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天元突破の超越達〜鉄拳の女王〜  作者: 赤地鎌
ゼーレ・ヴィアジャル(魂の旅路)
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第544話 シグマ

次話を読んでいただきありがとうございます。

よろしくお願いします。


交差する事態、そして、個々に動く者達。その結末の始まりを前にして

 シグマは意識も空間も時空も融合したシヌスから超高次元にいるアヌンナキの一人と対話していた。


 シグマは訝しい顔をして

「どういう事だ?」


 対話する超高次元に鎮座するアヌンナキが

「そういう事だ」


 シグマが鋭い顔をして

「アルダ・メルキオールが裏切るとは考えられない」


 アヌンナキが

「裏切るではない。そういう事になってしまうのだ」


 シグマはフッと笑み

「オレは、保険という事か…」


 アヌンナキが

「そういう事だ。全ては雷御が契約を破棄した事で、そうなってしまった」


 シグマは

「もう少し、人の愚かさってヤツを理解するべきだろう」


 アヌンナキが

「そうだな…。とにかく、頼んだよ」

と、シヌスとの連結を切った。

 次に無限の宇宙達を足下にする超高次元の遠方にいるソレを見詰める。

 シグマと話をしていたアヌンナキを見詰めて捉えている。

 その額にある第三の目は、そのアヌンナキだけを視て、ジワジワと近づき、アヌンナキに狙いを定めている。


 アヌンナキが

「やれやれ、□□□□□があそこまで近づくなんて…やはり、聖帝ディオスは恐ろしいな」




 ディオスは、星艦アディドで収天螺王と天臨丞王と共に話をしている。

 収天螺王が首を傾げ難しい顔で

「お前の望みは分かった。だが…それをやるには…かなり難しいぞ」


 天臨丞王も

「隣にヤツの言う通りだ。相当な条件を揃えなければ、厳しいぞ」


 ディオスは暫し考え

「では、こういう事は…」


 それを聞いた収天螺王と天臨丞王は驚愕の顔をして、収天螺王が

「そんな…可能なのか?」


 天臨丞王が顎を摩り

「いや、不可能ではないが…だが…耐えられるのか?」


 ディオスが真っ直ぐ二人を見詰めて

「可能だと思います。だって、あの人は…ああ…いいえ、彼は、今世で前に歩み続けていますから」


 収天螺王が頷き

「ガタガタ言ってもしかたねぇ。良いだろう。お前のその策に乗ってやる」


 天臨丞王が頷き

「確かに、現状としては、それが一番だろう」


 ディオスが頭を下げ

「では、手配の方を…お願いします」



 機神型時空要塞戦艦エルディオンの時空交差都市シャンバラが一望できるドームテラスで、充人はライアーの隣に立ち

「全く、お前は…」


 ライアーはフッと笑み

「色々と迷惑を掛ける」


 充人が

「ディオスから聞いた。カログリア達は…」


 ライアーは鋭い顔をして外の風景を見て

「あの連中は、必ず倒さなければならない。そうでなくては、取り込まれた超越存在達の魂は輪廻へ、再生と転生へ行けない」


 充人が

「方法があるのか?」


 ライアーが

「その方法が見つからなかった。だが…」


 充人が

「ライアーは望みが叶った後、どうするつもりだ?」


 ライアーが

「契約通り、ディオスの下に入るさ。全ては終わった後で幾らでも決められる」


 充人が無言でいると、充人とライアーが並ぶ所に、ディオスがアルシュを伴って来た。

 それは、とある事に関しての話し合いだった。



 ホーリートライアングルでは、アルダ・メルキオールの王座を守る神城に、残りのメンバー達が集まっていた。


 アルダ・メルキオールが座る天頂の王座を前に、ひれ伏すレオニドスとメファノタス、レーヴァティン、ウルス、ルプス、パンテーラ、ラプター。


 アルダ・メルキオールが全員を前に

「お前達も好きにすれば良い。我は何も恨まない。それが汝達の選択なら、それが正しい。それだけだ」


 レーヴァティンが

「御方、我らは最後まで、御方の隣におります」


 アルダ・メルキオールはフンと鼻で笑い

「我はアヌンナキ、完璧なるモノ、誰も並び立つ事は無い」


 レオニドスが

「ホーリートライアングルの者達は、アシュリードの元へ集いましたが、我らは違う。我らの集う方は、御方一人のみ」


 メファノタスが

「我らは、永遠に御方の傍に…」


 アルダ・メルキオールは淡々と

「好きにしろ」


 もう、ここにはアルダ・メルキオールを絶対の頂点とする復讐者の合衆国は終わっていた。

 デウスエクス達が去り、カログリアの四人が入ってくる。


 アルダ・メルキオールが

「汝達との契約を果たす時が来た。汝達の望みは叶えられるだろう」


  カログリア(黒い花嫁修道女)の四人が跪く。

 カログリアのラティファーナが

「御方、感謝いたします」


 アルダ・メルキオールが

「我の完璧を維持する為に、アシュリードの覚醒を汝達の力で抑えていたが。無用になった。これも汝達の策略か? ロアデウスという産物を、シャンバラにもたらし、聖帝ディオスを誘発させた。

 全ては、汝達の望み通りという事だ」


 カログリアのルーディシアが

「いいえ、全ては御方が…」


 アルダ・メルキオールはフッと笑み

「そうだな。全ては分かっていた。分かっていたからこそ、やらせた。存外、我も愚かなのだなぁ…。自らの完璧を証明する為に、自らの逆しまと戦う事を望むとは…」


 カログリアのアルティシミナが

「誰しも気の迷いはあります。御方だけが特別ではありません」


 アルダ・メルキオールがフッと笑い

「そうだな。我も所詮…いや、これは口にしては、面白くもない」


 カログリアのヴィクティナが

「御方、後は…」


 アルダ・メルキオールが

「もう、時が迫っている。お前達の好きにしろ」


『は…』とカログリアの四人は頭を下げた。


 天頂の王座で上を見上げるアルダ・メルキオールは

「何時の世も、絶対が壊れる時は儚いものよ」




 数日後、ディオス達は出発の準備を整える。

 向かうべきはホーリートライアングル、アルダ・メルキオールがいる神城。


 その神城までは、味方になってくれたホーリートライアングルの者達が案内してくれるが…恐らく。


 時空交差都市シャンバラの傍に空いている多時空交差次元へ、三つの時空要塞戦艦が進む。

 ディオスの機神型時空要塞戦艦エルディオンと、アヌビスの時空要塞戦艦アヴィシャガン、アダムカインの時空要塞戦艦、轟天。

 その三つが、多時空交差次元に開いたホーリートライアングルの時空への航路を進む。


 これは戦いではない。

 アルダ・メルキオールの対となった絆繋合王アシュリードを、アルダ・メルキオールへ届ける出陣だ。


 多くの時空が数珠つなぎになったホーリートライアングルの時空へ、アシュリード達を乗せて、三つの時空要塞戦艦が航行して入った。

 そこには…。


「ようこそ、御方を汚す者達よ」

と、レーヴァティンが四人の男神のデウスエクス達と立ちふさがる。

  

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次話もよろしくお願いします。

ありがとうございます。

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