表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天元突破の超越達〜鉄拳の女王〜  作者: 赤地鎌
ゼーレ・ヴィアジャル(魂の旅路)
540/1168

第539話 修羅地獄 孤児院

次話を読んでいただきありがとうございます。

よろしくお願いします。


ディオス達は、戦いの地獄の世界で唯一、無関係な孤児院に来て…

 ディオス達は、この地獄のような胎中で、唯一の争いをしていない孤児院の教会に入り休憩を…いや、休憩と称して調べる事にした。


 スコルピオンは門の前に座り

「後は勝手にやって、何かの戦闘になった時には、呼んでくれ」

 

 残りが門を潜って内部へ入った。


 この孤児院の教会は、どこか古びた感じがして、そこで子供達が遊んでいる。

 それを相手にする孤児院の女性達。


 ディオス達の中にいるデウスエクスの女神達のユティスが

「ここ…何か、懐かしい感じがする」


 ディオスが

「何か、思い当たる事でも?」


 ユティスが

「記憶にはないわ。でも、なんだろう…そんな雰囲気を感じる」


 イエツァが

「ユティスは、ロゴスリアの眷属だから、その血の繋がりの中に、何かの伝わっている記憶があるのかも」


 ディオスが首を傾げて

「そんな事があるのか?」


 アルシュが

「人から聞いた話で、何処までが本当なのか…が分からないが。継続を続ける命は、その遺伝子に様々な世代の記憶の一端を残すらしい。ディオスにもないか? 知らないのに雰囲気だけ、どこか懐かしい気持ちになるという事が?」


 ディオスが

「つまり、その遺伝子に、繋がりに残った記憶の一端が…それを呼び起こすと…」


 アルシュが

「世代事の変異は、遺伝子に刻まれるが、記憶まで残るかは…疑問だが…そういう知らない土地なのに懐かしい気持ちなるのは、そういう事じゃあないか?という仮説だ」


 ディオスは頷き「なるほど」と告げて、孤児院の教会内部へ入る。


 孤児院の教会は、長方形の形で、入口が教会、後ろは大きな孤児院だ。


 ディオスが入口の教会のドアを開けると、そこは至って普通の教会だ。


 ステンドグラスの天井、中央奥に十字架と、その前に長椅子の席達、教会主が言葉をいう登壇。

 普通の教会に見えるのだが…。

 ディオスはステンドグラスを見て眉間を寄せる。

 天井は、黄金と赤、そして両手を交差させる青年が幾つもの翼と足下には根のような何かが広がる。その根から建物や森が生える大地のミニチュアがある。

 そして、その周囲を12の長い窓のステンドグラスがある。

 黄金の獅子、銀色の竜、鷹、黒い豹、狼、熊、赤い城、そして、子供を抱く母、鳳凰、月の女神、太陽の女神、海辺の女性。


 ディオスが天井のステンドグラスを見上げていると同じくアルシュ、雷御、奏、ライアー、キャロルが、デウスエクスの女神達のリュシュオル・ユティス・イエツァ・マレーナも見上げる。


 ライアーが

「つまり、ここは…」


 イエツァが

「はい、多分、間違いなく…私達の仲間であるロゴスリアの中という事です」


 ステンドグラスの光が教会の下を照らしている。

 だが、一部だけそのステンドグラスの模様とは違う部分がある。

 

 長い椅子席達の中央、そこにヤリを持った人物が床に映っている。


 ディオスはそこへ歩む、そのヤリを持った人物の床を調べていると、僅かに風景が歪む場所を発見した。

 いや、それは、透明な階段だった。

 ディオスが、その周囲を回ると、僅かな風景の歪みで、透明な階段のようなモノが出現している。

 ディオスは、それに足を掛けると登れた。

 

 ディオスが空中浮遊のように登っていく。

 それを見詰める一同。

 ディオスが天井のステンドグラスに近い二階の高さに来ると、空中に浮かぶディオスを見上げる一同。

 だが、ディオスだけは違う風景が見える。

 

 透明な床に、13個の透明な棺が円形に並んでいる。

 それは12個の透明は棺は、ステンドグラスの各人物や存在達の前に、13個目は中央に置かれている。


 ディオスは、その透明な棺達を開けると、そこには四体のクリスタルの骸骨と、何も入っていない八個の棺。

 そして、中央の棺を開けると、そこにはアシュリードが眠っていた。


 ディオスは脈を取ると、アシュリードは生きている。

「おい、アシュリードくん…」


 ディオスに肩を揺らされてアシュリードは目を覚まし

「あれ? ディオス…さん?」


 アシュリードは起き上がり周囲を見て

「ここは?」


 ディオスは

「立てるか? 事情を説明する」


 事情を説明されてアシュリードは、ディオスと共に透明な階段を下りてくる。


 ディオスと共に来たアシュリードに、デウスエクスの女神達のリュシュオルが

「アナタだけ掴まっていて無事なんて…おかしいわね」


 ディオスは見えない二階を見上げて

「自分達と戦っていた五人の内、四人は…動けない状態だ」


 マレーナが

「どうして?」


 ライアーが

「戦っていた時に、途中から指揮権を赤髪の女が担った。その影響かもしれん」


 アシュリードが

「とにかく、現状は聞きました。ここから出る術を」

と、告げた瞬間、入って来た教会のドアが荒く開いて

「リザーはいるか?」

と、扉を荒く開いた赤髪に軍人の様相の女が入って来た。


 それにリュシュオルが

「レーヴァティン!」

と、名前を告げた。


 レーヴァティンであろうその女が全員の前に来ると

「なんだ? キサマ等?」


 そこへ、教会の奥の孤児院へ通じるドアから

「相変わらずウルサいわね。エレンティア」

と、リザーナであるロゴスリアがドレスを纏って現れる。


 レーヴァティンであるエレンティアがリザーナの元に来て

「もう、こんな事…いい加減にしたらどうだ?」


 その言葉にリザーナは鋭い顔をして

「何の事かしら?」


 エレンティアも鋭い顔をして

「お前は、つくづく、愚かな女だ。そんなに正義に酔い痴れたいのか?」


 リザーナが厳しい顔で

「私は、ただ…子供達を育てているだけよ。戦争で親を失ったね」


 エレンティアがリザーナに背を向け

「戦争は何時か終わる。その時、お前は…自らの罪業に耐えられるかな?」


 リザーナがエレンティアの背に

「それは、アナタじゃあなくて、大隊長さん」


 エレンティアは帽子を正して

「私は、何時でも覚悟しているからな」

と、離れてディオス達の前に来ると、ディオス達と視線を合わせる。


 ディオスはハッとする。

 エレンティアの僅かに瞳の色が揺らいでいる。

 エレンティアが

「いい加減、目を覚ますべきだと…思わないか?」

と、告げて教会から出て行った。


 リザーナがディオス達に来て

「ごめんなさい。昔ながらの友人なの。ああいう荒っぽい性格だから。休まるまで休憩していっても構いませんので」

と、告げて微笑み外へ、外で遊ぶ孤児達の元へ行った。


 ディオス達は厳しい顔をしていると、リュシュオルが

「なんか、若い頃みたいな感じだったわ。レーヴァティンが…」


 ディオスと雷御は、視線をリザーナが出て来た孤児院の入口に向かい入った。


 ディオスと雷御を先頭に孤児院内を進む。

 そこは日が差す廊下である。

 壁の所々に、花瓶が載る台座がある。

 ディオスは、その花瓶を手にする。

 何も入っていない花瓶には、ハートのマークが付いている。

 雷御は、他の花瓶も確認する。

 全く同じのハートのマークが付いた花瓶。


 そして、次に廊下にある部屋を見る。

 そこは子供達のベッドがあり、少し乱雑だった。


 雷御とディオスは次々と部屋を確認する。

 それにリュシュオルが

「ちょっと、乱暴じゃあ」

 その隣に来た奏が

「ええ…どうして、全く同じ構図が」


「え」とリュシュオルが戸惑い、マレーナが

「リュシュオル、全部、同じ部屋なのよ」


 リュシュオルは、確認する。

 そう、開けた部屋の全てが同じように乱れて、同じようなモノが散乱して、その位置も全く同じだ。

 リュシュオルが青ざめる。


 アルシュが、先頭を行くディオスと雷御に

「どういう事だ?」


 ディオスと雷御が鋭い顔をして、雷御が

「ここは、その主の…心、魂が」


 ジリリリリリリリ

 全員が入って来た入口にアンティークの電話機があり、それが鳴り響いている。


 全員が驚き身を引いていると、アンティークの電話機の受話器が勝手に持ち上がって浮かび上がり

「やあ、元気かい? 聖帝様? そして、雷御 充現…」

と、雷御と契約しているアヌンナキの声が放たれる。


 ディオスが

「何の用だ?」


 アンティークの電話機の受話器の向こうにあるアヌンナキが

「ここを脱出する術を教えよう。ああ…無論、この世界に取り込まれた者達の解放も…ね」


最後まで読んでいただきありがとうございます。

次話もよろしくお願いします。

ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ