82話 ペンキ塗り
翌日、私たちは落書きされた喫茶店の壁と向き合っていた。
「さて、この落書きされた壁が見えないように塗るぞ」
「分かりましたわ」
メルクールはペンキの缶を持ってきていた。
「とりあえず自身が赴くままに塗りたくっていいぞ」
「でもダサくはしたくないなぁ」
「頑張る」
そして私たちはハケやローラーなどで壁を塗りたくっていった。その光景を見た通行人は何か楽しそうなことをやっていると微笑ましい顔で通り過ぎていった。
「とりあえず文字は消そうか」
「……思いついた」
ゲファンゲネが筆を8本指の間に挟むと壁に向かって振った。
「うわっ、ペンキがついちゃったよ……何してるのよゲファンゲネ」
「すまない、だがこれを見てくれ」
ゲファンゲネが筆を振ったことでインクのしぶきが壁に付いてエモくなったのだった。
「なんだかすごい店の外見になってる気がするけど……アリだと思うね」
「よっしゃ、どんどんつけていくぞ!」
そして私たちは白やレンガのような色を壁に塗っていきゲファンゲネがその上からペンキをまき散らすという事を繰り返していった。
(凄い、今まで街の喫茶店の雰囲気の外装だったけどどんどん凄い店になってきている気がする!)
「凄いですわね、なら私も一つ……」
メルクールもゲファンゲネと同じように筆を指の間に挟んでペンキを飛ばしていった。そして数分後、作業を終えると壁を見た。
「凄いビビット感のある喫茶店に生まれ変わったね」
「ああ……これでよかったのか分からないな……」
そして私たちはペンキを倉庫に収納して今日の作業を終えた。そしてペンキが肌に着いた私とゲファンゲネ、あとメルクールは風呂に入るのだった。
(そう言えばドアのガラスにもペンキ塗ってたけど大丈夫なのかな……?」
「ちょっと僕は喫茶店の中を見てくるよ」
「行ってらっしゃいませ~」
そして私たちは明日見違えるほどに変わった喫茶店に仰天するのだった。
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