42話 調和
時間は流れ、午後の営業が終わり私たちは二階に上がっていった。
(しかしゲファンゲネは朝と昼ぶっ通しで大きな声を出してたな、喉潰れてないのかな?)
「どうしたんだ」
「いや、喉潰れてないか心配になってたんだ、だけどその声を聴いてると大丈夫そうだね」
そしてサンが茶封筒を持ってきたのを見てゲファンゲネは血が高鳴っていった。
「戦いってことか、どこに攻めるんだ?」
「まぁまぁゲファンゲネ、ちょっと落ち着いてよ。中を見てからね」
サンは封筒の中を見た、するとそこに書かれていたのは山奥に居るヴァンパイアを退治してほしいという内容だった。
「よっしゃ、戦いだぞぉ!!」
「そうだな、だが変だ。いつもより紙質がいい……それに難燃性だ……」
サンは封筒に入っていた紙がいつもより豪華になっていることに疑問を持っていた。
「サン、もしかしたら私たちの知らない人が投函したのかもしれないからね」
「そうだな、私たちは黙って依頼場所に向かうしかないな」
私たちは依頼場所に向かうことにした、だがその依頼は狡猾に仕掛けられた罠とは知らなかったのだ。
「人が増えたのに快適なのはほんと凄いね」
「凄いふかふかだぞ」
「ゲファンゲネのもちほっぺがぐにゅうとなってるのがいいね」
「シートふかふかだったか……」
依頼場所に着くが人気はあまりなく、静かすぎるのだ。
(何だこの胸騒ぎ、不気味だ)
あまりにも不気味すぎて私は弱腰になっていた。
「確かにドゥーロは人間だからな、弱腰になるよね」
「ああ、さすがに夜の森は怖いよ。野生動物が現れるかもしれないんだもん」
「野生動物……やけに静かな意味は動物が周りに居ないっていう」
「これは少しまずいですわね」
メルクールが私たちを包むように水銀バリアを貼った、それと同時に落ち葉の音が二方向から聞こえてきた。
「敵襲だ!」
(二方向から来てるの!?もしかして敵は二人!?)
「はぁっ!」
桜は水銀バリアの上から鎖を這わせて防御力を高めた、すると襲撃者は銀色のナイフと金色のナイフを使ってバリアを壊そうとしていた。
「そんな程度のナイフでは壊せませんわー!」
「メルクールの水銀頼もしいよ」
「もっと褒めてくださいまし―!」
メルクールは少しだけ鼻が高くなり、ゲファンゲネは髪の毛を束ね始めた。
「耳を塞いでろよ」
「なら私が」
私たちに耳に水銀が溜まり、音が聞こえなくなった。そしてゲファンゲネが髪の毛を投げると勢いよく爆ぜた。そして襲撃者は耳を抑えだした。
(音爆弾か、ゲファンゲネも水銀で耳を塞いでいるからノーダメージか)
そして襲撃者の二人が倒れてる間に私たちはその二人の襲撃者を捕らえた。
「確保!」
「クソッ……!」
(ゲファンゲネの爆弾、普通に扱い注意だな……)
私たちはゲファンゲネの音爆弾のおかげで襲撃者二人を簡単にとらえることが出来たのだった。そしてこの襲撃者は私たちに嘘の依頼を出した張本人だった。
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