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真っ赤なドレスと純白のフランベルジュ  作者: 猫こんた


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97話 過去の清算

何もやることが無い私たちは電車の外に映る景色を眺めていた。その光景を見てミューさんが声をかけてきた。


「暇か?」

「暇だけど……どうかしました?」

「私の奇跡を信じるか?」


急にミューさんはカルト宗教じみた事を言ってきた。


「こらミュー、協力してくれる人に詰め寄らない」

「分かった分かった。私の正体を知らない田舎者と関わること自体間違いだった」

「正体……?」


私はミューさんの言葉でこの言葉だけが引っかかった。


「あー、知らないの?」

「テレビが無かったから知らないね」

「同じく」

「わからなーい」

「分かった。元々はこいつとは敵同士だったんだ。最後はミューが警察に自首したけど結果的に釈放されたのよね」

「ああ、どうして釈放されたのか分からないがな」


ミューはそう言いながらココアを淹れていた。


「レガリア……と言う能力は知ってるかい?」

「千尋さんに過去教え込まれた気がする」


レガリアの事は私でも詳しく知らない事だ。


「どんな能力なのか分かる?」

「いや……あまり分からない」

「分かった。レガリアの事を何も知らなければ言わないつもりだったが多少は知っているな」

「はい」


ミューさんが私たちに詰め寄ってきているのを千尋さんが止めてくれた。


「ミュー、詰めすぎだ」

「分かってる。ただこういう青っぽい奴はどうしても気になるんだ」

「あの……ミューさんのレガリアって一体……?」

「そうだな……幸運とだけ言っておこうか」

「幸運……どういう能力なんだろ」

「さぁな、自分で考えたら」


意地悪なミューさんにあきれ果てていた千尋さんだった。そして私たちはようやく首都に到着するようで千尋さんが降りる準備をし始めた。


「さてと、外を見てみろ」

「凄い……とても光っている」

「そうだ。とても光っているし警備ロボットが最近導入されて不審者を捕縛する機能があるからな。間違って不審な動きをするなよ」

(千尋さんの動きがどこか無駄が無いように見える……それだけ危険な場所なのか)


そして私たちは電車が止まるまで心の準備をしたのだった。そして電車は地下に入っていき、千尋さんが所属する会社の地下ベースに辿り着いた。


「ここは会社が所有する地下ベースだ。警備ロボットが来る心配はない」

「とても涼しいね」

「地下だからね~」

「とにかくこれからの事をここで話し合う。こっちに来てくれ」


こうして私たちは千尋さんたちと手を組み、今の偽りの平和をぶち壊すための方法を考え始めた。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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