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第8話 島嶼制圧・日本封鎖



 4時。


 与那国島から八重山列島、宮古列島までの自衛隊関連施設にミサイルが叩き込まれた。


 1月7日に政府は防衛準備出動を下令しており、この2つの部隊は外部に陣地を展開していた。

 これと同時に、国民保護計画に基づいて島民に避難が促されており、フェリーで島民は日本本土に避難していた。


 石垣駐屯地と宮古駐屯地は亜連のミサイル群や爆撃が叩きこまれ、壊滅していた。


 4時15分。与那国島から宮古列島までの沖合に亜連海軍の艦隊が出現した。


 陸軍第7師団第15支隊、第32支隊、第34支隊が上陸した。

 支隊は陸自で言う戦闘団のことで、歩兵連隊を中心に工兵、砲兵などの各科中隊、小隊を集めて出来た部隊である。

 上陸作戦全体の指揮は第7師団司令部が行った。

 この上陸作戦は陸軍第302特殊戦団と第11飛行団がこれを支援した。


 亜連上陸部隊は上陸用舟艇、ホバークラフト型揚陸艇が揚陸艦から出て、上陸地点に向かう。


 浜辺に部隊が上陸するが、何ら抵抗はない。


「まるで演習だ」


 ある将校はそう呟いたが、その認識はすぐに変わった。


 石垣警備隊、宮古警備隊は内陸に攻め入った上陸部隊に対し、迫撃砲による海岸への上陸阻止を実施、上陸部隊先端に対して普通科部隊は接敵し、歩兵戦闘を実施した。




 宮古島中心部では宮古警備隊が、亜連上陸部隊と接敵し、戦闘を行っていた。

 塹壕に籠って、普通科中隊が亜連上陸部隊と交戦を行った。


 亜連第7師団第32支隊の歩兵部隊は装甲車に乗って、戦車や艦砲の支援を受けながら応戦していた、


「隊長!」


 塹壕の中で双眼鏡を通じて敵を見ていた宮古警備隊隊長に、先任曹長が声をかけてきた。


「伊良部島とは連絡は途絶えました!」


 伊良部島とは、宮古島の北西部にごく近い距離にある島だ。同じ宮古島市に属する。


「被害は?」と隊長。


「迫撃砲小隊は艦砲の直撃を受けました。第1普通科小隊も―――」


 その時、駆逐艦からの砲弾が彼らのところに飛び込んできた。


 隊長と先任曹長は自分たちに何が起こったかわからないまま、絶命した。





 亜連側の犠牲は思ったよりひどく、ある者は怒り、ある者は敵である自衛隊にある種の感銘を受けた。


 4時50分。亜連陸軍第7師団は与那国島、八重山列島、宮古列島の制圧を陸軍総司令部に報告した。






 4時。小笠原諸島青ヶ島の沖合に亜連海軍が出現した。

 第2師団第8支隊が硫黄島に上陸、第101空挺旅団が父島列島、母島列島に上陸した。


 第101空挺旅団が揚陸艦でヘリに乗って発艦していく。


 各要所上空に到達すると、ロープを降ろし、それを使って、空挺旅団将兵たちがリぺリング降下していく。


 島民は驚いて空を見たが、その時には空挺旅団将兵たちは島に降り立っていた。


 無防備だった島は占拠され、小笠原村役場の日本国旗は落ち、代わりに亜連国旗が立ち上がった。





 第303特殊戦団は伊豆諸島の有人島としては南端の青ヶ島に上陸した。


 外輪山に周囲を隔てられた島に小艦隊から出発したヘリコプター群が上陸し、青ヶ島を無血占領した。


 その後輸送機で対空部隊と小規模の弾道弾部隊が強制的に投下され、青ヶ島に弾道弾の陣地が急速に建築された。


 

 



 日本近海でも影響があった。


 十数隻の潜水艦が日本の主要航路、港湾付近に潜行していた。


 通常動力潜水艦、アン108号潜水艦もその1隻だ。この艦は紀伊水道の海中にあった。


「4時だ」


 艦長のカン・エキロン中佐は発令所の艦内時計をみて言った。


「機雷敷設開始」





 魚雷発射管から機雷が敷設された。

 

 これは一部を除いて、主要航路、港湾近海に同時に行われた。


 亜連は4時5分、世界の船舶に対し、船舶安全情報として、日本近海に機雷を敷設したため厳重に注意せよと発した。


 突然の情報に困惑し、全ての船舶は港に戻るか、入港を取りやめた。


 十数隻の亜連海軍潜水艦はただちに現地海域から離脱した。


 このうち3隻は海上自衛隊に探知されていたが、このときはまだ防衛出動が発出されていなかったため、追尾のみにとどまった。




 水上艦隊は武器、弾薬を搭載している途中だったため、港湾内に閉じ込められる形となった。




 攻撃は自衛隊、日本の設備に限られ、米軍管轄の区域には攻撃はしなかった。




 そして、小笠原諸島硫黄島では大きな地上戦が繰り広げられた。






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