが補欠だった、ここまでは合ってる、で、あの事件のせいで引き裂かれて自然消滅、から間違ってるの、確かにそうゆう噂が飛び交ってたからしょうがないんだけどねぇ」
「え?別れてないんですか?」
「バカ!あ、ごめん」
「いや、サーセン」
「違うの、自然消滅じゃなくて、しっかり私はハルに言葉で振られてるの」
「え!」
「振られた理由はわかってる、私がハルの外側しか見てなかったから、それに気づいたからかな、ハルは優しいから違う言い方してきたけど、なんとなくそうだろうなって思ったの」
「中学生なら、外見だけでもしょうがないと思いますけど…」
「そうね、でも、実際試合を見に行ったら、ハルが出てなくて、私が友達の手前、恥ずかしくなっちゃって…ハルには前々から止められてた、来るなって、その意味がわかった時には遅かったね、しかも恥ずかしさのあまり、試合最後まで見ないで帰っちゃったんだ」
なるほどぉ、私だったらどうしてたかな
いや、帰らないな、私は野球やってる竜斗も、もちろんみたいが、試合出れてなくても見たい、もちろん、好きになりかけだったら微妙だけど、既に付き合ってるなら帰らない、まぁ友達は謝って先に帰すかもだけど
「で、気づいたの、補欠のハルの事は好きじゃないって、私がバレー部でキャプテンだったから余計かな、それを見透かされたんだと思う」
「なるほどぉ」
「実は事件が起きる前に振られてたんだ、でね、別れた後も普通には話をしてたから、周りには続いてると思われたんだろうね」
「事件が起きる前?」
「そう、ハルが工藤をボコボコにする前ね、だから事件が起きたの関係なく別れてた、からの、私はバレーに打ち込んでたの、中学最後の大会も控えてたからね、そろそろみんなに別れたの言おうかなぁって思ってた時!工藤がイジってきたの」
清水先生の話がリンクしてきてるのがわかるのと、同時に私はどんどん勘違いの方向に進んでいってたのが、自覚できる
「あれだけ大事の事件になっちゃうと、もう言うタイミング失って、あとは噂が一人歩き、最初は周りに言い訳してたんだけど、追いつかなくてね、諦めちゃった、勝手にしてくれって、ハルも最初は自分で悪者になって言い訳してたんだけどね、結局みんなの誤解を解くのは無理だと感じたんじゃないかな」
「本当、私達は腫れ物を扱うような感じにされてた、もちろんイジメとかじゃなくて、普通に友達とかと遊んでたよ、でもなんでか、恋バナとかされない、遠慮されてる感じ、ハルも同じだったと思う、それに私とハルが話をしようもんなら、みんな見て見ぬフリ、本当勘弁だった」
「一時は、事件を恨んだとゆうか、ハルを恨んだね、ハルを少しでも恨んだ時点で私は終わってる、一番いけないのは工藤なのに」
真剣に聞きすぎで、コーラしか飲んでない、ポテト冷めそう
「でね、中学生活は諦めた、まぁ入試とかもあるし、卒業まであっという間だろってね」
「そうそう、高校よ、杏子ちゃんは私が未練あるから桜水にしたって思ってたんでしょ?」
「ち、違うんですか?」
話を聞けば違うのはわかるが、ならなぜ同じ高校?余計にわからなくなる、中学で腫れ物終わらしたいなら高校は別にするでしょ
「全然違います、私のが先に桜水に入試希望出してたの、早いうちに私立から推薦の話来てたんだけど、辞めたんだ」
「え、なんでですか?バレー頑張ってるのになんで推薦蹴ったんですか?」
「うん、ちょっと家の事情でね、私がまだほんと小さい頃に親が離婚してて、私はシングルマザーで育ったの、で、私が小学生の時に親が再婚してね、今は血の繋がってないお父さんに養ってもらってて、遠慮しちゃったんだ、私立学費高いからね、で、都立で探すとなると…やっぱり桜水なんだよねぇ、女バレそこそこ強いし、なんてったって近いし」
なるほどぉ
「私は早々、桜水を第一希望で出してた、ハルの事はわからなかったんだよ、てゆうか、あんまみんな言わないからね、入試希望なんて、落ちたら恥ずかしいし、だからほんとけっこう直前に知った、え?ハルも?みたいな感じ、ハルの方がビックリしてたか、私は私立行くと思ってただろうからね」
「受かった後、二人で話をしたことあるんだけど、まぁ同じ高校でも、さすがに今は浮いてる自分達も落ち着くだろうから、気にせずに行こうってなったの」
ふむふむ
「ただ、甘かった!うちらの世代、メッチャ桜水ライン出たのよ、リナちゃんの代、うちらの一個下の三倍、うちらの一個上の二倍の人数だって、そうなるとねぇ、高校入っても噂はたちまち広がる、まぁ私はそうでもないけど、明らかにハルの事を避けるとゆうか、恋愛対象に見ない女子がほとんど、ハルは高校入るちょっと前から急激に身長伸びてね、私から見てもドンドンカッコよくなっていった、しかも性格も良い、でもモテない、みんなエスカレートしてる噂を気にしちゃってるんだよね」
「あと、私のタイプからはどんどんかけ離れてったね」
「え?どーゆうことですか?」
「んとね、私、かわいい〜のがタイプなの、ハルは昔ちっこくてねぇ可愛くて、あ、ゴメン」
「いえ、続けてください」
「ちっこくて可愛いのが良かったんだけど、今はなんかたくましくなっちゃってるじゃん、昔を知らなければ、良かったのかも知らないけど、可愛い時を知っちゃってるからね、だから未練なんてあるわけないよ、いつまでも引きづる面倒くさい女扱いしないで」
「さ、サーセン」
マジかメッチャ勘違いやろーじゃん私
「私だってね新しい恋愛したい、でもうちの高校の雰囲気に飲まれるの嫌だから、他校の男の子と人数合わせてカラオケとか行ったの、合コンみたいなやつね、何回か合コン行って、良さげな感じの人出来たんだけど、私も部活忙しくてね、ちょっと他校の子と付き合えるほど暇はなかったみたい、残念」
オノマリさんがまさかのチャラい?意外
合コン嫌い
「なので!杏子ちゃん、私は一切ハルには気持ちありません!私に遠慮なくガンガンおゆきなさい!じゃないと私が困るのよぉ、うまくいってくれないと」
困るってなにが?
てか、じゃあ、あの日の態度はなんなんだ
「え、はい、でも、あの日、私とオノマリさんがグラウンドで会った日、なんであんな心配そうな目をしてたんですか?それにはづきさんのあのセリフは、私に対しての詰めにしか思えないんですが…」
「ははは!あれね、あれは、はづきに悪いことした、ケイさんとハルのお姉ちゃんに軽くキレられてたし、ただね、はづきは杏子ちゃんに確認したかっただけ、別に詰めるつもりなんて全然なかったよ、こっち人数いたし、はづき威圧感あるからね、ごめんね」
「え、いえ、確認ってどうゆうことですか?」
「うん、それね、説明するには私の秘密を暴露しないと始まらないの、これはリナちゃんにもまだ言ってないの、ちょっといい」
すると、オノマリさんは辺りをキョロキョロしたあと、顔をテーブルの上に持っていき、内緒話をする体勢になる、私とリナさんも顔をオノマリさんに近づける
てかなによ、暴露って、メッチャ楽しみなんすけど!
「うんとね、とりあえずは内緒だからね」
ゴクリ
「実は私ね、桜水高校に好きな人がいます!」
!
リナさんと目を合わせて無言でおどろく!
「でね、その相手、あなた達がよーく知ってる人、野球部なの、もちろんハルじゃないからね」
「えーーーー!」
さすがに驚いて声出た!リナさんとハモった!
リナさんとのけぞり目を合わせてパチクリ
「てかね、既に付き合ってます」
「えーーーーーーーー!」
マジで?マジで?
もう、リナさんと手を握り合わせてどうしましょ状態
「相手誰か聞きたいよねぇ」
コクコクコクコクコクコク
二人のうなずきが止まらない
「三沢」
ん、三沢?誰だ…あーーー!
「が、が、が、ガブさん?」
「そう、ソイツ」
「えーーーーーーーーーーーーー!」
もうね、失神しそう
マジかよ、そっちいったか
あ、でもそうか、なんとなくわかる、ガブさん子供ぽいや、坊主似合う、顔幼く見える、いつも子供みたいに遊んでる、ボケてる
マジかー
リナさんは、ビックリしすぎて鼻にポテト突っ込んでる
絶対それ食えよ
「そっかぁ、ガブさんかぁ、いやぁお似合いです」
「うん、ありがと、かわいいやつなんだけど、決める時決めるのよ、それがまたなんかギャップ萌えでね」
確かにガブさんは、オンオフの切り替えがエグすぎる
なるほど
「あは、のろけてスマンね、でもこれで杏子ちゃんがハルと付き合ったら、野球部の彼氏持ちトリオだね、仲良くしようね」
「あざす、じゃあこの前のはづきさんはなんだったんですかね?そのあと春樹さんのこと囲んでたし」
「うん、それなんだけどね、実は、その日、とゆうか、杏子ちゃんと会った後、すぐにカズと付き合い始めたの、あ、カズって三沢のことね」
えーー、それもビックリ
その後の詳細
私とオノマリさんが会った日、そう竜斗のデビュー戦の日ね、その少し前にオノマリさんはガブさんから告白を受けた
その際、ガブさんに言われたのは今までずっと好きだったけど、竜斗の手前言えなかった、でも竜斗にもやっと好きな人が出来たから、もう遠慮いらないかなっと思って告白
もし、竜斗に好きな人が出来たとゆうのが、嘘だと思うなら試合に見に来てくれ、って言われたらしい、相手は野球部の通訳の子だからと
オノマリさんは別に遠慮することなく、その場でオーケーでも良かったんだが、ちょっと興味もあるのではづき軍団を誘って、試合を見に来た
すると、竜斗と私の仲を見て安心した、竜斗にもやっと恋人が出来たとめっちゃ喜んだ、なんなら泣きそうになった
そして、どんな子か見に行こうよ、それから竜斗にもガブさんとのこと、ちゃんと話そうってなってからの、私を囲む
はづきさんはただ単に本当に、竜斗と私の関係性を確認しただけ、それはオノマリさんとガブさんの交際を後押ししたいからこその行動
でも思いのほか、私がサッパリしてるし、なんせ中学生、マジでビックリしてからの…あれ?この子はハルのことそんなに好きじゃないの?って心配顔したのがオノマリさん
からの、ケイさんとさおりさんの邪魔がはいった
はづきさんは、何よ!私めっちゃ悪者じゃんってプンスカしてたらしい
そして、竜斗にガブさんとの事、報告したら、メッチャ祝福された
って流れ
少し疑問に残る、はづきさんは本当にそれだけなのかな、あの詰め方は友達の応援ってだけじゃなかった気がする
ま、とりあえずは、いっか
「そんでね、私がハルにカズのこと報告した後にさ、あの中学生の子好きなんでしょ?って聞いたらさ、ハルなんて言ったと思う?あ、私から聞いたの内緒ね」
「な、なんて?」
「うんとね、今すぐ結婚したいくらい好きだ!って言ってきたの、聞いてるこっちが照れちゃったよ、でも真面目なハルらしいや」
「…………」
私、とんでもないことをしてしまった、こんなに私のこと好きでいてくれてる人に対してなんて事をしてしまったのか
全部勘違いオール勘違い、バカ丸出しポンコツ
「でさぁ、後ではづきがリナちゃんにこっそり聞いてくれたじゃん、あの自称中学生は本当にハルのことが好きなのかって、そしたら、アホなくらい好きですよって、あれ聞いた時ウケた、じゃあさっきのサッパリなんなのよって」
「しかも中学生が本当に信じられなくて、桜水中学なんて言ってたから、本当かどうか確認するのに後輩に聞いちゃったよ…したら本当にいるなんて言うから、あの子が中学の制服来たら犯罪だろってさ、ぶつぶつ…」
オノマリさんの話が全然入ってこない
「あの!」バンッ!
思わずテーブルを叩く
「どーしたキョウちゃん、ここマックだぞ、暴れんなよ」
「あの、オノマリさん、小野さん!本当に勘違いすみませんでした!」
「ん、いいの、誤解解けたらなら私はオーケーよ!」
「あざす!」
「リナさん!」
「あんだよ」
「どぼじよー私バカじゃん、超バカじゃん、この一か月間、私の勝手な勘違いで春樹さん傷つけちゃったかもぉ」
「ウエーーーーン」
初マックで初号泣
「おいおい、ここで泣くなよ!頼むよぉ、みんな見てんじゃん、正月早々に泣くなよバカ」
「だってぇ、私取り返しのつかないことしたぁ、だってだって、勘違いしてなきゃ、クリスマスもイチャイチャ出来たし、せっかくの冬休みなのにポケモンしかやってないよぉ」
「おい、落ち着けって、子供も見てるぞ」
「私ね、春樹さんにお城連れてけって頼んだの、だからもしかしたら、ホントだったら今頃小田原城行って、帰りは箱根の温泉なんてどうだい?なんてなっちゃったりして、あ、じゃあ泊まってく?とかになっちゃたりして、あれ、えへへ、あれ」
なんか、注目浴びてる気がする
「ねぇオノマリさん、これがこいつの本性です、スカしてるけど、いつもこんな喜怒哀楽満載の頭ん中エロだらけ」
「あはは、メッチャ面白い」
「おい、恥ずかしいから早く食って逃げるぞ、カラオケ行こカラオケ」
「でも、でも、リナさん!」
「うるせーな!しなびたポテト早く食えよ!」
「明日から練習だけど、春樹さんにどう接すればいいの?」
「え?うーん、とりあえず謝りな、ハルちゃんはどう思ってるかはわからないけど、態度おかしかったのは事実なんだから」
「でずよねー、ゆるじてもらえなかったらどじよー、ウエーーーン」
「まいった、マジまいった、最初からカラボにしとけばよかった、こいつと公共の場は二度とこねー」
「ひどいーリナザーン」
「オノマリさん、すんません、コイツのポテトとバーガー持ってもらえます?ずらかりましょー!ほら行くよ!」
「やば、杏子ちゃんマジウケる!なんだかこっちもテンション上がってきた!いえーい」
「ダメだこいつら、ハルちゃんが好きになるやつはロクなやつがいねー」
号泣のまま、少し記憶が飛んだままカラオケボックス到着
初カラオケ
「どうしよ、私、人生最大の失敗したかも」
「まぁ、杏子ちゃんしゃあないよ、うちの高校事態がそうゆう状況だもん」オノマリさん
「私は、私は!みんなと一緒にされたくないんです!だってだって、大好きだもん、誰にも負けないもん!」
「へぇ、ならなんでブレた?」
リナさんカラボなので容赦ない
「だって、小野さんのがお似合いかなって少し思っちゃったんだもん」
「あはは、じゃあ私から一言、ちょっとムカついた話、聞いて」オノマリさん
「はいっ」
「ハルのあの笑顔、杏子ちゃんに向ける笑顔、私は初めて見たかなぁ、私にはあんな顔見せたことなかったなぁ」
「ちょっとジェラシー、それにさっ、杏子ちゃん野球普通に出来るし、試合中いつも一緒、二人でニコニコ、いや、デレデレ、もうさ見ててさっ、あ、ハルは私と付き合ってた時は私のこと大して好きじゃなかったんだなぁってね、少しムカついた」
「そ、そんなことは、春樹さんは真面目です、ちゃんと好きだったと思います」
「うん、そうかもね、でもたぶん、杏子ちゃんのこと好きになった時、気づいたと思うなぁ、これが本当の恋だってね」
「え?エヘヘへ、あ、サーセン」
「いいの、私は私でカズと順調だからっ!」
「あ、はい」
「早く付き合ってね、じゃないと私達大手を振って公表できないのよ、じゃないと私がなんか悪者じゃん?杏子ちゃんはわからないかもだけど、桜水高校はそんな雰囲気なのよ」
「なるほど」
「ねぇねぇ、春休みにさっ、みんなで、六人で!ディズニー行かない?」オノマリさん
「ディ、ディズニー、ディズニー、日本のディズニー行きたい!」
「お、キョウちゃん機嫌直ってきたねぇ、ディズニーは大人数のが楽しめるからね、行こ!」リナさん
「メッチャ楽しみー!」
「おっし、じゃあ歌うか!」リナさん
「あ、はい!私が先頭バッチ歌う!リンダリンダ歌う!」
「お、いきなりドブネズミかい、まぁ今のキョウちゃんはある意味ドブネズミ、ウケる」
「もう!リナさん!バカっ!」
「は?てめえ、マックで散々迷惑かけたの忘れねーからな!」モミモミ
なぜか、オノマリさんの胸を揉むリナさん
「ちょっと!アハーンって、言えばいいの?」
「ドーブねーずみ、みたいに♪」
歌いまくった三人、歳が全員違う三人
帰りにみんなでプリクラ撮った、初プリクラ
オノマリさんとツーショットも撮った
もちろん、落書きは元カノ今カノ
これはこれですんごい思い出
歌ったら超〜すっきりした
さあ、明日はまず謝ろう、竜斗に謝ろう
土下座も覚悟
で、気になったのが、帰り際
リナさんはてっきり電車で帰ると思ったが
チャリ
しかも、ゴー君チャリではない
いかにも女の子チャリ
おそらく自分のチャリ
家遠いはずなのにチャリ
リナさん、あなたのおうちはどこですか?
正月から男子の話で盛り上がり歌いまくったこの三人は、将来、永遠の友人になる
そして、この三人の子供達がまた更にエグい人生を歩くのはずっとずっと先の話。




