84話 すっぱ抜き
マスターが二階に茶封筒を持ってきてくれ、机に資料をばらまいた。
「今日の依頼はこれだけか……まぁいいだろう」
「これの内容まぁまぁすごいんだけど……」
私が持ってる依頼には国会議員のスキャンダルをぶっこ抜いてほしいという事だった。
「これってまぁまぁ大きい依頼だよね」
「そうだな、どうする?」
「受けたら受けたで政府が腐敗しているということが分かるしいいんじゃない?」
「私は受ける方に一票入れますわ」
「私も同意見だ」
そして私たちは国会議員のスキャンダルをぶっこ抜くという依頼を受け、今日ターゲットの国会議員がプライベートでこの地域にあと数時間で来るという事が紙に書いてあり、私たちはどのようにしてスキャンダルをぶっこ抜くか考えた。
「まず客引き……はさすがにさせられないか」
「国会議員が女を連れてホテルに入っていく写真さえ撮ればいいんだよね。だったら私が行ってみる」
そう言ったのはファシーノだった。
「魅力的な体だが大丈夫なのか?」
「大丈夫、男ってのはバカだからすぐに騙せちゃうの」
「僕……男なんだけどな……」
こうして作戦の大まかな方針が決まり、早速行動に移すことにした。意思疎通は耳につけたイヤホンで物事を伝える方法をとった。
「いいファシーノ、もし危なかったらすぐに逃げるんだよ」
「分かってるって、でも少しだけ遊んじゃうかも」
「やめてくださいよ、もし週刊誌とか居れば危ないんですから」
そう、この光景をすっぱ抜こうと週刊誌がいるという可能性があるということを頭に入れながら動かなければならないのだ。
(もしファシーノが週刊誌にすっぱ抜かれたら喫茶店の営業が怪しくなる。だから服装をだいぶ地雷系に寄せたりメイクを濃くしたりしていたのに……!!)
そして少しの沈黙がイヤホンから流れると服が擦れる音が聞こえた。
(もしかして国会議員釣れたのか?だとしたら怪しまれないように声を出さないようにしてるのか)
こうして私たちの罠にターゲットが引っかかり、ここからヴァンパイアに改造された人たちの恨みを晴らしていくのだった。
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