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エピローグ
わたしと養一は手を繋いで、マンションに向かって夜道を歩いていた。
養一は、悠莉と清香先生にLINEを送っている。
悠莉も清香先生も、わたしを探すお手伝いをしてくれたらしい。
「これでよし、っと」
「ごめんなさい、養一……悠莉と清香先生にも迷惑かけちゃって……」
「いいんだ。エリーは俺のためを思って家を出たんだろう? ふたりともわかってくれるさ。もし怒られたら、そのときは謝ればいいんだよ」
養一の大きな手が、わたしの頭を撫でる。
その心地よさが、温もりが、わたしの不安を溶かしていく。
「ありがとう、養一」
「どういたしまして」
養一がニカッと笑い、わたしの胸が切なく疼いた。
養一は、誰かを救えるようになってほしいとわたしに言った。
けれど、わたしは悪い子みたいだ。わたしが誰よりも救いたいのは、支えたいのは、養一なのだから。
わたしは養一を支えたい。支えるようになりたい。支えるようになって、ずっとずっと側にいたい。
わたしは、養一と家族になりたい。




