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魔王ガリウスの末裔 ~異世界でいきなり次期魔王宣告を受けてしまいました~  作者: 宜候(ヨロシクソウロウ)
第1章 旅立ち
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第15話「巨大オーガと青龍偃月刀」

日没が近づくと、ユウトは青龍偃月刀を手に、ギルドの入り口へ向かった。


まだ少し早かったが、アリーナとケインが既に来ていた。


ユウトが近づいていくと「あー青龍偃月刀だ。かっこいいなぁ。」と武器好きのケインがすぐに気がついた。


ユウトがケインに青龍偃月刀をみせると、「これは水属性を持っていると、かなり威力が上がるやつだぞ。ユウトなら青龍が出せるかもしれないぞ。水が青龍の形になって飛んでいくんだぞ。」とユウトに教えてくれた。


(青龍か、出してみたいけどまたアリーナに叱られそうだな。)


「それはすごいな。全然知らなかったよ。」


そんな話をしていると、皆が集まってきた。


全員がそろうと、今日の役割をアリーナが説明した。


「カルマとマルカはいつも通りで、ヨシマサとセナは後方で援護をしつつ逃げ出した魔物どもを倒してね。」


「ユウトさんには魔物どもの追い立て役をお願いします。」


「え、追い立て役だけ?」


「はい、向かってきたら倒す程度でいいです。私たちが直接攻撃で手に余る時はユウトさんの出番です。」


(昨日地面割っちゃたからなぁ。仕方ないか。でも、青龍偃月刀はどっかで試せるかな。)


「残りはユウトさんが追い立てた魔物を取り囲んで倒してもらいますね。」


「では、行きましょう。」


東門に着くと、早々にカルマが魔物どもの場所を知らせてきた。


現地に着くと洞窟があり、この中に魔物どもがいるらしい。


「ではユウトさん、中に入って魔物どもを追い出してきてください。後、あまり暴れないでくださいね。」


(昨日の地割れのせいで、アリーナがかなり警戒しているの。おとなしく行こう。)


「分かったよ。行ってくる。」


ユウトは苦笑いしながらも、防御魔法をアグネスにかけてもらい、洞窟の中に入っていった。


ユウトが洞窟に入っていくと、何匹かの魔獣が攻撃してきたが、無視してそのまま奥へと進んだ。


しばらく進むと、大きな広場のようになっていて、魔物が火を焚いていた。


ユウトは「ふぅー」と息を吐くと、高速移動で一番奥へ進み、一番大きなオークを青龍園月刀で切り倒した。


近くにいた魔獣がユウトに飛びかかってきたが、ユウトが青龍偃月刀でなぎ払うと、他の魔獣どもはユウトを恐れて逃げ出していった。


魔物どもが全部逃げたのを確認すると、ユウトはゆっくりと洞窟を引き返した。


外ではアリーナ達がユウトが追い立てた魔物どもを退治していて、ユウトが外に出た時には戦闘はすべて終わっていた。


「ご苦労様。」


アークがユウトに声をかけると、マルカが次の魔物の群れを連絡してきた。


次の魔物どもは村の近くの林に潜んでいて、村を襲う準備をしているようだった。


ユウトとセナ、ヨシマサは魔物の群れの正面に行き、ユウト以外は魔物の後ろに回り込んだ。


最初にヨシマサが先制射撃をして、それと同時にユウトとセナが群れに突っ込んでいった。


(力を向いてー、魔物の追い立てるだけー。)


まさか襲われると思っていなかった魔物どもは、慌てて逃げ始めた。


もちろん逃げ込んだ先にはアリーナ達が待機していて、次々に魔物どもを退治していった。


その後いくつかの魔物の群れを討伐し、最後の魔物の群れに向かっていった。


カルマの報告では、数体のオーガが群れを率いていて、そのうちの1体はかなり巨大で、どこかの村を襲うつもりか、隊列を作って移動していると言うことだった。


現地に着くとユウトは群れの正面に行き、仁王立ちした。


先頭を走っていた数頭の魔獣がユウトに飛びかかったが、防御魔法にはじき飛ばされると、群れは動きを止めた。


すかさずヨシマサが先頭集団に矢の雨を降らせ、セナ、アグネス、テレサが中断に突入した。


そして、アリーナ、アーク、マリア、ケインが群れの後方に切り込んでいった。


徐々に魔獣と小鬼達は倒されていき、最後に5体のオーガが残った。


オーガはかなり堅く、直接攻撃ではかなり苦戦していたが、徐々に数を減らし、残りは巨大なオーガ1体となった。


ユウトは攻撃には参加しないで、皆の様子をボーッと見ていた。


ヨシマサが強弓を放ったが、オーガに傷をつけることは出来なかった。


「何て堅いんだこのオーガ。」とアークが言った。


しばらく皆で攻撃していたが、最後の1体は堅くてなかなか致命傷を与えることが出来なかった。


「なぁ、アリーナ。魔法で攻撃しても良いか?」アークがアリーナに問いかけた。


「そうね、でも、オーガ相手に魔法を使うのはちょと問題だわ。」


「でもこれでは埒があかないよ。」


「仕方ないわね、では、ユウトに頼みましょう。」


アリーナはそう言うと、ユウトを呼んだ。


「ユウト、お待たせ。出番よ。」


ユウトは、皆の戦いを見ながら、最初はボート見ていたか、オーガをなかなか倒せいないのを見ていると、徐々に気合いが入ってきて、握りしめている青龍偃月刀から湯気のような物が立ち上がっていた。


(今なら青龍を出しても怒られないかな。)


「ユウト、やり過ぎちゃだめよ。」


「分かってるよ。」そう言うとユウトは、オーガの20メートルほど手前で立ち止まると、青龍偃月刀を最上段に構えオーガに向かって振り下ろした。


すると、青龍偃月刀から出ていた湯気のようなのがみるみる巨大な青龍の形になり、オーガに襲いかかった。


青龍は、オーガの上半身を飲み込むと、上空に舞い上がり、再び大きな口をオーガに向かって降りてくると、オーガの下半身も飲み込むこんで霧となって消えていった。


この様子を見ていた皆は、目を丸くしてぼう然としていたが、やがてマリアが「何これ、ユウトすごすぎ。」と言いながらユウトの元へ駆け寄っていった。


すると皆我に返って、「やっぱユウト最強だね。」とアグネスが言うと、ヨシマサは「ぱねぇなぁユウト。」などと言いながら、ユウトを取り囲んだ。


ユウトは皆からおだてられて喜んでいたが、少しやり過ぎだったかなと思ってアリーナを見ると、アリーナが耳元で「やり過ぎですよ。」と囁いた。


ユウトは「えへへ。」と笑って誤魔化したが、実はすごくいい気分だった。


皆の興奮が収まると、「じゃ、そろそろ帰りましょう。」とアリーナが声をかけた。


ギルドに戻ると。ギルド長が出迎えてくれたので、ユウトは、街の東の魔獣どもの討伐が終わったことを告げた。


「これで、当分の間は安心できます。有り難うございました。」


「どういたしまして。困った時はいつでもお手伝いさせていただきます。」


ユウト達はギルド長に報告を済ませると、お風呂に入ってから酒場で食事をすることになった。


ユウトがお風呂を出て酒場に着くと、予想通りケイン、ヨシマサ、カルマはもう来ていて、食事を始めていた。


ユウトは席に着くと、刺身の盛り合わせとビールを頼んだ。


しばらくすると全員がそろい、皆それぞれ好きな物を注文して食べ始めた。


皆黙々と食事をしていたが、やはり最後の巨大オーガの事が気になっているようだった。


「今のままだとユウト以外は巨大オーガに太刀打ちできない。ミナレ国は巨大な魔物も多いらしいから、何か対策を考えないとなぁ。」


アークが誰に言うともなく話した。


「それなら、ユウトが使った青龍偃月刀みたいに属性が付与された武器を使えば良いぞ。」


「ケイン、でもそんな武器この街で手に入るのか。」


「武器屋には売ってなかったけど、心配ないぞ。」


「じゃ、どこで手に入れるんだ。」


「今使っている武器に属性を付与するだけだぞ。」


「俺はそんな魔法知らないぞ。ケインは出来るのか?」


「おらは出来ないけど、ユウトにならきっと出来るぞ。」


ケインがそう言うと皆が一斉にユウトを見た。


ユウトは刺身に夢中で、話を聞いていなかったので皆の様子を見ると少し驚いた。


「え、何?皆こっちを見てどうしたの?」


「ユウトが俺たちの武器に属性を付与するって話だよ。聞いてなかったのか。」


「うん、いやー刺身が美味しくてね。」


「武器に属性を付与するのか、んー出来たかなぁ。」


ユウトは少し考えると、大魔法に属性付与の魔法があったことを思い出した。


「えーと、うん、多分出来るよ。でもやったことないからなぁ。」


「よし、じゃ、食事が終わったら各自武器を持って応接室に集合ね。ユウトはギルド長に応接室を借りておいてね。」


マリアがそう言うと、皆は慌てて料理を食べ、部屋に武器を取りに戻った。


ユウトは食事を終えるとギルド長に声をかけて応接室へ向かった。


間もなく全員が応接室へそろった。


まずは、ユウトが属性付与のやり方を説明した。


「皆に武器を構えてもらって、私が後から魔力を身体に流し込む。すると、私の魔力と皆の属性が混ざって武器に流れ込んで属性が付与されるよ。」


「じゃ、誰の武器からやろうか。」


ユウトが言うと、「じゃ、オラから。」と言ってケインがユウトの前に来た。


ケインは以前ハンマーを使っていたが、今は大剣を使っていた。


「じゃ、構えて。行くよ。」


ユウトはケインの背中に片手を当てると、魔力を流し込んだ。


ユウトのからだから出てきた白い光のような物が流れ出て、ケインの身体に入っていった。


そしてケインの身体の中で黄色い光になって武器へ流れ込んでいった。


すると、大剣全体がみるみるうちに金色に染まっていった。


(初めてやったけど、なんかすごいな。)


大剣が金色に染まっていく様子を見ながら、皆は「おーー。」と声を上げた。


「はい終わり。」


ケインは属性付与がおわって、大剣を背中に吊した。


すると、「あれ、属性が消えてるよ。」とヨシマサが言った。


「魔力を込めていない時は、元の色のままだよ。」とユウトは説明した。


ユウトは、次々に属性を付与していった。


風属性のヨシマサは弓が緑に染まり、火属性のマリヤのソードは真っ赤になった。


水属性のアークの槍は水色に染まった。


「残りはオールラウンドだけど、どの属性を付与しようか?」


アグネスは金髪に合わせて金色が良いというので、土属性を付与した。


そして、テレサは爆裂魔法が好きなので火属性を選んだ。


そしてアリーナは水属性、そして、セナは風属性となった。


皆はしばらく武器に魔力を流し込んで遊んでいたが、しばらくするとアリーナが、「明日は朝食を済ませてからミナレ国に向かいます。」と皆に伝え、今日は解散になった。


部屋に戻る前に、ユウトはカルマとマルカ少し寂しそうに眺めていたので。一緒に部屋に来るように言った。


部屋に入るとユウトはカルマとマルカに「君たちにもちょっとしたプレゼントをあげるよ。」と言って、二人の後ろに回ると、背中に手を当てて魔力を流し込んだ。


すると二人の身体が光り出し、カルマは燃えるような赤い髪に、そしてマルカは輝く水色の髪になった。


ユウトが鏡で見るように言うと、二人は鮮やかな髪の色を見て大喜びした。


「君たちは武器を使わないからね。代わりに属性を強化しておいたよ。」


「ユウト様、有り難うございます。」


「じゃ、また明日から宜しく頼むね。」


「はい。」


二人は元気よく返事をするとユウトの部屋を出て行った。


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