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【Web版】異世界行ったら長野の神になりました  作者: 茨木野
第3章

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249.われじゃよ



 始動キーさえあれば、もう魔法が暴発せずに済むらしい。

 そんな素晴らしいものがあるなら、最初から使っておけばよかったぜ!


「フェリ、その始動キーってやつを使えるようになりてえ。どうすりゃいい?」


『よかろう。教えて進ぜよう。この神獣がな』


 フェリがソファの上で胸を張る。

 おお、いつになく神々しいぜ。

 いつも口元にポテチのカスをつけて、グータラ寝ている駄犬とは思えない威厳だ。


『始動キーを使うためにはの』


「うんうん」


 俺は身を乗り出す。


『霊王に会って、許可を貰う必要がある』


「レイオー?」


 なんだそりゃ。


『精霊など、肉体を持たぬ精神体たちを取り仕切る、王ごとき存在。それが霊王じゃ』


「へぇ……そんな奴がいるのか」


『うむ、おる。高位の魔法使い達は、霊王に謁見し、始動キーの使用許可を貰っておるのだ』


 マジか。

 そんな免許制みたいな仕組みだったのか。

 てことは、どっかの神殿とかに行かなきゃいけないのか?


「で、霊王ってどこにいるんだ? 会うの大変そうだな」


『それはの』


「それは」


 フェリが勿体ぶって溜める。

 そして、短い前足の肉球を、自分の頬にぴたりと当てた。

 小首を傾げる、あざといポーズだ。


『我じゃよ♡』


 ……。

 …………。

 はぁ?


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