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真っ赤なドレスと純白のフランベルジュ  作者: 猫こんた


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99話 混乱の縁で

作戦が始まり、私と桜、あとラムダさんにタウさんは政府の敷地を隔てている壁の近くに寄りかかっていた。


「普通こんな場所に近寄ったら駄目なのにいいのね」

「ここは有名な待ち合わせ場所にもなっているから、そのあたりのAIの判断が緩いと思うの」

「騒ぎが起きたら中に入るのか?」

「ええ、だから騒ぎが起こったらタウ、頼むよ」

「ああ、侵入は私の本業だからね」


タウさんはそう言うと指を動かし始めた。それを私はじっと見ていた。


「どうかしたのか?」

「何をしてるのかなって」

「ああ、レガリアを使う準備をしていた。どういうレガリアか分かるかな?」

「うーん、壁を一発で壊す能力?」

「違うなぁ~」

「タウ、初対面の人を困らせないの」

「いいじゃないか。これこそエンターテイナーだ」


するとタウさんはカードを出した。


「もしかしてカードに関係する能力……?」

「正解、あらゆるものをカードにすることが出来る。もちろん人間もカードに変えることが出来る。その逆もできるんだ」

「と言う事は潜入しやすい能力なんだね」

「そうだ。もっとほめたたえてもいいぞ?」


その時、男の断末魔がどこからか聞こえてきた。


「おっと、混乱が起き始めたか」

「よっしゃ、私の出番だな!手を掴んでくれ」


ラムダさんはタウの手を握った。するとラムダさんの体は一瞬光ったと思えばカードになった。


「これで持ち運べる、そしてどこでも出すことが出来るんだ」

「へぇ……カードになった時はどうなるんだろ」

「さぁ、そこは体感してみないといけないぞ」


そして私と桜もタウさんの手を握り、カードになった。


(へぇ、体の感覚は無くなったけど心地いい感じだな……でも外の様子は見れるのか)


タウさんは自身の体もカードに変え、上空に飛んでいき、これ以上飛べないと思ったらタウさんは人の姿に戻った。


(高い……高すぎる……)


タウは一番高い建物の最上階に狙いを定めてカードになって飛んでいった。


「よっこいしょ、ちょっと待っててね」


タウさんは部屋の中を見た、どうやら人がいないか確認している様子だった。


「居ないね、それに鍵が開いてる……不用心だね」


タウさんは部屋の中に入り、私たちを人の姿に戻した。


「ふぅ、体の感覚が無かったけど心地よかったよ」

「奇妙だった」

「でしょ?なんだか癖になる感覚だから中毒になりそうだよね」

「早く大臣を探しましょ。時間はあまりないからね」


こうして千尋さんたちが騒ぎを起こしてくれているおかげで私たちは軽々と侵入することが出来た。そしてここから大臣を探していくのだった。


最後まで見てくれてありがとうございます。

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