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決戦 4

「負けませんよ……我々は」


「なぜそう言い切れる……」


「随分と弱気ですね……国力兵力では我が方が圧倒的に有利。隣国は西モスレム以外は我々を支持している。それでもこちらが負けると?」


余裕の表情を浮かべる吉田に浅野はただ口ごもるだけだった。


「勝負に出るぞ……勝てる勝負、分のいい勝負だ」


こちらも余裕のある表情のゴンザレス将軍の言葉に将兵は安心したというように動き始めた。


「こちらも相応の被害が出ると思いますので……後方に南都を呼びましょう」


「アンリ・ブルゴーニュか?奴が動くか?」


ゴンザレス将軍の問いに吉田は静かに頷いた。


「すでに流れは決まりました……それにあのお方にとっても汚名返上の絶好の機会ですよ」


「そうか」


静かにゴンザレス将軍は視線を画面に移す。


「ならば東海はどう動かす?」


「直永は動きますまい。康永には度胸が無い。放っておいても勝ち馬に乗るより他に手はありませんな」


「康永に度胸があれば状況は変わるかもしれないが……やはり貴公はそう読むか」


ゴンザレス将軍は画面を見つめたまま満足げに頷いた。


「北天も兼州州境を封鎖している……袋の鼠ですよ」


「そうだな……勝つなら早いほうが良い……無為に時を過ごせば兼州以外の要素が不安定になる」


「問題は一つずつ解決していけばよろしいのです」


「悪い奴だな、貴様は」


ほくそ笑むゴンザレス将軍の一瞥に吉田はただ不敵な笑みで応えた。

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