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第54話 小笠原群島の地上戦 その3 母島の戦い


 母島にも第1空挺団2個中隊が降下した。


 ここもまず対空陣地が空爆され、そのあとに空挺団が降下した。


 部隊は降下した後、南部の集落地へと向かうことになっていた。




 母島空挺部隊指揮官、花山二佐は部下たちとともに降下し、集落へと向かっていた。


 また薄暗かったが、平地では亜連の軍用車両や兵士たちが右往左往している姿が北部の山からも見える。


 島の各所では火災が起きていた。あれが対空兵器があったところだろう。


 部隊は平地に向けて、前進した。



 地元の観光協会の建物に司令部を置いていた占領部隊は、奇襲に困惑していた。

 灯も落ちている。


 外とは連絡が取れず、兵士たちは右往左往していた。




 母島占領部隊の陸軍大尉は自動拳銃に実弾をこめ、ホルスターにしまった。


「外の状況はどうなっている?」


 大尉がそう言うと、曹長が返した。


「島の南北各所に空挺部隊が降下している模様です。また対空火器もやられています」


 その時、銃声が聞こえた。


 大尉は拳銃を、曹長は小銃を構えた。


 と、敵兵が突入してきた。


 2人が引き金を引く前に、弾が叩き込まれる。


 2人はそのまま絶命し、倒れた。





 花山二佐はクリア、といって、小銃の銃口を下に降ろした。


 花山二佐は大尉の階級章をつけた男の死体を見つめていた。




 母島はすぐに奪還された。


 ここでは、自衛隊の圧勝だった。


 

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