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第47話 小笠原沖海戦 その3 ミサイル迎撃戦


「対空ミサイル発射!」


「発射」


「対空ミサイル発射」


 第1水上戦群全艦のミサイル要員が言った。


 第1水上戦群は3隻を相模灘海戦で失い、また損害を受けた『こんごう』が戦列を離れた。10隻の護衛艦が健在なうえ、2隻の護衛艦が新たに加わった。

 12隻の護衛艦で構成されている。



 その多くの艦からVLSより対空ミサイルが発射される。

 ミサイルが白煙の尾をひいて、空へと飛び、それから南の方へと向かう。





 敵対艦ミサイルの一部が目標をそれ、海上に落下する。電子妨害による成果だ。


 北へ、第1水上戦群へ向かう亜連の空対艦ミサイルの、2つの群れと、南へ、対艦ミサイル群を迎撃に向かう艦対空ミサイルの、2つの群れが衝突する。


 まだ二つの地点の上空で、暗い小笠原沖の空が何度も眩く輝く。


 レーダーや各艦橋から肉眼でその様子が確認される。


 そしてさらに情報が入ってくる。


「敵艦隊より複数の飛翔体、数は100を超える。ミサイルと思われる」


「対艦ミサイルだな」


 レーダー員の報告に、中井海将補は呟いた。


 間髪入れずに対艦ミサイルを叩きこんでくるんだな。


 中井は全艦に命じた。


「対空ミサイル第二波、攻撃用意」




 亜連海軍第2艦隊の対空ミサイルの第1波が全て迎撃された頃、海上自衛隊第101戦闘航空隊のF35C戦闘機20機も亜連海軍第2艦隊を射程のうちに収めていた。


「よし、攻撃して直ちに帰投しよう」


 長峰二佐はそういうと、次に命令を下した。


「各機、全弾発射」


 


 亜連海軍第2艦隊が計80発の対艦ミサイルをレーダーに捕らえた。


 3時の方向に40発、10時の方向に40発。計80発。


(向こうもこちらと同じか)


 メカ提督は、CDCのメインモニターを見ながら思う。


 その時、報告があった。


「敵艦隊より対艦ミサイル、200以上と推測」


(こちらも同じ対応をせねばな)


「対空戦闘。対艦ミサイルを全艦迎撃せよ。電子戦開始、対空ミサイル発射」



 


 第2艦隊全艦のVLSから80以上の対空ミサイルが発射される。


 対艦ミサイル目掛けて、対空ミサイルが向かっていく。


 そしてミサイル群の衝突。


 またもや2つの地点で爆発の連鎖が起こる。




 その頃、第1水上戦群は再度対空ミサイルを発射し、艦隊から発射したミサイル群の迎撃を開始する。


 対艦ミサイル群はすでに近づいており、双眼鏡なしでも爆発を視認できる距離まで詰められている。


 しかし、徐々に、さらに第1水上戦群と距離を狭められている。


 各艦主砲がミサイルに、砲口を向ける。


 砲撃開始。砲弾にミサイルが命中する。


 CIWSも作動。20ミリ機関砲がミサイル尖端や羽根にあたり、爆発、もしくは目標を反れて海中に落下する。


 だが、まだ生き残ったミサイルが、とうとう護衛艦に到達する。



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