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第18話 警視庁横での戦い・渋谷スクランブル交差点銃撃戦



 第1空挺団第3普通科大隊が皇居前広場から国会議事堂に各機着陸した。

 指揮官、花山二佐は国会前庭南地区に総員を集結させようとしていた。


 しかし、その途中、首相官邸からAT94改空挺戦車3台とMST12装輪装甲車数台が皇居前広場に向かって走っていた。


 



「こちらタカツ04! 敵です! 戦車3、装甲車7!」


 先頭にいた隊員が叫んだ。


 花山二佐は無線で指示を出す。


「タカツ02からタカツ04、タカツ05、タカツ06に告ぐ。こちら、花山二佐、敵発見。挟撃する。マルヒトで戦車、装甲車を潰せ。以上」





 マルヒトーーー01式軽対戦車誘導弾をもった隊員たちが前進し、急いで皇居前広場を目指す亜連地上部隊の戦車、装甲車に照準を合わせた。


「撃て」


 花山二佐の命令で、数発の対戦車ミサイルが叩き込まれた。




「ウオッ!!」


 ミン大尉は思わず声を上げた。戦車の上に乗っていた彼は爆風で地面に吹き飛ばされた。


 AM10c小銃を構える。と、頭上で銃声。


 警視庁の部隊が高階から撃って、ミン大尉らを支援しているのだ。


「おい!」


 警視庁1階にいた兵士が叫んだ。


「向こうに入口がある! 入ってこい!」


「ありがとう! 助かる!」


 ミン大尉はそういって片手を上げた。


 ミン大尉は敵がいるとみられるところに銃弾を叩きつけ、その入り口に向けて走っていく。





 渋谷区内を走っていた特殊部隊専用の4輪駆動機動装輪車に分乗した将兵たちは、皇居前広場に向かっていた。

 彼らは閣僚の殺害を行っていた部隊である。


 彼らが渋谷駅前スクランブル交差点に差し掛かった時である。


 第1師団第32普通科連隊第3中隊と接した。


 彼らは本来、羽田に向かっていたが、第1普通科連隊の損害を受け、渋谷区内にいるとみられる敵の掃討に向かうよう命令されていた。


 亜連部隊が先手を打った。先頭の4輪駆動機動装輪車に備え付けられた重機関銃が火を噴いた。


 先頭のパジェロとトラックに機関砲弾がばらまかれる。


 中隊長の三等陸佐が戦死し、第2小隊長の一等陸尉が兼任して中隊の指揮を執る。


「降車! 降車!」


 一尉は絶叫した。

 各隊員降車し、20式小銃を敵に構え、応戦しながら散る。


 亜連の兵士たちも降車する。が、地下入り口の構造物を遮蔽しながら、カールグズタフを構えた自衛隊員がただちに引き金をひき、先頭にいた4輪駆動機動装輪車に弾が命中する。


 2,3名の亜連兵士がそれに巻き込まれてその場に倒れて、動かなくなる。


 亜連将兵たちは近くのビルの入り口、止まっている車などに遮蔽し、SP97サブマシンガンやSR08個人携帯型対戦車ロケットランチャーで応戦する。


 サブマシンガンが近くのガラスを割り、遮蔽物の表面をえぐる。ロケット弾が爆発し、遮蔽物を破壊する。

 自衛隊員も20式小銃を撃ち、なかにはMINIMI機関銃やカールグズタフなどの重火器をもって、敵亜連将兵たちを攻撃する。


 混戦。渋谷スクランブル交差点が戦場と化す。


 数名の自衛隊員たちはキューフロントビルのシャッターを打ち破り、上階のスターバックスコーヒーから敵に向けて銃弾とロケット弾を叩きこむ。


 様々な遮蔽物に隠れていた亜連兵士たちの多くはこの攻撃で斃れる。


 地上にいた自衛官たちは火力が弱まったのをきっかけに、敵との距離を詰め、銃弾を撃ち込む。


 一人の兵士がサブマシンガンで突撃し、一尉がこれを20式小銃で制圧したのを最後に渋谷の砲火は止んだ。


 渋谷スクランブル交差点で突如発生した戦闘は、5分もかからず終結した。


 だが、スクランブル交差点には弾痕や煙、空薬莢、遺体が横たわり、凄惨な光景に変わっていた。






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