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天元突破の超越達〜鉄拳の女王〜  作者: 赤地鎌
ゼーレ・ヴィアジャル(魂の旅路)
546/1173

第545話 覚悟ある死

次話を読んでいただきありがとうございます。

よろしくお願いします。


ホーリートライアングルの時空に来たアシュリード達、そこで…衝突するデウスエクス達。

 ディオス達を乗せた時空要塞戦艦達がホーリートライアングルの時空に到着する。

 そこは幾つもの時空達が数珠つなぎになった巨大な時空規模の連続体だった。

 

 そして、入った先には、あの五人が鎮座して黄金と赤い宇宙空間に浮かんでいる。

 レーヴァティン、ラプター、ルプス、ウルス、パンテーラの五人。

 絶対の御方のファングリオン(牙の軍勢)と誇る五人のデウスエクス達が、睥睨するようにディオス達を迎えていた。


 レーヴァティンが葉巻を咥えて怒り顔で

「ようこそ。我が御方を汚す愚か者達よ」


 そこへホーリートライアングルの時空の民達の代表者達がホーリートライアングルの時空の時空戦艦、チャクラムの形状をした時空戦艦の艦隊が、いや、時空規模の億越えの艦隊が来て

「おやめください。レーヴァティン様!」

と、呼び止める。


 レーヴァティンは

「裏切り者達が、黙っていろ!」


 ラプターが

「オレ達は、御方から好きにしろって言われたんだ。だから…」


 ウルスが

「好きにさせて貰う」


 

 ディオスの機神型時空要塞戦艦エルディオンの艦橋にいるアシュリードが外へ飛び出し、それへ隣にいたリュシュオル、ユティス、イエツァ、マレーナの四人も続いた。


 アシュリードは、背中に八つの光輪を背負い、レーヴァティン達を前にして

「聞いてください! 自分は、僕は…兄さんを殺す為に行くんじゃない! 兄さんと手を繋ぐ為に」


 パンテーラが

「同じ階位に立ったからって図に乗ってんじゃねぇ!」

と、声を荒げる。


 ルプスが

「オレ達はオレ達がやりたいようにする」


 リュシュオルが

「貴方達を、そうしてしまったのは…私達が」


 ラプターが

「黙れや! その自分達が悪いのっていう悲劇のヒロインが気に入らないんだよ!」

 殺気が噴出する。


 ウルスが

「我々は、我々の選択によって、こうなった。それに後悔も責任も他人になすり付けるつもりは無い」


 ユティスが

「聞いて、御方には…」


 レーヴァティンが

「キサマ等が御方と口にするなーーーーー」

と、怒声を荒げた。


 イエツァが

「貴方達と戦う理由がないわ」


 ラプターが

「オレ達にはある。お前等が御方に到達すると、御方が望むようにならない。それで十分だ」


 マレーナが

「本当にそれで良いの? 本当は私達と同じように手を取りたいと」


 ルプスが

「いいや、オレ達は御方が御方であればいい。それだけだ」


 ラプター、ルプス、ウルス、パンテーラの四人から暴風の如き殺気が噴出する。

 四人全員が

『オレ達は御方の為に死ぬ。それがオレ達が望む覚悟だ』


 レーヴァティンが

「リザーナ! キサマの愚かな妄想なぞ! 粉砕してくれるわーーーー」

と、叫んだ瞬間、ホーリートライアングルの時空の上にあるレーヴァティンの全力である神城が、この宇宙へ降臨する。

 レーヴァティンの全力である神城の後端達がこの宇宙に突き刺さって出ると、その神城にいるカログリア達が両手を合わせて、あのグゥディオ・ソル(黒陽超越)を出現させた。

 そのグゥディオ・ソルから、超越の力が五人に降り注ぐ。


 ラプター、ウルス、パンテーラ、ルプスの四人は、全身から己の世界を噴出する。

 それは世界を生み、凝縮しながら、全長が三十万光年の超巨大さに成長する。

 ラプターは、緑光の猛禽の鳥人。

 パンテーラは、青光の鉤爪を持つ猛虎人。

 ルプスは、赤光の大狼。

 ウルスは、灰光の巨大な熊型人。

 その四つの超威は、宇宙王クラスの力を持っている。


 レーヴァティンは、この宇宙に突き刺さった己の神城から、無限のような紅蓮の流星達を放つ。


 アシュリードが超越存在である絆繋合王の力を発動させる。

 右手に剣、左手にヴァジュラを握ると、リュシュオル、ユティス、イエツァ、マレーナの四人が呼応する。

 その呼応の波紋は、ホーリートライアングルの時空へ広がり、アシュリードと同じホーリートライアングルの時空の民達の共鳴を呼び起こし、女神のデウスエクス達を宇宙王クラスに神化した男神達と同じ階位へ運ぶ。


 リュシュオルは、炎の鎧女神となる。

 ユティスは、翼を全身に備えた獣女神へ。

 イエツァは、太陽を背負う黄金の女神騎士に。

 マレーナは、大海で出来たゴーレムを背負う女神に。


 ここに八つの宇宙王クラスの者達の戦いが始まった。


 ディオス達は、それから離れて別のルートを取る。

 機神型時空要塞戦艦エルディオンの艦橋にいるディオスに充人が

「ディオス、加勢しなくて良いのか?」


 ディオスは

「この問題は、彼らで片付けるしかない。だから」


 突然の震動を時空要塞戦艦が襲う。


 ディオスが

「こっちが自分達の相手か…」


 時空要塞戦艦達が高次元へ昇らされる。

 それをしているのは、ホーリートライアングルの時空の高次元に佇むレオニドスとメファノタスだ。

 二人は、ディオス達を高次元域へ引き込む。


 その間も、アシュリード達は戦いを繰り広げる。

 8つの全長三十万光年サイズの超威達が宇宙で暴れる。


 ラプター、ウルス、パンテーラ、ルプス達は吠える。

 オオオオオオオオオ!

 

 ルプスの赤き光の大狼が先行して、次にパンテーラの青光の猛虎人とラプターの緑光の猛禽鳥人が続く。

 ウルスの灰光の熊型人が、顎門を大きく開き、銀河を吹き飛ばす程の咆吼閃光を放つ。

 

 それを背に、三柱の大狼と猛虎人に猛禽鳥人が特攻する。


 それをリュシュオルの炎の鎧女神と、マレーナの大海ゴーレムが力を合わせて炎と海の閃光を放って吹き飛ばす。

 その次にユティスの翼の獣女神と、イエツァの太陽の女神騎士が突進する。


 ぶつかるデウスエクスの超威達の爆発は、幾つもの銀河を創成させる。

 破壊である戦いが、破壊を超越して創成に変貌していた。


 アシュリードは、雷撃を纏って、レーヴァティンの神城へ向かうと、レーヴァティンの神城から紅蓮の火球流星群が降り注ぎ、それにアシュリードはヴァジュラを掲げて無限の雷撃を放って破壊した。


 アシュリードは、レーヴァティンの神城へ飛翔する。

 ヴァジュラの雷で、無限に降り注ぐ火球流星群を打ち落として、神城の先端に到達すると、右手の黄金の剣を振るって、神城を守る守護壁を切り裂き、そこから神城へ到達すると、強烈な圧力が襲いかかる。

 神城は、超高密度のエネルギー体、そのエネルギーが持つ力によって押し潰されそうになるも

「我は、繋ぐ。裏切りの為に生きる者ではない。今度こそ…大切な貴方を救う為に!」

”デウスエクス! ゴッドリオンブレス(神と人を繋げる息吹)!”


 アシュリードのデウスエクスを発現する。

 繋絆合王としての超越と、デウスエクス(人神)としての二つが相互に作用して、神城へ広がる。

 黄金と白銀の波動の津波が神城を覆い尽くす。

 だが


 神城の主レーヴァティンが

「我は偉大なる方の住処、偉大なる方の城、偉大なる方の防壁なり」

”デウスエクス! レーヴァティアン(激怒なる神の)レイド(絶大城砦)!”


 御方アルダ・メルキオールが鎮座する天頂を守る神城こそ、レーヴァティンの力。

 その本質は、アルダ・メルキオールを愛して守ろうとする母性だ。

 御方を守り包む、苛烈な母性の意志力が、アシュリードの力とぶつかり拮抗する。


 レーヴァティンが

「舐めるなよ! 十万年以上も御方の為にあり続けた私の力を、そして…その強化と神化を忘れなかった。この神城の力を」


 アシュリードの超越とデウスエクスの力が押され始める。


 アシュリードは、く…と膝を付く。

 このままでは、負ける。

 そう思った瞬間、背後にある八つの光輪が輝き、とある人影が出現する。

 それは、リザーナだった。

 幽体の如きリザーナを見たレーヴァティンが

「どう、足掻いてもキサマが私を説得するなぞ。不可能だ!」


 幽体のリザーナは微笑み

”ええ、でしょうね。だから、文句を言いに来たわ”


 レーヴァティンが「はぁ?」と訝しい顔をする。


 リザーナが呆れ笑みで

”本当に貴女はバカね。一番、大好きな相手に尽くすって言っているクセに、踏み込めないじゃない。貴女は、エレンティアは昔からそう、相手を思いやるのは恋愛だけではない。確かに。でも、そうやって、相手から拒絶される恐怖から、思いを告げないだけでしょう”


 レーヴァティンがフッと笑み

「それで、それがどうした?」


 リザーナが肩をすくめて

”エレンティアは、自分は男らしいなんて言うけど、相手から拒絶されるのが怖いって、十分、女らしいわよ。嫌われても良いじゃない。思いが伝わらないより、マシよ”


 レーヴァティンが

「世迷い言を」


 リザーナは微笑み

”そうね。世迷い言よ。でも…本当の事でしょう。この子を信じてみない。きっと、エレンティアの思いを…受け止めてくれる筈よ”


 レーヴァティンは再び、アシュリードを見る。

 アシュリードは、昔から優しい瞳をしている。

 暖かく誰かを安心させる瞳、そして、その奥には悲哀を秘めている。

 愛と哀は同じ、悲しみがあるから愛がある。


 リザーナの言う通り、自分は臆病者だ。

 御方を守る防壁と言いながら、結局は、肝心な人に近づけてもいないのだ。

「全く、リザー。お前は何時も面倒くさい」


 リザーナが頷き

”貴女もね”


 突如、神城の最上部にいたカログリア達が閃光となった。

 それによって、超越の力が消えて、宇宙で超威となったラプターとパンテーラにルプスとウルスの三十光年サイズの権化が消失していく。


 同時に、レーヴァティンもカログリアの加護を失って放たれた力がアシュリードの力に飲まれて、アシュリードの力の津波がレーヴァティンに到達して、レーヴァティンが呑み込まれた。


 レーヴァティンが分解されて消える。

 レーヴァティンのデウスが、本来の主であるアシュリードへ戻る。


 それをラプター、ルプス、ウルス、パンテーラが見て、ラプターが

「隊長!」

と、レーヴァティンの名を叫ぶ。


 レーヴァティンが消えながら、いや、リザーナと同じくアシュリードへ託しながら

「お前達、もう…意地を張る必要は無い。各自…本来の在るべき形に戻れ」


 四人は、ラプター、ウルス、ルプス、パンテーラ俯くと、そこへリュシュオル、ユティス、イエツァ、マレーナの四人が来た。


 そして、ラプターとウルス、ルプスにパンテーラのデウスがアシュリードと繋がるラインを伸ばした。


 レーヴァティンは、消えながらアシュリードに

「お前に託す。あの方の…御方アルダ・メルキオール様の、タイガ・ゲンキ様の孤独を癒やしてくれ」


 アシュリードは頷き「はい」と答えた瞬間、リザーナの幽体も消え、レーヴァティンの神城が変化する。

 剣先ばかりの神城が、スフィアを集合させた姿に変貌する。


 神城はアシュリードと合一した。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次話もよろしくお願いします。

ありがとうございます。

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