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『Granddaughter is strong』
「お料理の事は、お祖母様にお任せするしかありませんが。──婚約破棄については、ルイーシャ伯爵家に使者を出し、早急に理由を問いただします!! なんですの、真実の愛などとっ!」
──ベルニカは憤慨して、長い髪とドレスの裾を魔力の噴出で、はためかせている。
「ベルや。少し落ち着かんか? ほれ、お茶のおかわりでも」
レイゼンは、紅茶を別に用意されていた黄色い菜の花の杯に注ごうとしたが。
「お祖父様。現ルディラス侯爵当主である私が話しているのです。少しお黙りください」
ベルニカに瞬殺された。
レイゼンは、しゅん、と身体を縮めて、うなだれる。
前当主にして次期剣王の第二王剣だが、怒れる孫娘に完全に圧倒されている。
怒ると怖いからな。
ダーイングは、二杯目を口にする。
もちろん、余計なことを言わないように。




