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薔薇や百合ではありません  作者: 小林 あきら
第二章 兄や姉ではありません
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プロローグ

 このプロローグは読み飛ばしていただいても構いません。


 また、ネタでも、近親婚や、過度のきょうだい愛系の話題はNGという方は、読み飛ばす事をオススメします。



 きょうだい。

 漢字で書くと『兄弟』と書くが、兄妹、姉妹、姉弟と書く場合もある。


 さて、今回は何が言いたいかと言うと、それほど考えている訳ではない。

 正直この事に関して、色々と理由があって、私はあまり語りたくはないのだが、この冒頭(プロローグ)では色々と語らなければならないのが決まりなので、仕方が無いので語る事にしよう。



 『きょうだい』とは、家族の中で最も近い存在であり、最も遠い存在でもあるのではないかと、私は考える。

 とても矛盾を孕んだ言い方だが、これが一番その関係を表しているのではないかと思う。


 家族の中で年も親より近く、遺伝子的にも似た風貌で、共に育つと、考えや思考も似たものになる場合もあるが、それとは逆に、全く別の性格になる場合もある。


 同じ時間を共有するが、同じ存在ではなく、全く別の存在。


 憎しみ合う者もいれば、互いに助け合う者もいる。

 まぁ、人間ならばその差が生じるのも、当然なのかもしれないが『きょうだい』とは、とても面白いものである。




 前置きはいいとして、前の章でも触れたが、ここでも触れないといけないらしい。

 そう『きょうだい愛』についてだ。


 全く、愛だ、恋だと、神はどうして、こう混沌(カオス)を好むのだろうか?

 運命の神然り、ロマンスの神然り、アイツらは本当に要らない事ばかりしやがる。

 こっちの身にもなって欲しい。

 まったく腹立たしい事この上ない。


 まぁ、愚痴ばかり綴るのは良くないだろうし、愚痴でこの章を終わらすのも、私の望む所ではないので、本題に入ろうと思う。




 さてさて、この現代で禁忌とされているもの一つに『近親婚』というものがある。

 またしても、歴史を紐解けば、過去の人物達は、まぁ……なんだ?色々とやらかしていらっしゃる。

 皆は、以前日本のお札になった人で、いっぺんに十人の話が聞けた偉人の事をご存じだろうか?

 「十七条憲法の制定」とかして、十二段位で格付けした役人達の、ルールや、道徳、思想な様な物を作った御仁だ。


 その役人の道徳とかを作った人も、普通に……その……致していたらしい。


 過去の天皇家では、今の日本の法律で三等親というのは守られている筈も無く、当時はそれが普通で、常識だったようだ。

 フォローする様でアレだが、そういう法律が無いので仕方がいとも言えるのかもしれない。

 それに、地位や財産の一族以外の散逸を防ぐためであったり、家同士の繋がりなど、そういう観点で見れば、近親婚はそうおかしい事ではなく、逆に最強の一手でもあるのだ。

 考え方の違いや、守るべきものの違いは、時代ごとに異なるので、過去の事をとやかく言うべきではないのかもしれない。


 だが、まぁ、現代の倫理観にどっぷり浸かっている身からしたら、色々と言いたい事も無きにしも非ず、な訳だ。


 ほら、例えば『道徳って何さ?』とかね。


 法で三親等までと決められるまで、結構近年の日本では色々とやっちゃってた……とも、書されているが、きっと気のせいであろう。




 さて、自分から言っておいてなんだが、法で定められていない時の事をあれこれ言うのは止めよう。

 とりあえず、過去の事はいつも通り隅に置いておいて……今の話をしよう。


 では、何故禁止され、『禁忌』とされたのか、だ。


 社会的に近親者が同じ血縁の者と結ばれる事に対し、心理的な不快感や嫌悪感が生じるから……などの気持ちや感情の面の理由は置いておいて、現実的な話をしよう。

 正直これが一番ややこしい上に、人によって違う可能性があるので、ここでは放置を決め込もう。



 まず、法律的な問題だ。

 勿論、今の日本の法律では三等親以内の結婚は認められていない。

 その理由を簡単に言うと、もし、血縁同士の結婚を認めると相続の関係で、とてもややこしい事になるからだ。

 身も蓋も無いが「相続とかそういうのが、本当に面倒くさいので勘弁してくれ」というのが理由だ。

 なかなかにファ○キンで、合理的な理由である。



 次に、生物学の観点から見てみよう。

 私もあまり詳しくはないので、間違っているかもしれないが、人が結婚し交わると、種を残す。

 つまり子供が生まれる。


 これは今の科学で『遺伝子』と呼ばれる物を、両親から受け継いで生まれてくる。

 人類には「優性遺伝子」と「劣性遺伝子」というものがあるらしく……って、話が長くなるので、めちゃくちゃ簡単に言うと、生まれてくる時に両親の遺伝子が合体して、一つの命となる。

 ここで、優性や劣性と言ってはいるが、劣勢だから劣った性質という訳ではなく……まぁ、詳しくは各々調べて欲しい。

 きっと、調べると「優性の法則」や「不完全優性」やら、難しい事が分かる筈だ。


 と、これが普通の結婚で子が生まれるパターンだ。



 では、問題の近親婚の場合。

 両親が同じ劣性遺伝子を持つ可能性が高く、その劣性遺伝子が子へと受け継がれる可能性が高くなり、端的に言うと、先天性の病気や障害起きやすくなるらしい。

 一代限りではどうも無いと言う人もいるが、確認されている例ではそうなる場合が多く、普通の結婚出産と比べると、人の実例が多くないからなのかもしれないし、世間に隠れてこっそりとしているかもしれないが、その確率は非常に高く、どのような子が生まれてくるか、それこそ神のみぞ知る事なのかもしれない。

 先程も語ったが、昔の王族や貴族では、血を薄めない様にする為に、近親婚をする場合もあり、また、閉じた村というと言い方が悪いが、小さな村だと周りが皆親戚と言う風になったりもする。

 長い間近親婚を繰り返す事によって、遺伝子が変化し障害者が生まれにくくなるとも言われているが、しかしながら、長い間、近親婚を繰り返した、そういう王族や、村では、遺伝病――とても簡単に言うと、遺伝的な病気や、深刻な障害――を起こす事もある。



 つまり、近親婚にはリスク――危険性があるのだ。



 だが、逆に近親婚――いやもう、近親相姦でいいか――をする事で、人の品種改良を行う事が出来ると考える人もいる。

 動物や植物の近親交配によって表れる、変化や、それに対する適応を、新たなる進化という人がおり、人類もまたそれを長いスパンで繰り返せば……というマッドな人もいたり、いなかったりする。

 ここまでくると、もう、なんというか……なんというかである。




 では、これらの事から――まぁ、色々な事を棚に上げてだが――私なりにまとめるとこうだ。


 近親だと、遺伝子的にも、生まれてくる子供にそれ相応のリスクはあり、倫理観というか、世間の目とか、もう色々あるから、マジで止めとけよ。

 しかしながら、私は一切の責任を取らないが、子供作らないなら、生物学上の危険はないので、世間の目が気にならない、また、よそ様に迷惑をかけないのなら、過去に語った『薔薇』や『百合』な人同様、当人同士でどうにかして下さい。


 と言う感じだろうか?




 はぁ。

 なぜ、私がこんな事をまとめているのだろうか……全くもって謎である。






 今更の気がしますが、この物語はフィクションであり、悠君達と同じ行動をしたら、友人や周りの人にドン引かれたり、国家機関にお世話になる事が多々ございますので、決して真似をしないよう、お気を付け下さい。


 この章を読み進めていくと、この言い訳がましいプロローグの意味が分かると思います。


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