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Gl1tch//RaidERs  作者: 時任 理人


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11/24

LOG.11 二度目の遅刻RTAと通信系悪霊女の正体

 ――騎士ハルト検証ログ:起動前


 同じ失敗を二度繰り返した時、人間はそれを反省と呼ぶべきなのか、それとも再現性の確認と呼ぶべきなのか。


 普通なら前者だ。


 だが俺、有栖川ハルトにとって、二日連続で発生した八時十四分起床イベントは、単なる生活習慣の崩壊ではなく、現実世界に実装された再発性イベントとして記録されるべきものだった。


 もちろん、宵崎ミコあたりに言わせれば、それは世界線の収束でもタイムリープでもなく、ただの寝落ちと学習能力不足である。


 だが、現実がどれほど雑な正論で俺を殴ってこようと、俺は世界をそのまま受け取らない。


 仕様か。


 バグか。


 乱数か。


 裏技か。


 開発者の悪意か。


 そう分類しなければ、理不尽はただの理不尽で終わる。


 ならば俺は走る。


 昨日の失敗ログを読み込み、通学路を二周目ルートとして最適化し、目の前に出現する未確認イベントを攻略対象として処理する。


 それが、俺のやり方だ。


 これは、二度目の遅刻RTAに突入した俺が、朝の住宅街で新たな通信ログと遭遇し、教室というローカルネットワークへ最悪の誤解を拡散させるまでの記録である。


 人生には二種類の人間がいる。


 一度失敗したルートを記録し、二周目で危険イベントを回避する人間と、同じ死亡地点へ二日連続で突っ込みながら「これは世界線の収束では?」などと、寝不足で劣化した脳内CPUが吐き出したエラー文を真顔で採用する人間である。


 そして残念ながら、俺、有栖川ハルトは後者だった。


 八時十四分事件を再発させた時点で、普通の人間ならまず反省する。寝落ちした原因を認め、目覚まし環境を見直し、スマホアラームを三重化し、前日深夜の2xch巡回を控え、生活リズムという名の基本システムを修正する。だが俺は違った。俺はミコから《タイムリープじゃなくて学習能力不足だよぉ♡》という、回避不能・防御不能・精神耐性貫通型の正論メッセージを食らった直後、住宅街を全力疾走しながら、昨日取得した通学路ログを脳内で再生していた。


 電柱の配置。信号周期。自転車出現率。犬散歩イベント発生地点。小学生集団登校による横幅占有判定。曲がり角の視界不良。歩道橋ルートの高低差ペナルティ。昨日の俺は初見プレイヤーだったが、今日の俺は二周目プレイヤーである。鬼畜クソゲーにおいて、一周目の死亡は無駄ではない。ノーヒント分岐に殺され、意味不明イベントで詰み、隠しフラグを踏み損ね、開発者の悪意に顔面を殴られたプレイヤーだけが、二周目で初めて“攻略”という名の反撃を開始できる。


「フゥッハハハハハハハハハァーーッ!! 見たか世界よ!! 昨日の俺より今日の俺のほうが速いぞォ!!」


 高笑いは、単なる奇声ではない。これは自己保持の儀式である。理不尽へ一ミリでも勝った瞬間、俺は笑う。笑わなければ、世界という巨大な未解析クソゲーに精神を削られるからだ。ファミコン時代の不親切設計も、PC-98時代の選択肢総当たり地獄も、X68000の妙に硬派すぎる入力判定も、MSXのカセットテープ読み込み失敗も、すべて笑って踏破するしかない。俺にとって登校とは移動ではなく、朝限定・時間制限付き・セーブ不可のリアルタイム攻略イベントだった。


 そして、昨日より明らかにタイムが縮んでいるという確信が俺の脳内に走った瞬間、前方に一つの異常ログが出現した。


 同じ方向へ走る女子生徒。


 黒髪。細身。鞄の持ち方が雑。呼吸が荒い。視線移動が多い。フォームが乱れている。だが単なる運動不足の走りではない。周囲確認の頻度が高く、背後を気にするような微妙な肩の揺れがある。つまり、ただ遅刻しているだけではなく、“見られたくない状態で遅刻している”人間の挙動である。俺は即座に分類した。仕様か。バグか。乱数か。イベントか。あるいは、昨日の2xchレスバから派生した隠しフラグか。


 距離を詰める。


 横へ並ぶ。


 顔を確認する。


 その瞬間、脳内でハッシュが一致した。


 久羅木ナギカだった。


「フハハハハハハハハハハハハハハハ!!」


「うわっ!? な、何よ急に!」


 ナギカの応答速度が明らかに乱れた。通常時の彼女なら、俺の存在を視認した瞬間に「キモい」「近寄るな」「存在がブラウン管」あたりの即時迎撃パケットを飛ばしてくるはずだ。だが今のナギカは、一瞬だけ処理落ちした。顔認識から罵倒生成までの応答に遅延があった。これは重要なログである。


「どうした久羅木ィ!! 貴様も遅刻かァァァァァ!! 昨夜あれだけ偉そうにzip解析でマウントを取っていた通信系悪霊女が、まさかリアル登校プロトコルでタイムアウト寸前とはなァ!!」


「はぁ!? 何の話よ、意味分かんないんだけど!」


 意味が分からない、という返答は便利だ。匿名掲示板における《知らん》《ソースは?》《何言ってんだこいつ》と同じで、会話をリセットするための防御レスである。だが、真に無関係な人間はこの場面でそこまで大きく反応しない。通信解析の天才を自称するなら、もう少し自然なパケット偽装を行うべきだったな、久羅木ナギカ。


「隠す必要はないぞォ!! 昨日は2xchで随分と元気だったなァ、N4G1K4!!」


 その文字列を投げた瞬間、ナギカの走行フォームにノイズが走った。足の運びが半拍ズレ、鞄の揺れが乱れ、呼吸パターンが崩れた。まるで旧式モデムが予期せぬ着信音を受けて一瞬だけ接続を取り落としたような挙動である。これは完全に反応している。通信か。侵入か。偽装か。ログ改竄か。いや、これはもっと単純だ。身バレである。


「な、なななな何のことかしら!? 私はそんなキモいコテハン知らないし、そもそも2xchなんて見てないし!」


「ほう、俺はまだ“2xch”とは言っていないが?」


「言ったでしょ今!」


「言ったな。だが貴様の反応は速すぎる。俺が提示した識別子《N4G1K4》に対して、否定文の生成が過剰だ。つまり、内部キャッシュに該当データが存在している」


「キモい! 朝から人間をログ扱いするな! あと走りながら尋問するな!」


 ナギカは怒っていた。だが、その怒りは純粋な怒りではない。顔の温度上昇、声量増加、否定語の連打、視線の逸らし方。どれも動揺フラグとして観測可能だった。人間は自分を隠そうとするほどログを残す。古いBBSの削除済み投稿と同じで、消した痕跡そのものが情報になる。ナギカほどの人間がそれを分かっていないはずがないのに、俺相手だと雑になるあたり、実に面白い。


「ところで久羅木よ、何故昨夜、zipパスワードを教えてもいいなどと一瞬だけ慈悲深い管理者のような発言をしたのだ?」


「は? だから何の話よ」


「《教えてやってもいいけど》と書いたではないか。あの瞬間、スレ民のレス速度が跳ね上がった。投稿時間、改行位置、句読点、そして直後に貴様が撤回したタイミングまで、すべて保存済みだ」


「言ってないし、別に教える気なんて最初から――」


 そこで、ナギカの処理が停止した。


 走行中に人間が完全停止することは稀である。物理的には走り続けているが、顔だけが止まった。脳内で自分の発言ログを逆再生し、今の文が《N4G1K4本人しか知らない情報》へ接続してしまったことを理解したのだろう。


 俺は笑った。


 これは勝利の笑いだった。失われた攻略導線を発見した時の笑い。ノーヒント分岐の正解を踏んだ時の笑い。開かないzipのパスワードヒントを、レスの句読点から拾った時の笑い。俺は今、久羅木ナギカという通信系クソ難解NPCの隠しフラグを踏んだのである。


「やはり貴様かァァァァァ!!」


「うあああああああああああああ!! 最悪最悪最悪最悪! 誘導尋問じゃん! 今の完全に誘導じゃん!」


「違うな。これは解析だ。貴様が自ら残したログを、俺が読んだだけだ」


「キモい! その言い方が本当にキモい! なんで人の失言をdat落ちスレ復元みたいに扱うのよ!」


「失言もまた記録だ。記録は復元されるために存在する」


「存在がネトラン文化の残骸!」


「褒め言葉だなァ!」


「褒めてない!」


 俺たちは走りながら専門性の異なるレスバを継続していた。俺はレトロゲーム解析者として、発言の分岐、選択肢ミス、隠しフラグ、プレイヤー行動の癖を読む。ナギカは通信解析者として、認証順序、接続元、応答速度、発言経路、ログ改竄の可能性を見る。つまりこれは単なる口喧嘩ではない。ファミコン実機改造とゼロトラスト認証が、朝の住宅街で正面衝突しているようなものだった。


「貴様、意外とレスバ耐性が低いなァ! N4G1K4の時はあれほど冷笑的だったというのに、リアルで認証突破されると途端に応答が乱れるではないか!」


「誰のせいだと思ってるのよ! ていうか認証突破って言うな! 私は別に突破されてないし、そもそも認証画面なんか出してない!」


「開いていたから見ただけ、というやつか?」


「それ私の台詞っぽく言うな!」


 この時点で校門は見えていた。昨日よりも速い。間違いなく速い。だが、同時に俺は理解していた。RTAにおいて、ゴール前には高確率で最終妨害イベントが配置される。古い攻略Wikiに書かれていない、開発者が最後に仕込んだ悪意。俺はそれを知っている。


 そして案の定、校門前には生活指導の先生が立っていた。


 腕組み。無表情。視線固定。完全にボス配置である。しかも昨日と同じ個体。つまりこれはランダムエンカウントではなく、固定配置NPCだ。こちらの遅刻フラグを検出して出現するタイプの監視イベントである可能性が高い。俺とナギカは同時に減速した。判断が同期した。癪だが、こういう瞬間だけはナギカも処理が速い。


「お前ら」


 先生の声は低かった。


「遅刻しながら仲良く通学してんじゃねぇぇぇぇぇぇ!」


「違う!」


「違います!」


 完全同期だった。


 俺とナギカの応答タイミングは、フレーム単位で一致していた。これはまずい。同時否定は、第三者から見ると逆に疑惑を補強する。匿名掲示板で自演疑惑が出た時、同じ文体で同時に擁護レスが付くようなものだ。最悪である。


「誰がこいつと!」


「誰がこいつと!」


「真似するな!」


「真似するな!」


 また同期した。


 完全に悪手だった。


 先生は頭を抱え、ナギカも頭を抱え、俺も頭を抱えた。ここまで綺麗に同期してしまうと、もはやバグではなく仕様に見える。だが俺は断じて認めない。これは乱数の悪戯であり、開発者の悪意であり、登校イベントにおける会話同期バグである。


 ただ一つだけ確かなことがある。


 二日連続で遅刻した上に、N4G1K4の正体はほぼ確定した。


     *


 教室の扉を開ける前から、俺は嫌な予感を覚えていた。


 人間の集団には、レス速度に似た空気の変化がある。何か燃料が投下された時、匿名掲示板のスレッドは一瞬だけ沈黙し、その後、一気に加速する。教室も同じだった。扉を開けた瞬間、クラス全体の視線が俺とナギカへ集中し、一拍だけ沈黙が発生した。その沈黙は、dat落ち寸前のスレに爆弾画像が貼られた時のそれに近かった。


 そして爆発した。


「来たァァァァァァ! 遅刻コンビ!」


「お前ら一緒に来てたじゃねぇか!」


「朝から仲良しかよ!」


「生活指導に怒られてたぞ!」


「青春してんじゃねぇぞ!」


 教室内のレス速度が異常だった。発言者IDは複数。方向は前方、右後方、窓側、黒板付近。つまりクラス全体が祭り状態に入っている。ナギカの顔面温度が上昇し、耳の色が変わり、肩が硬直した。CPU使用率は明らかに跳ね上がっている。普段なら「黙れ」「キモい」「近寄るな」で遮断するところだが、今回は否定すれば否定するほど燃料になる流れだった。


「違うって言ってるでしょ!」


 ナギカが机へ鞄を叩きつけた瞬間、クラスの反応はさらに加速した。これは典型的な否定燃料型炎上である。2xchでもよくある。スルーすれば沈む話題を、本人降臨によってPart化させるやつだ。俺はその構造を理解していた。理解していたが、同時に少しだけ調子に乗った。何故なら、この状況はあまりにも美味しすぎたからである。


「まあ仕方あるまい。何しろ我らは昨夜、同じ道への扉を開くため、夜な夜な議論を重ね――今後のことを語り」


「待てって言ってるでしょ! 語ってねえーよ!!」


 ナギカの遮断は速かった。だが遅い。俺の発言は既に教室というローカルネットワークへブロードキャストされている。しかも“同じ道”“扉”“夜な夜な議論”という、誤解生成に最適化されたワードが含まれていた。これは俺の言い方が悪かった。悪かったが、発言してからログを巻き戻す機能は現実に実装されていない。


 教室が沸いた。


 そしてナギカは、最悪の追加レスを投下した。


「違うから! 夜一緒にいたとかそういう意味じゃないから! 一夜を共に過ごしてなんてないから!!!」


 空気が止まった。


 これはおかしい。


 今のは完全に自爆レスだった。


 否定の中に、存在しなかった疑惑ワードを自分で追加している。匿名掲示板で言えば、誰も言っていないのに「俺は自演なんかしてない」と言い出すタイプの致命的ミスである。ナギカほどの通信解析者が、なぜリアル会話ではここまでログ汚染を起こすのか。おそらく、感情処理が絡むと認証系が壊れるのだろう。面白い。非常に面白い……。


「夜一緒にいたんだ」


「違う!」


「夜一緒だったのか」


「違う!」


「だから違うって言ってるでしょォォォォ!」


 祭りは完全に成立していた。ナギカは頭を抱え、俺はほんの少しだけ反省した。だが、反省しながらも笑った。これは理不尽に勝利した笑いではない。隠しフラグを踏んだ笑いだ。通信解析の天才が、リアル会話の低レベルなミスで自爆していく。クククッ……こんなログ保存せずにいられるか。


 その時、ポケットの中でスマホが震え始めた。


 最初は一度だけだった。俺は2xchの新着かと思った。N4G1K4関連のレスか、《人生終了ゲーム》情報交換スレの加速か、あるいは例のzipパスワードに関するヒントかもしれない。だが、震動は止まらなかった。一定間隔ではない。連続。断続。大量。これはスレ通知ではない。個人チャットの連投である。


 嫌な予感がした。


 俺はゆっくりスマホを取り出した。


 画面を見る。


 宵崎ミコ。


 通知件数、四十八。


 この数字を見た瞬間、俺の脳内から笑いが消えた。


 ……違う。


 これはおかしい。


 ミコの通知速度が通常値を超えている。


 ♡の密度が高すぎる。


 文章が柔らかすぎる。


 怒っていない、と複数回書いている。


 これは500パーセント怒っている。


 俺は震える指で通知を開いた。


《ハルトくん♡》


《説明してぇ♡》


《久羅木さんともう仲良い感じぃ?♡》


《夜な夜な何してたのぉ♡》


《同じ道って何ぃ♡》


《扉って何ぃ♡》


《議論って何ぃ♡》


《ミコちゃんにも分かるように説明してぇ♡》


《怒ってないよぉ♡》


《全然怒ってないよぉ♡》


《でも説明してぇ♡》


《今すぐぅ♡》


 俺はスマホを見たまま、完全に静かになった。


 これは危険だ。


 クソゲーなら画面右上に警告アイコンが出る場面である。ミコは普段ふわふわしている。距離感が近く、笑い方も柔らかい。だが、この“怒ってないよぉ♡”の連投は違う。これはファミコン後期ホラーADVで、まだ敵が出ていないのにBGMだけが変わるやつだ。見えていないだけで、既にフラグは立っている。


「まずい」


 俺は心の底から呟いた。


 ナギカが怪訝そうに画面を覗き込んだ。彼女は一秒で状況を読み、二秒で表情を引きつらせ、三秒で俺から半歩離れた。応答速度が速い。さすが通信解析者である。危険な接続を見た瞬間、逃げる判断が早い。


「うわ……勘違いされてるじゃん。しかも、めちゃくちゃ面倒なタイプの」


「貴様も当事者だぞ」


「私は被害者でしょ」


「俺も被害者だ」


「加害ログの発信元がお前なんだけど」


 正論だった。


 俺は何も言えなかった。


 その瞬間、スマホが再び震えた。


《ハルトくん♡》


《お昼休み》


《覚悟しててねぇ♡》


 俺は静かにスマホを伏せた。


 世界が一瞬、ゲームではなくなった。


 いや、違う。


 これはゲームだ。


 ただし、攻略情報が存在しないタイプのゲームだ。


 ノーヒント分岐。


 選択肢不明。


 好感度変動不可視。


 セーブ不可。


 しかも失敗すると幼馴染ヒロインの笑顔が怖くなる。


 俺は天井を見上げた。


 ナギカも隣で天井を見上げた。


 教室ではまだクラスメートたちが笑っている。


 だが、俺たちだけは理解していた。


 このイベントは、まだ始まったばかりである。


 今回のログで判明したことは、現実世界のイベント分岐は、そこらの鬼畜クソゲーよりよほど悪質だという事実である。


 二日連続の寝落ち。


 二日連続の遅刻。


 登校中に発生した久羅木ナギカ遭遇イベント。


 そして、教室内での誤解拡散。


 どれも単体なら、まだ処理できた。


 だが現実は、それらを連続イベントとして容赦なく接続してくる。


 しかも厄介なのは、俺がそれを面白がってしまうことだ。


 ナギカの応答速度。


 否定文の生成タイミング。


 動揺フラグ。


 クラスメートのレス速度。


 ミコからの通知密度。


 すべてがログに見える。


 すべてが解析対象になる。


 だが、最後に届いたミコのメッセージだけは、少しだけ種類が違った。


 あれはスレの炎上でも、zipの暗号でも、消えた攻略Wikiの断片でもない。


 もっと身近で、もっと面倒で、もっと逃げ場のないイベントだ。


 ノーヒント分岐。


 好感度不可視。


 セーブ不可。


 そして、お昼休み強制発生。


 俺は騎士ハルト。


 電子化された悪意の迷宮を読む者。


 だが、幼馴染ヒロインの誤解イベントだけは、正直、どの攻略本にも載っていない。


 ――騎士ハルト検証ログ:保存後


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