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我が為ノ夢物語  作者: 好き書き帳
NO. your fate / NO. my fate
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100/101

『You are my...』

『全弾装填。──魔銃ゲヴェーア『ギガンテス』の銃声に震え上り、怯え慄け』

 ギリクの手元に組み上げられたのは、レイゼンの魔砲にも負けず劣らない巨大な魔銃。

 特別な魔弾を装填した回転弾装が。不気味は音を立てて、ガチャリ、と回る。


「・・・貴様が、誰であろうと。なんであろうと、我が同胞の無念を晴らす邪魔をするならば。消す」

「やってみろよ、じい様。──ただし、ライアの嬢ちゃんが見てるってことだけ言っとくぜ」


 ・・・? 『ライア』。


 白騎士の動きが止まっているうちに、ギリクは銃口を向けて、発砲。

 超大口径の魔弾が一つ排出され、路地にめり込む。


 反対側の路地に、背中から吹き飛び、壁を崩して埋もれたスプルスは、すぐに立ち上がると何事もなかったかのように、ギリクの方へと歩き出した。


「おまえのそれは、女王の・・・、いや、女王は、亡くなられた、なら、なぜ?」

「だから、ライアの嬢ちゃんがいるだろうが。ボケてねえで、思い出せやッ!!」


 ギリクは、容赦なく二発目と三発目を連射した。

 砲撃音で、廃墟の窓ガラスが割れて落ちる不協和音の中で、ライアは膝を抱えていた。


「先生。先生。──・・・おとうさん」


 女王であることを、スプルスは望んでいた。ずっと、ずっと。

 だから、ライアは。

 スプルスを、『父』と呼ばないことに決めていた。『先生』、それが・・・ライアには寂しかった。


 ◇◇


「おとうさん」


 そう呼ぶ声が、かすかに聞こえた。

 スプルスは、砲撃に耐えながら声の主を探して・・・小さな少女を見つけた。


「ら、い、あ」


 ギリクは、攻撃の手を止めた。砲撃が止むとあたりは雨音がしとしと、と屋根を叩いていた。


 ライアは、スプルスの前に立つと。

「先生! ひとりでどっかに行っちゃ行けません!! ・・・って、ウィスタードさんに叱られますよ?」

「・・・。ああ。そうだな・・・。ギリク、すまない。疲れた。あとは任せる」

 鎧が砕けて消えると、スプルスは膝をついて倒れかけたが、ギリクが支えて、「しゃあねえ、じい様だな」と不満をこぼした。

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