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決戦 3

画面に映し出された敵戦力の展開状況にガルシア・ゴンザレス将軍は苦虫を噛み潰すよううな不快そうな表情を浮かべた。


「動くか……紅籐太」


「そのようですね」


ゴンザレス将軍の脇に控える吉田俊平少佐は少しばかり笑みを浮かべながら同じように画面を見つめている。


「昨日の東モスレムでの暴動の鎮圧のために東モスレムの戦力は当てにできない。それどころか逆にそれを補おうとすれば……」


「どうする?貴公なら……誘いに乗るか……あえて無視するか」


挑発的なゴンザレス将軍の言葉に吉田は苦笑いを浮かべた。


「向こうには決戦に挑まなければならない理由がある。戦力の全体的な不足、軍の動員状態を保つための経済的な支えの弱さ、そして胡州浪人の士気を常に保ち続けなければならないという状況。どれも近々に決戦を求めなければ勝ち目のない状況ですな」


「ならば……今回は東モスレムを捨てて決戦を避けるか?」


ゴンザレス将軍は相変わらず皮肉めいた表情を浮かべている。吉田はその表情を一瞥するとそのまま再び視線を画面に向けた。


「こちらとしては決戦を避ける理由はない……一撃で勝負がつくならそれに越したことはない……それに今のうちなら陛下の意向ということで全てのムチャが通る状況にある」


吉田の回答にゴンザレス将軍は満足が言ったというように頷いた。


「そんな……吉田少佐、相手に負ける可能性も……」


「浅野首相。戦争には確実なんてことは無いんですよ。それに政治を受け持つあなたならわかるはずだ。この分裂状況は一分一秒でも短いほうがいい」


「それはそうだが……」


不安そうに浅野英次首相は額の汗をぬぐった。

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