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昨日、宣戦布告されたのが朝起きてからも思い出されてムカムカしてきた。
風吹にも心配される。
「羽留どうした?」
風吹が顔を覗きこんできて恥ずかしくなる。
「ちょっと……あの女の子の事でイライラして……」
ここは正直に答えておく。
「そっか。俺は羽留だけだからね。」
「わかってる!」
分かってる!
分かってるよー
それでも……
嫌なの!!
「安心して♡」
行く前なのに……
チュウされる。
嬉しいけどね!!
「早く帰ってきてね♡」
「わかった!お昼休憩の時に電話したげるから!今日もお弁当ありがとう♡」
「ううん!練習頑張ってきてね♡」
さぁ!
私も怒ってても仕方ないから課題でもしよう!
買い付けの課題をかれん先輩に送った!
【OK!これで業者さんに発注して!】
と返事があった。
やったぁ!
ようやくOK貰えた
長かったよ~
グループLINEにも送ったら皆もOK貰えたと返事がきた。
時計を見ると11時半だったので早めの昼食をとった。
12時過ぎに風吹から電話がかかってきた。
「羽留~元気してる?」
「うん!ようやく先輩から課題のOK貰えたよ」
「良かったね」
「うん!風吹は今日の練習どうだった?」
「走り込みとかしたよー」
「お疲れ様」
「ありがとう!お弁当も美味しかったよ」
「良かった。」
「羽留~再来週の日曜日に祭りあるじゃん?一緒に行こうよ」
「うん!わかった♡」
「じゃあ、そろそろ切るね!」
「はーい!」
お祭りなんて久しぶりだった。
風吹と行ったの小学生以来かも……
中学の時はあんな事あって行けなかったし……
浴衣着ていこうかな?
ワクワクしながら浴衣を出してきた。
そうしているうちにママが帰ってきた。
「羽留どうしたの?」
「実は再来週のお祭り、風吹と行くことになって……浴衣見てたの!」
「ちょっと待って!ママが新婚の時に着たのがあるから出してあげる!」
淡いブルーの浴衣だった。
凄い大人っぽいデザイン。
私に似合うかな?
「凄い大人っぽいけど、私に似合うかな?」
「髪型とメイク大人っぽくしたらに合うわよ!」
メイクかぁ……
私はLINEを送る!
【了解と返事がきた】
次の日に行ってみよ!
風吹喜んでくれたらいいなぁ。
心が踊る。
お風呂に入って部屋で雑誌を読んでいる間にうとうと寝てしまっていた。
気づくと朝になっていた。
風吹からLINEが着ていた。
【羽留!よく寝てたね~明日はお弁当大丈夫だからゆっくり寝てね。】
OK!!のスタンプを押した。
目をつむると二度寝してしまっていた。
朝起きてから目的の場所へ向かった。
「こんにちは~」
「羽留ちゃんいらっしゃい!」
「今日はお願いします!」
「了解!」
今日は隣町に住んでいるメイクコースの日比谷のあ先輩の家に来ている。
のあ先輩は同じ寮の先輩で唯一の近くに住んでいた。
大人っぽいメイクと髪型を教えてくれることになっている。
「じゃあ!まずベースからね」
色々なメイクをしてもらう。
何パターンかのメイクをしてもらってどれがいいいいか決めた。
「う~ん。羽留ちゃんにはこれがいいかな?」
ナチュラルな清楚系なメイクだった。
顔だけみたら本当に大学生みたいだった。
「次は髪型だね~彼氏が美容師目指してるから呼んどいたよ!」
「こんにちは!よろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします。」
美容師を目指しているだけあって凄く服装もオシャレだった。
編み込みしてサイドにお団子などをしてくれた。
「浴衣だしアップの方がいいかな?意外と暑くなるしね」
可愛いが……
自分でこのクオリティできるかな?
心配になってきた。
私が不安な顔をしてると日比谷先輩が言った。
「当日メイクと髪型、うちでしたげようか?」
「え?!迷惑じゃ……」
「そんな……可愛い後輩の為なら大丈夫だよ!」
「俺たちもその祭りに行くし気にしないで」
「ありがとうございます!」
着付けだけお母さんにしてもらって当日早めに先輩の家に行く事にした。
その後も先輩の彼氏さんが、普段でもできる髪型をいくつか教えてくれた。
「今日はありがとうございます!」
「いえいえ!こちらこそ楽しかったよー」
日比谷先輩と彼氏さんに今日の服装に合うメイクと髪型をしてもらった。
私はウキウキで家に帰ってきた。
駅から家に向かって歩いていると、横の曲がり角から風吹と純一くんが見えた。
「風吹!純一くん!」
「羽留ちゃん」
「おかえり。」
「羽留ちゃんどこか行ってたの?」
「うん!ちょっと同じ寮の先輩に会ってたんだ!」
私と純一くんが話している間も風吹はずっと下を向いていた。
どうしたんだろ?
元気ない……
部活で疲れたのかな?
それとも嫌な事があったのかな?
「じゃあ!バイバイ!」
純一くんと別れた。
私と風吹は隣同士なので、一緒に家に向かっていた。
横に並んで歩くけど、風吹は何も言わない……
本当にどうしたのかな?
「あの……」
私の声に被せるように風吹が言った。
「今日どこ行ってたんだ?」
「ふへぇ?!」
変な声が出た。
恥ずかしい。
気を取り直して言う
「先輩に会いに行ってたんだよ」
「ふーん。」
やっぱり……変
よそよそしい。
本当に何があったの?
何か言ってよ……
「……」
また黙りになってしまった。
私鈍感だから察してなんて無理だよ!
「風吹、今日の部活大変だった?」
「別にいつもと同じだよ」
「そっかぁ」
「うん」
本当に……何??
訳わかんない。
いつもあっという間の道のりが今日は無言のために長く感じられた。
「風吹?」
「ん?」
「何かあった?」
「なんで?」
「だっていつもと違うじゃん!」
「ただ……」
「ただ。何?!ハッキリ言ってよ」
「……」
また黙り?
何かイライラしてきた。
課題に宿題に追われていた私はストレスがたまっていた。
はっきりしてよ!
風吹なんて知らない。
もう、何も喋らなかった。
お互いの家に着いた。
いつもならハグして……
笑顔で「おやすみ♡」なんか言ったりするが、イライラしてたから素っ気なく「じゃあね。おやすみ」だけ言って私は家にそそくさと入ってしまった。
風吹も「ああ……」とだけ言って家の中に入っていった。
「なにあれ?」
意味わかんない。
察してちゃんなの?
若干イラッとした気持ちでお風呂に入った。
湯船に浸かりながら……さっきの事を考えた。
今日一日の自分の行動を思い返してみた。
その時、私はある事に気づいた。
朝から風吹にLINEしてない。
風吹は私からOK!!のスタンプが送られてから
【今日も一日頑張ろうね】と送ってくれていた。
わぁ。
どうしよう……。
それなのに私はイライラして風吹に当たっていた。
お風呂上がってから風吹にLINEした。
【今日は返事返してなくてごめんね】
風吹もお風呂に入っているのか返事はなかった。
後でまた見よう。
ベットで横になるとうとうとしてしまった。
翌朝、携帯を見ると、LINEが着ていた。
【いいよ。じゃあ明日も弁当いいから!】
何か素っ気ない。
怒ってるのかな?
でもそんな事で風吹怒らないと思うんだけど……
一人悩んでるとLINEがまた着た。
【祭りまで会うの辞めとこ。LINE返さなくていいから】
え??
なんで?
どうして?
どうして会うのなしなの?
涙が零れそう。
祭りまで後、1週間もあるのに会う事もLINEも?
何回も直して送った。
【わかった】
なんで?
昨日返事返さなかったから怒ったの?
弁解させて……
お願いだよ……風吹……
大粒の涙がいつまでも手の甲に零れ落ちた。
風吹に嫌われたのか?
そんな事ばっから考えてしまう。
実家に帰ってきて初めての退屈な……
そして長い一日が、スタートした。
辛い1週間の始まりでもあった。




