64話 たこ足
翌日、私たちはマスターからいままでの話を聞いた。
「本当にあいつらは悪魔だ……使えないからと言って僕を強制労働施設に詰め込むなんてな」
「使えないって言ったのか、とても悪い奴らだねぇ~」
「しかし人が多くなったな……この人の量が喫茶店を回してくれていると思うと助かるな」
「その代わり二階が窮屈になってるんだよね」
「そうか……店とは別に住む場所を確保しないといけないか……」
するとマスターがふとこんなことを言った。
「君たちはタコ足が生えた少女は見なかったか?」
「そんな少女フィクションの中でしか見たことが無いけど?」
「そう言うと思った、君らは恐らくヴァンパイアだろう」
「いいえ、儂はサキュバスですよぉ」
そうファシーノが言うとマスターはちょっと鼻血が出た。
「それなら……ちょっとサービスを……」
マスターがそう言った瞬間、サンが膝蹴りでマスターの顔を蹴った。
「ぐおぉぉ、この感覚久しぶりだぁ」
「全く、女耐性が無いからすぐ魅了されるんだよね……」
「そうだ、ヴァンパイアとサキュバスしかいないのか?」
「私人間」
私は人間と言う事をマスターに伝えるとじっと見てきた。
「それは本当かい?」
「はい……」
「結婚……」
マスターが結婚と言い終わる前にサンが首を絞めた。
「いい?三股も四股もするんじゃないぞ」
「ふぁい」
さらっとファシーノがマスターの股間を踏んでいるがマスターからしてみればご褒美だろう。そして話を続けた。
「それでだが強制労働施設に入る前、僕はとある研究施設で働かされていた、そこでとあるタコ足の少女と仲良くなってな、それが上層部にばれて強制労働施設に飛ばされたんだ」
「その研究施設は何処にあるの?」
「海沿いにある、だが僕が強制労働施設に飛ばされる前にそのタコ足の少女を海に逃がしたんだ。だからあんなひどい扱いを受けていたんだ」
「そうか……」
私たちはアイコンタクトで意見を交わした。
「分かった、そのタコ足の少女に会いに行こうか」
「だが海の何処に居るか分からないはずだ」
タコ足の少女に会いに行くと言っても何処に居るか分からないのだ。
「なら私に任せて。私の会社だったらそういう事は朝飯前だ」
「なら千尋さんの会社に任せるよ、それまでは私たちは動けないね」
「ゆっくりしててもいいんじゃないの?」
私たちは千尋さんの会社がタコ足の少女の居場所を探している間、暇になりマスターの事についてサンから聞いたのだった。
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