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「風吹はやく!」
「まだ大丈夫だって……」
「待ち合わせ10分前には着いておかないと!」
今日は純一くんと瑠依ちゃんカップルとダブルデートする事になった。
「羽留ちゃん♡」
「うん?」
後ろから風吹がハグしてくる。
「可愛い♡」
「ありがとう♡風吹もかっこいい」
この間日比野先輩の彼氏さんに教えて貰った髪型をしてみた。
やっぱり風吹から可愛いって言われるのが1番嬉しい♡
「メイクもしてるんだよ!どう?」
「似合ってる!」
「良かった!」
手を繋いで目的地へ行く。
今日はテーマパークへ行く事になっている。
ダブルデートといえばテーマパークだよね!
待ち合わせ場所で2人が来るのを待ってるとすこし離れた所から声が聞こえた。
「風吹!はるちゃん遅れてごめん」
純一くんが手を振って歩いてきた。
後ろから瑠依ちゃんもついてきていた。
「純一くん、瑠依ちゃんおはよう!」
「おはよう。東堂くん、はるちゃん」
「じゃあ!行こっか。」
初めは4人で行動していた。
瑠依ちゃんも凄い話しやすくて楽しかった。
一旦休憩するためにフードコートで飲み物飲んでいると、風吹達のクラスの子がやってきた。
わちゃわちゃ話しだした。
私の知らない話ばかりしてきた。
これって……
もしかして……
わざとハブられてる?
そう感じていると1人の女子が風吹にボディタッチをしてきた。
はぁ?!
何触ってるのよ!
私は怒りでわなわなしてきた。
ちらっと風吹を見ると他の男子と話してて気づいてなかった。
瑠依ちゃんも私の時とは違ってその子達と楽しそうにしている。
女子の誰かが言った。
「みんなで遊ばない?」
瑠依ちゃんも「いいね~」と言った。
私は人数を数えた。
男子が6人、女子が7人だった。
話はまだ続いた。
「ちょうど偶数だね。」
瑠依ちゃんが言った。
は?!
私人数に入ってる?
もしかしてわざとハブってる?
今日ってダブルデートのはずだったよね?
あ!そういうこと。
すとんと落ちた。
きっと瑠依ちゃんは初めから分かってたんだろう。
この子達がくること。
そして風吹にボディタッチをしている女の子は風吹の事が好きなんだろ。
だから?
意味分かんない。
風吹の彼女は私なんだけど?
でも、風吹も純一くんも楽しそうにしているから場の空気を壊す訳には行かないよね?
瑠依ちゃんに「ちょっとトイレ行ってくる」と行って御手洗へいった。
戻ってきたら皆いなかった。
はっ?!
そういうこと……
私はお呼びじゃないって?
拳を握りしめた。
涙がこぼれそうだった。
風吹も気づかなかったの?
頭の中がぐちゃぐちゃのアイスみたいだった。
手のひらも冷たくなってきた。
帰ろ……
もうここにはいたくなかった。
「はぁちゃん?」
振り向くとそこには……
晶ちゃんがいた……
「晶ちゃん!」
私は晶ちゃんに抱きついて泣いていた。
「どうしたの?一人で来たの?」
私はさっきの事を話した。
「何それ?!」
晶ちゃんは怒ってくれた。
「もう帰ろうかと思って……」
「風吹くんに一応連絡しとこ!んで私とどっか行こうよ♡」
「うん!」
【風吹……御手洗から出てきたら皆いないし、高校違う私がいたら気まづいと思うし帰るね。】
「送ったよ!」
「じゃあ!はぁちゃん行こ!」
私は晶ちゃんとテーマパークを後にした。
晶ちゃんは侑くんと侑くん家の別荘に旅行にきていた。
侑くんは用事があるから一人でテーマパークに遊びに来ていて私を見つけたらしい。
迎えの車が来て別荘に連れて行って貰った。
可愛いコテージの別荘だった。
お手伝いさんが料理を運んでくれた。
「美味しいね!このパエリア?」
「侑くん家の料理人さんは皆美味しいよ」
晶ちゃんとの時間は本当に楽しかった。
その間、風吹からの返事はなかった。
イライラが大きくなってきた。
携帯をカバンにしまった。
もう風吹なんて知らない……
﹡˖˟༝˖˟˖˟その頃の風吹はというと﹡˖˟༝˖˟˖˟
「おい!純」
「どうした?」
「今日はダブルデートのはずたろ?なんで大人数で遊んでいるんだ?しかも知らない人ばっかで羽留が気まづいだろ?」
「確かにそうだな……話してて気づかなくて悪かった。おい!お前ら今日は俺と瑠依、風吹と彼女で遊ぶ予定だから別行動してくれ」
「まじかよ……俺達も風吹の彼女と遊びたかったのに……」
「また今度な……」
せっかくの羽留とのデートを邪魔されてたまるか!!
羽留が乗りたがってたアトラクションに乗ろう。
女子達に目を向けると羽留の姿がなかった。
「純、羽留の姿がないんだけど……」
「え?!本当だな……瑠依?はるちゃんはどこだ?」
「あれ?どこだろ?皆知ってる?」
「一人で何も言わずどこか行ったよ!」
はぁ?
羽留が何も言わずにどこか行くわけないだろ?
俺は何かおかしいと思った。
羽留に電話をしようと思って携帯を見たらLINEが来ていた。
【トイレから出てきたらいないから帰る】と来ていた。
やっぱり!!
羽留が勝手に帰るわけないよな……
俺は純に羽留からのLINEを見せた。
純は冷たい表情に変わった。
「瑠依どういう事だ?今日は風吹達とダブルデートしたいって言ったのはお前だろ?」
「純くん、何いってるの?」
「もういいわ……風吹!羽留ちゃんに早く連絡して迎えに行ってこい!」
俺は直ぐに羽留に電話した。
なかなか出なかった。
怒ってるのかな?
30分後電話がかかってきた。
知らない男だった。
俺は全身の血液が逆流しそうだった。
何とか平静を装った。
「羽留の彼氏の風吹です。羽留は近くに居ませんか?」
「あぁ、晶希の友達の!ごめんね!!晶希の携帯かと思った!すぐ変わるね。」
すぐに羽留がでてくれた。
「もしもし?何か用ですか?」
めっちゃ怒ってる……
「ごめんね……羽留」
「別に怒ってないけど……」
「でも……」
「風吹が高校の子達とばっかり話してて寂しかっただけ……怒ってないよ。」
「ごめん!!今から迎えに行きたいんだけど、何処にいるの?」
「侑さん。ここってどこですか?彼氏が迎えに来るって行ってるんですけど……」
侑さんに場所を聞いてるみたいだった。
「風吹が迎えに来るのは難しいみたいだから家に送って貰うから風吹も帰ってきて。」
「わかったよ!」
俺は家に帰った。
30分後に羽留も送ってもらって帰ってきた。
羽留が俺の家のチャイムを鳴らした。
ドアをあけたら目に涙を溜めた羽留が立っていた。
俺は胸がしめつけられた。
「ごめんな。羽留……」
「次したらもう喋ってあげないから!!」
「それは困るよ~羽留ちゃん!!」
ハグをしてキスをして何とか俺の気持ちを伝えた。
羽留が小声で「わかった。」と言ってくれた。
「今回、瑠依ちゃんは皆が来ること分かってたよね?風吹とあのボディタッチ女をくっつけたかったってこと??」
あんまり嫉妬しない羽留からヤキモチの色が見えて俺は嬉しい気持になってしまった。
「何笑ってんの?私真剣なんだけど!」
「ごめん、ごめん、羽留が嫉妬してくれてうれしくて」
俺が言うとかわいいほっぺたを膨らませていた。
本当に俺の彼女ちゃんはかわいいなぁ。
ぎゅーと抱きしめながら俺の部屋でDVDを観た。
羽留も「仲直りね♡」と言って頬にキスをしてくれた。
これはこれでイチャイチャできて良かったかも♡
でもなんで純の彼女がこんな事したんだ?
純にバレたら嫌がられるのわからないわけないのに……
羽留を軽く見ていた事に俺も嫌悪感が半端なかった。
「もう、あんなことないようにするからね。」
「わかった。」
羽留の機嫌も直ってきた。
「今日はママとパパ帰ってきたみたいだから帰るね!
またLINEするから!」
「うん!バイバーイ!」
俺と羽留との愛は不滅だ!!誰にも邪魔させない!




