表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天元突破の超越達〜鉄拳の女王〜  作者: 赤地鎌
ゼーレ・ヴィアジャル(魂の旅路)
544/1171

第543話 集結、動き出す

次話を読んでいただきありがとうございます。

よろしくお願いします。


ディオス達、アシュリード達、それぞれは…

 ディオスは収天螺王の星艦アディドの中で天臨丞王と共に話をする。


 星系サイズの星艦内には、幾つもの惑星が浮かび、その惑星の庭園の一つで、テーブルを囲んでいる三人。


 ディオスは

「アシュリード君が…超越存在になりました」


 収天螺王は、フッと笑み

「お前ならやれると思ったぜ」


 天臨丞王が

「とってつけたように言うなぁ」


 収天螺王が「ああああ!」と唸るも、天臨丞王が

「事態は…知っている。もし…このままホーリートライアングルの時空が瓦解するとなると…」


 収天螺王が

「膨大なホーリートライアングルの時空の連中が、他の時空へ流れる」


 天臨丞王が

「ホーリートライアングルの時空の人材、技術、資源、その他諸々…周辺の時空に、多大な影響を与える。それで崩壊する者達も…」


 収天螺王が

「オレ達は、干渉しないが…火の粉は払う」


 要するにホーリートライアングルの時空が崩壊する後始末をどうするか?

 その話し合いだ。


 ディオスが

「それなら問題ありません。ホーリートライアングルの時空は、アヌンナキのアルダ・メルキオールからアシュリード君へ移行させます」


 天臨丞王が渋い顔をして

「そう、上手く行くか…」


 収天螺王がフッと笑み

「存外、ホーリートライアングルの時空の連中は、アルダ・メルキオールを信望している。その結束は固いと思うが…」


 ディオスが眉間を寄せて

「どうでしょう? 以外や…脆いかもしれませんよ。なぜなら、完璧なるモノ(アヌンナキ)は…隣に並ぶ者を必要としませんから…」


 三人が話しているテーブルの上空から、収天螺王の妻の一人が降り立ち「アナタ…」と収天螺王に耳打ちする。

「はぁ?」と収天螺王が驚きの顔をする。


 そして、同じく上空から異端帝王が降臨して、兄の天臨丞王に「兄さん…」と耳打ちして

「な、んだと…」と天臨丞王は驚きを見せた。


 そして、上空からライアーが降り立ちディオスに耳打ちする。

「ディオス、シャンバラにホーリートライアングルの時空の各時空域の使者達が来ているぞ」


 ディオスは苦しそうに目を瞑り

「なるほど、そうなったか…」


 ライアーが

「分かっていたのか?」


 ディオスが立ち上がり

「悲しいよ。誰の手も握れない者の末路は…」



 アシュリードは、ディオスの機神型時空要塞戦艦エルディオン艦内の大きなドームで、座禅して浮かんでいた。

 その背中には、8つの光輪を背負い、浮かんで瞑想する。

 意識だけが、時空と空間を飛び越えて自身が望む者の前に置いた。

 超越存在となったアシュリードには、見通せない場所はない。

 自分が望む場所へ、世界へ、時空へ、時へ、空間へ、正確に意識だけを飛ばせる。


 アシュリードが意識を飛ばした場所は、あの時だ。

 そう、父と母がライアーに真実を聞いた時間、時と場所を上から見下ろす。


 ライアーは、アシュリードの両親に、メルカバーのエデン・ツリーの材料されたのが、兄タイガだったと…。

 それを聞いて母は泣き崩れ、自分のやった事に懺悔してたい。

 

 ごめんさない。ごめんなさい。本当に私は、バカだった。

 ごめんなさいゲンキ…。


 そして、時間が過ぎて…小さい頃の自分は、祖父母に預けられ、両親は…とある一団と共に出発していった。

 父が

 

 ユウキ…今度は、必ず…みんなで暮らそうな…。


 それが最後の姿だった。


 そして時間が進み。

 父と母の一団は、失敗した。

 止めようとしたシステムがバックファイヤーして、メルカバー内部を高エネルギーに殲滅した。

 それは、アヌンナキへ至る三人が誕生する産声だった。

 エネルギーに焼かれる母と父は、最後まで兄ゲンキへ手を伸ばし続けて影だけを床に残した。


 声が聞こえる。

 自分達がどれほど、愚かだったのか…。

 何も出来なかった。

 その声の主は、あのエデン・ツリーの材料にされた父母達だ。

 三百人近い子供達の両親がうめき泣き喚き、救えなかった己を呪い、呪いとなっても…子供達を探し求める。

 今度こそ、救おう。いや、救わなければ…。


 だが、その呪いされ一蹴する強烈な閃光が襲来する。

 遙か超高次元の王座に鎮座する6人のアヌンナキ。

 その6人が嘲笑っている。

 所詮、お前達は獣、人とは邪悪で定義される。

 人は格差、差別、偏見、貧困を永遠に続ける存在故に人であると…。

 哄笑を響かせていた。


 そして、意識だけのアシュリードの隣にリザーナが立ち

”お願い、私のように愚かだった者達の贖罪を…助けて。言えた義理じゃあないけど…。でも、子が憎い親なんていないわ”


”笑止だな”

と、声が届く。

 その主は、アルダ・メルキオールだった。


 アシュリードは、意識を声のした主、アルダ・メルキオールへ向かわせる。

 それは、ホーリートライアングルの時空の上に鎮座する無意識界アラヤシキの上にいて観測するアルダ・メルキオールの意識集合体を目の前にした。


 それは、アルダ・メルキオールの形をしたシステムだった。

 そのネットワークを構築する交差点には、アルダ・メルキオールのソウルホールとなっている魂達が連なって繋がっている。


 アシュリードの意識は、それを前に

「兄さん」


 アルダ・メルキオールというシステムが

「で、どうするんだ? 絆繋合王よ…」


 絆繋合王のアシュリードは手を伸ばして

「必ず迎えに行くよ」


 アルダ・メルキオールというシステムが嗤い

「やってみろ。出来るならなぁ…」




 アシュリードは意識を戻して浮かぶ下には、ディオスがいた。

 ディオスが

「お目覚めかい?」


 アシュリードは8つの光輪をしまって着地して

「声を掛けていただければ…」


 ディオスの額にはサードアイが開いていた。

「会いに行っていたんだろう」


 アシュリードは頷き

「はい。兄さんの…意識へ…」


 ディオスは「そうか…」と頷いた次に

「君にお客さんが来ている」


 アシュリードが首を傾げるも、ディオスと共に客人達の間へ来る。

 そこには百数十名のホーリートライアングルの時空の者達がいた。

 その者達の前に、リュシュオル、ユティス、イエツァ、マレーナの四人が立っていて、ユティスが

「彼は…ホーリートライアングルの時空の」


 アシュリードが

「分かっています。各時空責任者達の…」


 そのホーリートライアングルの時空の者達から一人の代表が出る。

 それは、アルダ・メルキオールの御前に来た壮年の男性ドルスである。


 ドルスは

「アシュリード殿、いい…アシュリード様、話を聞いて頂けないでしょうか?」


 アシュリードは、ドルスから兄アルダ・メルキオールの言葉を聞いて愕然とする。

「そうですか…兄さんは…」


 ドルスは苦しそうな顔で

「我々は、御方と共に子々孫々の十万年もの間、共にあった。契約は確かに契約です。ですが…十万年も共にあったのです。絆が…あると…」


 ドルスの隣に、同じく御前にいた女性リオンが並び

「アナタ様に聞きたい。アシュリード様は、ホーリートライアングルを、御方を排斥して立つお積もりなのですか?」


 全員が固唾を呑んでアシュリードを見詰める。


 アシュリードはハッキリと

「僕は、兄の隣に立つ。兄を…迎えに行き、兄と共に、ホーリートライアングルを良き場所にする為に尽くす。それだけです」


 リュシュオルが腕を組み

「説得できるとは思えないわ」


 アシュリードは微笑み

「派手な兄弟ケンカになるだろうけど。大丈夫さ」


 それを聞いたホーリートライアングルの者達は、躊躇っていると、アシュリードが手を伸ばし

「お願いです。僕に皆さんの力を貸してください。兄アルダ・メルキオールと手を繋ぐ為に」


 ホーリートライアングルの者達が望んでいたのは、契約ではない。御方アルダ・メルキオールと繋がる事だった。

 故に、アシュリードが伸ばした手に皆が手を伸ばし

「よろしくお願いします」

「我らを御方へお繋ぎください」

「どうか、我らと御方が共にある未来の為に」


 それをディオスは見詰めて思う。

 どんな事であれ、アルダ・メルキオールのやった事は救いだった。

 復讐者が集まった時空連合体ホーリートライアングルは、もう、復讐者の怒りで満ちていない。

 誰かと手を繋ぐ為に手を伸ばす聖なる居場所になっていた。


 ディオスは目を閉じて思う。

 それを分かっているはずだぞ、アルダ・メルキオール。

と、額のサードアイでアルダ・メルキオールを視ると、アルダ・メルキオールは鼻で笑った。

 同じく視ていたのだ。この瞬間を。

 それでも変わらない。

 それが、完璧なるモノ(アヌンナキ)なのだ。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

次話もよろしくお願いします。

ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ